桃陵公園 さくらまつり

  
 これ、何か分かりますか?

 多度津町下水のマンホールのふたです。
描かれているのはもちろん「さくら」です。
国花は「さくら」ですが、多度津町の町花、町木も同じように「さくら」なのです。
 それほど、桃陵公園のさくらは有名でしたし、町民自慢の種でした。さくらの季節には弁当もって一家揃って花見にでかけたものです。

 今年も、桃陵公園のさくらが咲きました。「さくらまつり」の準備もできました。
 まだ、満開にはちょっと早い4月3日に何十年ぶりかで、公園に行って来ました。




桃陵公園の生みの親、今井浩三翁の銅像です。
70年ほど前に、
善通寺師団の工兵隊を動かして、多度津山を公園にしてさくらの名所にしました。



さくらの花の間から多度津港を見ました
 
 久しぶりに見た公園のさくらは・・・
 これは残念としかいいようがありません。全山さくらに覆われるといったものとはほど遠く、太い幹は折れ、痛々しいものでした。かって、さくらのトンネルといわれたラジオ塔(もちろん今はありません)までの登り口では青空が透けて見え、昔日の面影はありませんでした。
 ここは、相撲興行などが催された南側の斜面です。折り重なってみえますから、なんとか、にぎやかに見えました。
 70年の歳月で、さくらも年老いてしまったというところでしょう。ふるさとの山は、あまりにも変わってしまいました。
写真は、できるだけ見栄えのよいものを載せました。小さく表示されていますが、元のサイズで表示すれば、一本一本のさくらの華やかさを見ることができます。
でも、記憶にある桃陵公園のさくらは、圧倒的なボリュームにありました。公園のさくらの品種はは「ソメイヨシノ」で、その寿命は50年といわれています。子供の時に見たのはその真っ盛りの時期だったんですね。わずかに植林もされているようですが、このままでは、いずれありきたりの公園になってしまうのではないでしょうか。今の多度津町を象徴しているようで、寂しい限りです。