2004年3月
暖冬だった今年の冬は、例年より早く終わりを告げています。あちこちで、桜の開花宣言が出されていますね。皆さんのお住まいの地域はいかがでしょうか?当地では、今日はパラパラと小雪が舞っていましたが、それでもすっかり春らしくなってきました。
団としての活動は、まだ軌道に乗っておらず、再開までにはもうしばらくかかりそうです。メンバー達は、仕事に追われているものの、皆元気で過ごしています。
今回も残念ながら、私達の活動の様子をお伝えできませんが、最近のストリング誌の中で目に留まった、アルトゥール・レブランク弦楽四重奏団の小林響さんの書かれた記事を御紹介します。アルトゥール・レブランク弦楽四重奏団は、カナダを拠点に幅広く活動している四重奏団で、4月には日本公演も予定されています。
小林さんは、1992年より同四重奏団の第一バイオリン奏者を務められています。クヮルテットの公演は大体、年に60回近くに達するそうです。単純に計算しても、実に一週間に1回以上のペースで四重奏の公演をされているのには驚きです。海外でも多くの公演を行っていらっしゃいますが、自国カナダでの公演はほとんどがCBCにより放送されているとのことです。
14歳から海外で学ばれ、いまや一流の四重奏団で第一バイオリンを弾かれている小林さんの記事は、もちろんプロの音楽家としての専門的な御意見ではありますが、私達のように趣味で四重奏を弾いているアマチュアにも強く訴えかけるものでした。
クヮルテットにはどんな魅力がありますか?との問いに対して、
「弦楽四重奏、、、これほど難しい創作分野は他にないと思っています。これに人生をかけているという喜びがありますね。」
また、小林さんはバイオリンのソロ奏者としての活動も行っておられます。ソロとクヮルテットとでは、演奏上のテクニックを変えていますか?という質問に対しては、
「クヮルテットの本道を知ってから、ソロの演奏が変わりましたね。室内楽の演奏が本物にならない限り(それは他の人との音の融合や、相手の感情を理解することです)、ソロの演奏は不可能だと確信しています。それができないと、自己的で自分本位の演奏になってしまいます。」
演奏上のテクニックに関する質問に対してなのですが、このように“音楽の基本”的な内容を指摘されるあたりは、やはり一流の音楽家ですね。特に、「他の人との音の融合や、相手の感情を理解することです」という部分に最も興味を惹かれました。私達もアマチュアではありますが、四重奏団での活動の場では、確かに“他のパートとどのように合わせていくか”や、“他の奏者がどのように考えているのか?”といったことを意識せざるを得ません。
そして、このことが四重奏団で弾くだけでなく、ソロを弾く時にも重要であることの指摘を受け、日々の活動における音楽に対する意識を改めて考え直しました。ソロでもクヮルテットでも、それは音楽であることには変わりません。小林さんのおっしゃる「自己的で自分本位の演奏」にならないよう、四重奏での活動を通して“音楽の基本”を学んで行きたいと思っています。

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