BRUTISH MINE
ブランド アハン声 ちゅぱ音 運命
イリュージョン 無し

斬った走った視力は低下だ、3Dロールプレイング。

崇高な理念を持った作品ならば、
例えエロゲーという枠でしか語られることはなくとも、
その美しさには変わりない、そう考えます。
美しいまでの輝きを放つこのCGを見ると、
3Dでエロゲーという訴求力の無さ、
これを度外視してまで勝負を張る、明日へと希望を繋ごうとするその理念に、
感服せざるをえません。
オープニングに挿入されるCGを見るにつれ、
製作側の希望も、私個人の3Dゲームに光りあれという希望も、
このゲームによって実を結んだ、そう確信しました。
以上、あくまでオープニングの感想。

主人公の一枚絵CGなんかは、髪の毛一本まで丁寧に描かれていて、
その辺のコンシューマ3Dを凌駕しています。
しかしながら、これはオープニングだけの話で、
本編が始まると同時に、ぎこちない操り人形を操作するゲームに成り果てます。
ムービーと本編画面のギャップは、ある程度なら仕方ありませんが、
セリフが多く、それでストーリーに深みを持たせようとしているゲームなのに、
セリフの最中口パクしないわ、
セリフとポリゴン人形の動作がズレてたりするわと、
技術の限界を見せられているようです。希望は何処へ。

操作の仕方は、十字キーを使ったバイオハザード方式ですね。
これ、パッド用意した方がいいですよ。
キーボードの十字キーだと、操作感覚がデジタルになるもんで、
ジグザグにしか走れなくなります。
画面の切り替えはファイナルファンタジーのように、
一枚のCGをバックに、特定のポイントに行くとバックのCGが変わる仕様。
意図しない方向に走るもんで、CGがパタパタ切り替わってスゲー目に悪いです。

戦闘シーンまんまファイナルファンタジーで、ポリゴンキャラが動き回ります。
モチーフとしてファイナルファンタジーを挙げたように、
たしかに悪くは無い作りですが、
前述の通り、敵に会うまでに視神経がイカれます。

オープニングで保障された通り、ムービーの出来はまずまずといったところながら、
いかんせん、エロには発揮されていないようで。
プルンプルン震える乳には感動ものですが、
震える乳ムービーをエロの勘定にいれても、実質5シーン程しかありません。
さらに、人間同士の本番となると、2シーンに限定されてしまいます。
ムービーはループしてくれないため、あなたに与えられた時間は30秒。
30秒後の射精シーンは無し。
どうですか、チャレンジしますか。

3Dものに植え付けられたハンディキャップ、
先駆者達のせいであり、コンシューマとの比較がそうであることは否めません。
作中で続編をにおわせる言葉が出てきたので、
その時こそ、このハンデを返す時と信じて、3Dエロゲーを追いつづけたいと思います。

悲壮感たっぷりなのは気のせいでしょうか。

TOPへ