2004年6月

久しぶりに活動を再開した私達ですが、さっそく職員歓迎会にて演奏を依頼され弾いてきました。忘れていた勘も少しずつ取り戻し、新たなレパートリーにも取り組みました。そして、それとほぼ同時に依頼されたのが、恒例の“赤ちゃん同窓会”でのミニコンサートです。

もうあと一週間しか時間がありません。毎年6月は職場の人事異動の時期とも重なるため、メンバー4人の異動はなかったものの、各職場の職員が変わって忙しくなり、カルテットの練習のためなどには時間を割くことができません。

そんなわけで、仕事が少し早く終わったある日の夜、4人はメンバーの自宅、“通称:とろろ小屋”へ集まり、直前の詰め込み練習を行いました。要するに、この日の夜、一晩だけで赤ちゃん同窓会の準備を進めることになったのでした。

今回の演奏曲目は5曲(+アンコール1曲)とし、主にこれまでにやった曲を中心に据え、新たなレパートリーは1曲だけ追加しました。しかし以前にやった曲といっても、だいぶ前のことですので、皆忘れてしまっているようです。とろろ小屋は夜遅くまで音出しができるので、これから「頑張るぞー」とさっそく練習を始めました。

まずは指慣らしも兼ねて、先週の職員歓迎会で演奏した曲を一通り弾いてみました。全員が仕事の後であるため少し疲れている人もいましたが、こうして職場から離れたプライベートな空間だと落ち着いた気持ちで弾くことができます。普段は「いつ職場から呼び出しがかかるか?」という気持ちでヒヤヒヤしながら練習していることが多いのですが、今日の夜に限っては久しぶりに運良く4人ともオフが取れたため、こうしてとろろ小屋に安心して集まることができて幸せです。

途中からはビデオにて練習の模様を録画し、後で見直すことによって演奏を客観的に評価する材料としました。音だけであれば、ホームビデオではなく他の機材で録音した方が音質は良いのでしょうが、カルテットでは視覚的な要素も重要であると考え、ビデオ録画としました。特に私達の場合、ニュアンスを揃えるために普段から弓の使い方(先や元など)を合わせていくことには非常に神経を使っています。練習中にお互いに弓の使い方を確認していくようにしているのは勿論ですが、合わせているつもりでもビデオで見直すと細かいところでは意外に合っていなかったりして、自分達の弱点を見直していくために、非常に参考になります。

少し慣れてきたところで赤ちゃん同窓会用のレパートリーの練習に入ります。実際に音出ししてみると、以前にやっていた曲は易しいものが多いためか、弾いてみるとだいたい何とかなりそうです。また新たなピース「こんにちは、赤ちゃん」は、一部に少しとっつき難い所があるものの、難しくはなさそうであり、2〜3回弾いているうちに何とか形になってきました。とっつき難い部分を取り出して、ボウイングのチェックをし、ハーモニーの動きやパート間でのフレーズの受け渡しをスコアで確認しながら練習を進めました。以前の私達は、音を出すことだけで精一杯でしたが、最近では初期の段階でこうした細かい部分の確認ができるようになってきており、「多少は進歩したのかな?」と思います。

当初は「今夜だけの練習で本番に間に合うのだろうか?」と非常に懸念されたのですが、実際に弾いてみたところでは「何とかなりそう!」と少し安心し、メンバーは夕食にしました。とろろ小屋の家主は、メンバーが集まるといつも「お雑煮」を作ってくれます。他の食べ物は皆の持ち寄りなのですが、練習の合間に食べる家主の手作りのお雑煮はいいですね。全員がお替りしました。

そして、、、これもまたいつものことなのですが、バイオリンの新行内は食事もそこそこに一人で楽器を弾き始めます。彼は本当にバイオリンが大好きなようです。「他の3人は?」といえば、もちろんまだまだ食べていますよ。かなりゆっくりと休憩をとり食事をしました。

「今日は徹夜してでも赤ちゃん同窓会の準備をする!」という覚悟で臨んだ今夜ですが、実際には「何とかなりそう」と思われたため、赤ちゃん同窓会に向けての練習は一旦中断し、後半は新たなピースを次々に弾いてみることにしました。これもまたいつものことなのですが、団の楽譜係が手提げ袋一杯に詰め込んだ楽譜を持参していますので、手当たり次第に弾いてみます。これまでは難しくて全く手が出なかったピースでも、今回は何とか止まらずに最後まで通るものもあったりして、今後のレパートリーの候補になりそうです。

ところで購入した楽譜の中には、スコアが付属していない曲も少なくありません。そのため各パート譜を見渡しながら曲のおおまかな構成や難易度を推測するのですが、実際に音を出してみるまでは一体どんな風に編曲されているのかよくわからない場合が多いのです。今夜のような機会を利用して、そのような曲集の音出しをするのも悪くありませんし、音出しした結果、初めて素晴らしい編曲であると気付くことも時々あります。初見ではうまく弾けないところももちろんあるのですが、こうして新しい楽譜を次々に弾いていくのも楽しいですね。メンバー達は「次はどんな曲かな?」と待ち遠しい気分です。

時計を見ると、もはや11時半を過ぎていたため、最後に本来の目的である“赤ちゃん同窓会”のプログラムをもう一度通して終わりました。楽器や山積みの楽譜を片付け、「お茶の時間」となりました。イチゴとサクランボを食べながら、先ほど録画した練習のビデオをテレビに接続し、録画を皆で見直してみます。各人はそれぞれ自分のパートの弱点がよくわかりますし、最も重要な「カルテット全体での弱点」を皆で考えることもできます。弾いている時には気付かないような、“ちょとした入りのズレ”や“不安定な音程”が目立ちます。そしてわりと気になったのは“音の処理の仕方”と“4パートのバランス”です。

音の処理の仕方については、最近では特に注意を払うようにしている事項なのですが、こうしてビデオを見るとやはりそれが不十分であることに気付かされます。また、パート間のバランスについては、自分の楽器を弾きながら全体のバランスを確認していくのは困難ですので、こうした客観的な評価が重要であると思いました。

その後、お茶のお替りをしながらBS放送などの録画を見ました。巨匠オイストラフの弾くバイオリンに、時間も忘れてメンバー達は魅了されました。仕事の後でもあり最後は眠くなってきましたが、まだまだ時間があれば楽器を弾いていたいし、メンバーとともに過ごしたいと思いながら、夜も更けてきたため午前2時頃に名残惜しそうにとろろ小屋に別れを告げ帰路についたのでした。「赤ちゃん同窓会はうまくいくといいな!」。
仕事の終わった日の夜、メンバーは
いつもの“とろろ小屋”へ集まりました。
まるで夏のようにカラッと晴れた日でした。
夜だというのにまだまだ明るいです。
“とろろ小屋”のテラスにて。

今日は少し冴えない感じかな?
仕事の後で、少し疲れているのかも。
食事の時間。お雑煮をいただいています。
メンバーはいつも無神経に押しかけてばかりで
家主さんには大変お世話になってます!

さて今夜のメニューは
  ・家主特製のお雑煮
  ・パンいろいろ(アンパンマン他)
  ・お稲荷さん
  ・太巻き寿司
  ・甘辛団子
  ・コーヒー
デザートの準備中です。
もう少々お待ち下さい。

今日はイチゴとサクランボです。
コーヒー or お茶どちらにしますか?

野郎が4人も集まると、
いちいちうるさい!
皆が食事中でも、
バイオリンを弾き続ける人が約1名!

いつものことなので、他のおじさんメンバー3人は
無視して食事を続けさせていただきます。
やはり食が基本ですからね。

「若い子も、きちんと食べなさい」
食事後に2名のメンバーが
屋外に出てみました。

小屋の中では
やはり彼が練習を続けている
様子が窓を通して確認できます。

窓の向こうで一人で弾いているのが
わかりますか?
それでも彼はお茶の時間になると、
バイオリンを置いて休憩場へ
やってきます。

休憩時間になると、真っ先に集まるのが彼なんです。
彼は食には興味がないようですが
「まあ価値観の違いなのだな」と
おじさん団員3人は思っています。

テレビの画面にはその時間に放映していた「冬ソナ」が、、。
先週、複数の職員から冬ソナの曲を依頼されたため
恐らく、この曲もそのうちレパートリーに加えていかなくては
ならない羽目にになりそうです。
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