演奏会だより
病棟での演奏 2001年11月22日(木)
降って湧いたような、、、とは、こういうことを言うのでしょうか?11月19日の夜遅く、バイオリンの新行内が突然メンバーに尋ねました。(以下、再現)
「22日は、時間ありますか?」。
「えっ?」。
「22日に演奏を頼まれているんですが、できれば四重奏でやりたいなって」。
実は11月22日に、新行内の勤務する病棟で、企画の一つとして演奏を頼まれたそうです。昨年の同企画では、彼は一人でバイオリンを弾いたのでした。ソロで弾くというのは、結構イヤなものです。メンバーもそれを察して、何とか調整してやろうということになりました。まさに、本番2日前になって突然、降って湧いたような話です。もう新しい曲を準備する余裕は全くなく、10月の演奏会でやった曲をそのまま演奏することとしました。
当日は、メンバーは皆それぞれに忙しく、その病棟へ直前に駆けつけるありさまでした。音出しすることもなく、小さな音でチューニングだけ済まし、そのまま会場へ。会場は、病棟の一室でした。ベッドを寄せて小さな空間を作り、そこに4人のメンバーは寄り集まるように座りました。
ベッドに横たわりながら聴く人、我々のすぐ横や後ろに座って聴く人、入り口から覗いている人など、30人位の患者さんがいらっしゃったでしょうか。そのほとんどがお年寄りでしたので、今回のプログラムは親しみやすかったのではないかと思っています。点滴を受けながら、また鼻からチューブを入れながらと、大変な療養生活の中、少しでも安らぎを感じていただけたらいいな、と思いながら演奏しました。で、「肝心の演奏は」、って?(←厳しい質問!!)。そうですね〜、直前に全く合わせることなく、いきなり演奏!というのは、すこし大変でした。
これまでは、”演奏会”という形式で演奏することが多かったのですが、今回はまさに患者さんの部屋で、今にも弓がぶつかりそうな距離に座り、家庭的な雰囲気の中で演奏出来たことは、貴重な経験でした。一緒に口ずさんでいる方も少なくありませんでしたが、長期の入院生活では、なかなか演奏を聴く機会はありません。決して上手い演奏ではありませんが、医療従事者という立場を生かし、これからもこのような活動を続けられたらいいなと思いました。
演奏風景の写真をご紹介したいところですが、患者さんの問題もありますので、見飽きたこととは思いますが、メンバーの写真のみで我慢してください。
プログラム
・瀬戸の花嫁
・ゆうやけこやけ
・故郷
・世界は二人のために
・みかんの花咲く丘
・川の流れのように
・ジングルベル



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