ポリオワクチンについて厚生労働省厚生科学審議会感染症分科会感染症部会:第4回ポリオ及び麻しんの予防接種に関する検討小委員会(2002年11月12日) 出席報告 当事者団体として意見陳述しました。医療・福祉においてのポリオへの理解の無さや、ポリオによる障害者数が10年間で1万2000人増えていることに驚きの反応があり、また、ワクチン二次感染者に対応しようという支援のお申し出もいただくなど、大変ありがたい励ましをいただきました。 ▲ このページのトップへ
[2010年4月6日] メモ
[2010年5月15日] お知らせ:(意見陳情から8年経過して) ポリオ生ワクチンの不活化ワクチンへの切り替えを早急に実施してください東京を中心に活動しているポリオ患者団体「ポリオの会」責任者の小山万里子です。ポリオ患者の会は全国で現在8団体あり、互いの連絡と全国的活動のため、全国ポリオ会連絡会を2001年に結成いたしました。今回、ポリオワクチンを生ワクチンから不活化ワクチンに切り替えることへの意見を、ということで、見解を述べさせていただきます。 医療、福祉現場にポリオの知識を■ 現在のポリオ患者の状況その前に、現在ポリオによる障害者数は増え続けていることを指摘いたします。障害者白書では平成3年調査で脊髄性小児麻痺つまりポリオに由来する障害者数が4万3000人でしたが、平成8年に4万7000人、平成13年に5万5000人と増えております。本来新たな患者の発生がみられなければ、ポリオによる障害者数は自然減のはずなのが実際はこの10年の間に1万2000人も増えていることを留意していただきたいのです。ポリオによる障害児数は平成3年に1000人、平成8年に700人、平成13年に200人です。この数字からも、ポリオによる障害者数の増加は新たな発病者によるものではなく、障害の重度化による障害者手帳取得者の増加が考えられます。この点については、二次障害の問題として後ほど述べます。 ■ 医療サイドの、ポリオへの無理解の現状しかも、この間、障害者手帳申請のため、ポリオによる障害という診断書を福祉課に提出すると小児麻痺は脳性まひだとして処理される例が何件もあることは、如何にポリオが医療、福祉現場で忘れられた病気であるかを物語っています。このことにもご注目いただきたいのです。実際、もはや、ポリオを現場で診察した、ポリオ患者を目にした医療関係者は極めて少なく、ポリオという病気への知識もほとんど無いか、誤ったものになっています。 ▲ このページのトップへ免疫獲得率の低い世代に、注意喚起と不活化ワクチンの投与を■ 不活化ワクチン切り替えへの賛同このたび資料を読んで気がついたのは、いわゆる先進国での不活化ワクチン切り替えが行なわれていない国は日本だけであるということです。50年前にノルウェーやスウェーデンでは不活化ワクチンが採用されています。早急に日本でも切り替えを御願いいたします。生ワクチンは大流行時の緊急避難的な使用には爆発的効果を発揮していますが、100万人か200万人に1人ということですがワクチン由来発症者が出ます。 ■ ワクチン感染者の問題点
これに加えてまた、二次感染の危険は、昭和50,51年頃の生ワクチンによる免疫獲得率の低い世代が親となる今現在、きわめて差し迫った危険性を持っています。これについて、厚生労働省はHPなどで再接種を呼びかけておいでですが、子供への投与を通知するときや、また、母子手帳交付の際に、など、繰り返し注意を喚起し、衆知徹底する必要があります。この再接種にはぜひとも不活化ワクチンの投与を御願いしたく、費用の助成も考えていただきたいものです。ポリオという病気は小児麻痺とも呼ばれたため、子供にしか罹らないから大丈夫だなどの誤解もあり、また、ワクチン投与を受けているのに免疫が無いということは本人には分かりません。出来れば、この世代に不活化ワクチンの投与を全面的に実施していただきたいのです。 ▲ このページのトップへワクチン感染者に・医療面での継続的な対処を
ワクチン感染者が、私どものポリオの会に3人参加しています。30代の方、20代はじめの方、中学生です。親御さんは、子供のためを思って飲ませたワクチンでと、飲ませなければこうはならなかったと自分を責めています。 ■ 私たちの活動
流行期に発病している私たちは数も多く、発病時に対処を受けてきましたが、最初に申し上げたように近年、ポリオによる障害者の数が増えています。いわゆるポリオの二次障害、ポストポリオ症候群を発症する人が数多いということが言えるでしょう。 ■ この私たちの活動をワクチン感染者に活かすようにしてください今後とも費用対効果を重視し、生ワクチン接種を続けることで、毎年日本中で4、5人ほどのワクチン由来のポリオ患者が出るとしたらどうでしょう。その人たちに適切な治療を施し、二次障害も含めて対応してくれる医療機関は確保されているでしょうか。その場合、責任を持ってずっと対処してくれる態勢を国は持っているでしょうか。金銭面は言わずもがなですが、医療面での継続的な対処をきちんとできることが補償としては重要です。そのためにも私たち流行期発病者のデータを保存してワクチン由来ポリオ発症者の最後の一人となった人のために役立てるように、ぜひ、していただきたい。これは国の責務ではありませんか。 ■ 結論として
また、近年、中米などで生ワクチンに使用されたウイルスが強毒化したことによるポリオの流行がありました。この危険は常に存在するのではないでしょうか。とりわけ、地球規模の人口移動の見られる現在ではどのような形でのウイルスの変異が出現するかもしれません。危険は常にあります。アジア太平洋地域でのポリオ根絶宣言が出された今をきっかけに、WHOとユニセフに、ぜひ日本政府から、不活化ワクチンへの全世界的な切り替えを働きかけていただきたい。 ▲ このページのトップへポリオ・ポリオワクチン関連のリンク (ご参考)
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