![]() |
|
「泥棒家族」 |
脚本:大森寿美男 |
演出:原 隆仁 |
|
2000.12.20 |
|
はっきりいって期待してなかったんですが、こんなおもしろい単発の2時間ドラマはひさしぶりでした。なので思わず書いてしまってるんですが…。(笑)息子・父・祖父の代々の泥棒一家の話。とぼけたあじわいで、すごくフィクションな内容なんですが、ほのぼのとあったかかったです。
人物設定&キャストは、祖父は津川。お茶目なおじいちゃん。父は舘ひろし。生真面目でコツコツがたの泥棒。息子は長谷川純くん。(Jrっす。通称ハセジュン)彼は家業を全然知らずに育ったまっすぐな少年。お母さんは南果歩。これがもと婦警で、お父さんをつかまえた縁で結婚したみたい。(笑)かわいー人。これで、ハセジュンがふとしたことから、家族の実態を知ってしまうとゆうとこから話しはころがってゆくのですが…。 これが、普通実は自分の親もおじいちゃんも泥棒だとわかったっら、すごくシリアスで、おもたーい内容のはずなんですが、すっとぼけてユニークなセリフの連発で、シリアスに全然ならないんですねー。おじいさんは孫をあとつぎにするべく、昔ながらの技を教えようとするけど、孫はその気にならない。父は「自分からこの仕事を好きになってもらってやってほしい」とゆっくり見守るスタンス。息子は自分の家族が泥棒の仕事をしてることを、納得できなくてお父さんに問いただすけど「職業に貴賎はないだろう?」と言いかえされてしまうわけです。 おじいさんもお父さんも泥棒とゆう仕事にポリシーを持ってなんだか職人みたいなふうな描き方なんですね。仕事部屋で、マンションのマスターキーをせっせと作っていたり、(あのアイカギ作りのキカイでがーーーと研磨してる)、ねらいを定めた家の写真の現像とかてるのが、妙に感心してしまいました。プロだなって。 で、この泥棒一家と対照的に描かれてるのが、刑事の一家。刑事は津川を刑務所の常連として知っていて、軽蔑してるけど、実は自分の家庭は崩壊している。娘の万引きをきっかけに夫婦仲がわるくなり、妻が家出中。この娘は本当はいい子なので、両親のことを気に病んでる。そして、ハセジュンの彼女でもあるんですね。この刑事は仕事熱心なのはいいけど、家庭をかえりみないタイプで、奥さんになかなか素直になれない。このちゃんとした世間からみたらいい家庭が実はバラバラで、泥棒で世間に顔向けできないけど家族円満ってゆう対比がとってもおもしろい設定だったです。泥棒が刑事の家族の心配を本気でしてたり。最後は泥棒一家の息子が彼女のために一肌ぬいで、彼女の両親を和解させるのですが。 キャストを見ても、ハセジュンやその彼女がまだまだ子供っぽさのほうが濃い顔だちなので、あどけなさがとてもこのドラマにはあってましたね。舘ひろしも、こんな地味で、おかしみのある男の役もできるんだ〜と、認識をあらためました。(あまり舘ひろしのドラマって見たことなかったから) あと、藤井君や、シルヴァが泥棒に入られた住人役でてましたよ。 エンディングで、枯れ葉舞う並木道を息子・父・祖父3代で歩く姿は「小さな幸せ」って感じでした。 |