2001年4月

4月はどの職場でも新入職員を迎えます。私達の職場でも新しい顔ぶれが加わり、なんとなくうきうきした気分になります。自分たちも緊張し不安な気持ちで仕事を始めた頃を懐かしく思い出します。

そんな折、婦長さんから新入の看護婦さんたちの歓迎会で四重奏を演奏してもらえないか、との相談を受けました。これまでは、下手なくせに勝手に演奏会を開いて、、、という感じだったのですが、こうして人様から依頼を受けるのはとても光栄なことです。

多少の不安はありましたが、何とか努力してみようという気になりました。これまでと違って、今回は対象が若い人になるため、ディズニーやアニメソングなどを中心にプログラムを組みました。お年寄り向けに昔の流行歌をやるのも悪くありませんが、若い人向けの曲をやるのは弾く者にとっても楽しいです。ノリのよいアップテンポの曲はクラシックや流行歌とは全く違った気分で、自分達もノルことができます。

ところが練習を始めて少ししたところで、第一バイオリンの新行内が体調を崩し病欠してしまいました。健康第一ですから、演奏会のことは気にせず、とにかく療養に専念してもらいました。本番がどうなるかはわかりませんでしたが、一応、他の3人で少しずつ練習しておこうということになりました。

これまで、何らかの理由でメンバーが欠けた場合、他の人たちで練習することもあったのですが、一パートがないだけで何だかよくわからなくなって自分のパートが弾けなくなり、全く練習になりませんでした。今回は、全体を通すというよりは、3人が合わせていくべき部分を取り出して重点的にチェックすることにしました。第一バイオリンがいないと練習はしにくいのは事実ですが、逆に主旋律が欠けた状態でのアンサンブルは、それまで気づかなかった内声部の動きなどがよくわかり、かえってよい経験になりました。

その後、お蔭様で新行内も回復し演奏会に出られることになりました。3人だけの練習を積んだ後に、第一バイオリンに加わってもらって曲を仕上げるという形になったわけですが、下の3人がある程度しっかり弾けていると、曲自体が非常に安定するな、と感じました。今回たまたまメンバーの一人が一定期間不在になるという事態が起こりましたが、それにより新たな発見をすることができ、この経験を今後の練習にも生かしていきたいと思いました。
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