2002年6月

先日の病棟での演奏に向けての練習は、きちんと4人集まって行えたものはたったの1回だけ、、、という悲惨な準備状況でした。というのも、メンバーの誰かしらが仕事のため遅れたり参加できなかったりという事態が続いていたためです。その中で、思わぬ発見がありました。

最初は、第一バイオリンが参加できず下のパート3人での練習。
今回の曲目は以前にもやったことのある曲が多かったので、みんなある程度はわかっていましたが、中には久しぶりの曲もあり、とりあえず下のパートだけで土台をきっちり作っておき、あとは第一バイオリンが乗れれば、、、という思いでやっておりました。しかし、これが実につまらない。以前は(雑感2001年4月参照)、下のパート3人で合わせていても、要所要所が合って来ると「ふむ、ふむ」などと感じ入っていたのですが、今回はどうにもこうにも退屈な作業に思われてしまい、何となくメンバーみんなの気が入らずに、早々と切り上げました。

次はビオラが仕事で大幅に遅れてしまった時のこと。
最初はビオラ以外の3人でとりあえず練習していました。楽器の数が少ない分、お互いの音がよく聞き取れて、「あっ、あんなとこで間違えてる〜!」などとお互いに思いつつ弾いていました。全体としては、「まあ、こんなもんでしょう!」、、、という感じでしたが、遅れてきたビオラが入って同じ曲をやってみると!!!今まで3人でやっていたのと比べて、聴こえてくる音の大きさ、響きが全然違うのです!!もちろん、ビオラがアンプを通して馬鹿でかい音で演奏していた、、、というわけではありません(^^;)。普通に弾いています。ところが、たった一台のビオラが加わっただけで、聴こえてくる音量や響きがまるで違うのでビックリしました。
「やっぱり、カルテットはこうでなくっちゃ!!」という響きに、短い時間ながらも満足した夜でした。

練習後のファミレスでの音楽談義の結果、「これは和声がなせる業なのではないか!?」、、、という結論に至りました。楽器が全て揃ってきちんとした四重奏の和声が構築されると、それによって実に豊かな響きが生まれ、音も大きく感じるようなのです。

ひるがえって、最初の下3人でのパート練習が実につまらなかったのも、こうした“和声の響き”、“音作り”、、、という作業ができなかったことが原因だと思い至りました。下3人でも、一応合わせることは出来るし、難しいパッセージを練習したり、重要な伴奏部分を練習することはもちろん可能です。しかし、本番を間近にした練習を行う際には、これでは四重奏で最も大切である“全体のバランス”や“響き”を確認することが出来ません。また、第一バイオリンが舵取りのような役割を果たす部分が多いため、このパートが不在だと曲全体を通そうとしても上手くまとまらないのです。

以前は、とにかく“要所要所をきちんと合わせる”、“リズムをきちんと取る”、などという基本中の基本を行うのに精一杯でした。しかし、最近は“音を創る”というレベルで四重奏に取り組むことが出来るようになったのか、、、と自己満足かも知れませんが、そんな気持ちになった出来事でした。
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