Monologue


2003/05/16
KenMap開発の経過1
 白地図KenMapは,ますます,機能が向上した.当初の目的は,市町村境界を標示できる県別白地図をつくりたいということであって,塗り分けや地名表示は,外のソフトでやれば済むことと考えて気軽に作成した.しかし,実際に使ってみると,ペイントや地名の表示というのも結構面倒で,瀬戸内海を取り巻く県,長崎県,鹿児島県,沖縄県のように多くの島があるところでは,この島がどこに所属するのかということは,ほとんど分からない.最初は,地名表示は面倒だからデータから削除しようかとも思っていたのだが,何か役に立つかも知れないと思って残しておいた.そのため,初期バージョンでは,地名の表示をすると,地図が汚くなって,使い物にならない有様であった.そこで,同一地名は一カ所だけ表示することにしたが,この位置が,データの出現順位によってきまるので,変なところに表示されることが多く,自由に位置を変えられるようにすることが求められた.

2003/04/09
更新もしないでおくと時間が経つのがよくわかります。もう半年以上経過しました。
白地図KenMapを公開して、多くの方々から、地図の間違いなどのご指摘を受け、少しずつですが、正確なものにすることができました。また、こんな機能があったらいいのにというようなご意見があり、機能や操作性の向上をはかることができました。現在公開しているVer4はドロップダウンリストから市町村名を指定して検索する機能や塗りわけ機能を追加しています。これは、KenMapが白地図を作成するだけでなく、ある町がどうなっているかがはっきり分かるようになりました.瀬戸内海に面した市町村の島がどこに所属するかを調べることもできます.

2002/09/01

 暑い暑いといっていた今年も9月になった.日中はまだ暑さを感じるが,夜分には秋の気配が感じられる.
 8月のある時期,研究室のサーバーが動かなくなるという事態が発生して,多くの方々にご迷惑をおかけした.8月早々は,突然の停電でサーバーが止まってしまったが,丁度そのときは学会の期間に重なって,サーバーが停止していることも分からなかった.白地図KenMapが窓の杜で紹介されたので,ものすごいアクセスがあったのだが,ダウンロードできなかった方も沢山いたのではないかと思う.
 これは,サーバーを再度起動することで解決したが,2回目は,サーバーのユーザーアカウントを整理しているときに発生した.何らかの操作によって,突然,アクセスが拒否されるようになった.FTTPエラー500という表示がされて,ページを開くことができなくなった.それからが大変.まず,エラーの意味が分からない.インターネットの状態を調べても,サーバーのWWWサービスは正常に動作していると表示されるのに,アクセスが拒否されるのである.LANをチェックするフリーソフト取り寄せて,いろいろチェックしても異常なし.インターネットのポートもオープンしている.

2002/08/14

 白地図KenMapは,おかげさまで結構好評のようです.前のMapMapから考えて,ある程度,予想はされていましたが,8月1日に正式に公開して,初めの1週間で「ちらし寿司」へのアクセスは1万5千を超えました.窓の杜の週間アクセスランキング第4位,BIGLOBEの個人ホームページアクセスランキング第19位になりました.これも,一時的なものであることは確かで,現在は,1日平均100程度で,落ち着いていますので,線香花火のようなものだといえます. しかし,この1年で確実に4万は行くと思いますが,メールなどを通して,何かいってくれる人は極めて少ないですね.私も,他の人のページをのぞきますが,何かの連絡をするということはまずありませんものね.
 個人でこれだけのアクセス数を稼ぐのは結構大変です.次にどうしようかと考えても,なかなか,アイディアというものが湧いてくる訳ではありません.

2002/07/31

 久しぶりに書きこみです.
 この1ヶ月ほど,白地図KenMapの開発に時間をかけていましたが,このほど,どうにか完成し,Vectorのライブラリへの登録手続きも終えました.6月の終わり頃に,秋田県の方から,市町村境界を表示する白地図は作れないかという真剣なお話があり,そのときは,国土地理院の数値地図データは持っているけれども,これを県別に表示するようにデータを作り替えることなどとてもできないことだと思って,「無理ですねえ」とお答えしておきました.地図デーは,決められたメッシュごとのファイルとして用意されていて,このデータの解読から始めなければならないし,細切れのデータをつなぎ合わせて,それぞれの境界線にすることはとても気の遠くなるようなことに思われたからです.これは,前に作った白地図MapMapでも,海岸線をつなぎ合わせて一つの閉曲線にするのは非常に面倒でしたので,これを全市町村についてすることは,とても不可能だからです.
 
 しかし,よく考えてみれば,何も閉曲線としての連続データである必要はなく,結果として閉じていればいいのではないか,各メッシュごとの数値データを全体座標系に変換すればいいのではないかということに気がついて,それなら,それぞれのデータごとに,海岸線,県界,市町村界という分類をして,県ごとに集めればいいので,これなら,何とかなると思われました.
 
 そこで,各ファイルごとに,地図データを海岸線,県界,市町村界に分類するプログラムを作りました.そのファイルに含まれるデータが,何を表す何番目のデータであるかを識別するデータを書き出すことから始めました.次に,そのファイルを読み込んで,何番目のデータがどこに描かれるかを,一つずつ地図上の線あるいは点として表示するプログラムを作って,そのデータがどの県に属するデータであるかを調べられるようにしました.後は,複数のファイルにまたがるデータを県別に寄せ集めて,たとえば,一つの県の海岸線のデータがどのファイルの何番目のデータであるかを表すデータファイルを作りました.この作業は,各県について,全くの手作業ですから,時間もかかり,また,見落としがあったりして,境界線が途切れたり,関係のない県の線が描かれたりして,ちょっと大変でした.マウスを何千回たたいたでしょうか.これでいいだろうと思って,その県のデータを表示してきちんと描かれた時は,思わず「やったあ」という感じでした.大抵,一度や二度の修正ではすみませんからね.
 
 すでに,何箇所かデータが抜けているところが判明していますが,それよりも問題なのは,市町村合併などによって,境界が変動したり,市町村名が変わることです.香川県でも,西香川市とかさぬき市とかいった新しい市が誕生しているようですし,これから,行政改革の一環として,市町村合併が推進されるそうですから,これに対応していくのはちょっと面倒だなあと思います.それにしても,国土地理院の地図データはすごいものだと感じました.ちっぽけな小島一つ一つに市町村名が付けられているし,所属未定地というのがあったりして,感動しました.
 
 一つのプログラムが完成すると,しばらくの間は自分でも満足感が味わえます.KenMapでも,尺度(スケール)の表示などは,よくできたものだと思います.地球は球形ですから,緯度方向の1度あたりの距離は約111.2kmで一定ですが,経度方向には,高緯度になるほど1度あたりの距離が短くなってきます.沖縄あたりだと経度1度は約100kmですが,北海道では80kmぐらいになります.この補正をどうやってやるか,そもそも,1度あたりの距離はいくらになるのかと考えたとき,地震検索システムEQLISTでは,すでにそれをやっていたのですね.そのデータを使って,かなりの正確さでスケールを表示することができました.地図の拡大・縮小に応じて,尺度が変化していく様子は,面白いと思います.しかし,これも,本当はもっと連続的に変化するはずなのに,がくんがくんと変化するのは,20kmに相当するピクセル数を整数で計算して,それを何倍かするようにしたためで,微妙なところが表せませんでした.それに尺度が図の半分以上も長さを占めると言うのは,あまり,格好よくありません.
 
 使ってみて,不満足な点はいくらでもでてきます.拡大係数を変化させたときに,地図の大きさが急変するのも面白くありません.こういった点は,次回のバージョンアップで修正するつもりです.
 
 白地図MapMapは,すでに,多くの方に利用していただいています.このKenMapは,MapMapよりもずっと使い道があると思われます.ほかにも白地図を描くソフトがあり,はるかに優れた機能をもっているものもあります.しかし,こういったソフトは,使い勝手が身上だと思います.使い方の説明が必要ないソフトが最高のものだと思っています.これからも,そいったものを目指したいと思っています.
 

2002/04/28
 今年もゴールデンウイークという国民行事が始まる.パソコンを通じてインターネットにつながることによって,いろいろの情報を発信する個人的メディアとして有効であることを実感している.白地図MapMapやK-NET/KiK-net観測波形解析システムWAVEANAが窓の杜に認めてくれるところとなり,ホームページのアクセス数は,4月24日に20,000を超え,4日後の今日は,23,000を超えた.個人のホームページのアクセス数がこのように増加することが容易でないことは明らかである.何かのきっかけが,このような現象をもたらすことが,情報社会の一面であるのかも知れない.
 一方で,こういった情報発信が相対に一方向的であることも大きな特徴である.自分を考えてみても同じようなものだが,その反響を直接伝えてくれるようなことはほとんどない.相互に交信するすることは極めて少ないのである.インターネットで結ばれたパソコンどうしの間には,情報だけがやりとりされて,人が結ばれるということが少ないように感じられる.


2002/03/01
 
このところ,ホームページのアクセス数が急増している.昨年末に10,000を超えたが,それから2ヶ月経った今日までに,さらに,5000程増えた.これは,MapMapとWAVEANAが「窓の杜」に紹介されたためであり,インターネット上の情報の伝わり方というものに,やはり,インターネットにおけるマスメディアが大きな影響を与えることと,それ以上に,インターネットという情報伝達手段が広く普及してきていることの証である.

2002/01/01
 ホームページを開設して1年が経過した.こうして,インターネット社会に足を踏み入れてみると,ホームページやEメールという具体的な用途の他にあらゆる面で,インターネットが社会の基盤として浸透して来ていることを実感した.しかし,一方で,ウイルスやワームといった負の側面を持つことも分かった.

2001/12/27
 今年も後数日を残すばかり.還暦を過ぎて出た同窓会では,懐かしい人たちに再会できて,楽しいひとときを過ごせました.何十年という空白の時間も,想い出を共有することによって,一瞬に,はるか昔に戻ってしまうことができました.だんだんと,将来よりも過去の比重が高まっていく自分に愕然とします.やはり,老いを認めなければならないのでしょうか.

2001/12/26
 2001年の終わり近くになって,驚くべきことが起こった.白地図作成システムMapMap Ver3をダウンロードサイトに登録していたが,これが,「窓の杜」の編集者によって,「今日のお気に入り」として紹介された.12/13のことである.その直後から「ちらし寿司」へのアクセス数が急増した.ほぼ,半月で6,000を超え,ホームページ開設1年を経ずして,今日1万を突破した.11月までは平均10人/日であったものが,この半月は平均250人/日になった.今日も85人で,大分減ってきたが,記事の直後は,1000人/日を優に超えていたと思われる.
 MapMap3が受け入れられたことは,うれしいことであるが,こういう形でちょっとしたことから,インターネットの世界では,情報が広範囲に伝達されることが分かった.

2001/02/15
 インターネットは急速に普及している。自宅からインターネットに接続できるようにして約1年経過した。無料ホームページを開くために、Programsで公開しているUPDATEをダウンロードサイトに登録し、このホームページを開いてみたが、果たして、誰がみてくれるのだろうと思っていた。
 ダウンロードサイトからは、毎月、確認のメールが入っていたが、中をろくに見ることはなかった。先日、じっくりと読んでみると、その中に、これまでのダウンロード数というのがあって、これまでに、UPDATEがダウンロードされた数が書かれていた。なんと、半年ばかりで、約600件のダウンロードがあったというではないか。これにはびっくりした。バックアップユーティリティはごまんとあるのに、わざわざ、UPDATEを見つけだして、ダウンロードしてくれた人が月に100人もいるというのだ。自分の作ったプログラムが、果たして今も使われているかどうかは知らないが、600人が一度は実行してくれたということである。
 UPDATEは、その後も改良を続けて、現在は、ちょっと使えるものにしているが、あまり使う人はいないだろうと思ってそのままにしておいた。せっかくダウンロードしてもらった人には、大きな不便をかけていたことになり、申し訳なく思っている。早速、更新の手続きをしておいた。

  このダウンロードサイトは

    http://www.vector.co.jp/vpack/filearea/win/index.html
です。こには、本当に、便利なものが、たくさん集められています。
 これを開いて、ユーティリティ/バックアップ/ のずっと下の方に、「簡単バックアップ 3.0」として出ています。
 自宅と職場で、ファイルを持ち歩いている人は、どんなもんか、使ってみてください。

2001/01/08
 21世紀を迎えた。今年は還暦を迎える年である。20世紀とどちらに長く生きるかといえば、確実に20世紀である。人生五十年の考えからいえば、これからはまさに「余生」であるのかもしれないが、長寿化の時代では、まだまだこれからの長い道のりが予想される。これからどうするか、いろいろと考えさせられた年頭であった。

2000/06/30
 21世紀まで、あと6ヶ月となりました。世紀の変わり目を体験できるということは、文字通り、有り難いことかもしれません。今世紀は二度の世界大戦で多くの人はなくなりましたからね。平和というのは、本当にありがたいことです。

2000/07/09
 C++Builderを4から5に変更しました。Componentのところに書いてあるカスタムコンポーネントを5に組み込んで実行すると、例えば、MyWaveなどのfloat型のプロパティを実行時に設定しても正しく取り込まれず、エラーが出て、暴走してしまいます。4なら完全に正常に動作するのに、5に組み込むとだめです。同じプロパティでもint型の場合は実行時に設定できます。
 Impriseに、サポートをメールで依頼しても、「再現されません」というそっけなさ、今更4に戻れず(一旦、5でコンパイルすると、プロジェクトファイルが自動的に書き換えられて、もう、4ではコンパイルできなくなる。なんということだ。)困っています。何かの設定ミスではなかろうかとおもいますが、どなたか、お分かりでしょうか。

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