秋の鳴く虫 * Mog

キリギリス類

キリギリス

 夏の虫である。よく噛み付く虫で噛まれるといたい。犬のえさとリンゴで 

飼うことができる、友食いもあるので「ガ」でも、「ゴキブリ」でも、「カマキリ」でも、 「イモムシ」でも、入れるが、大きいものは切っていれる。

以下キリギリス系はリンゴを好むし、人参もかじる、これらは必要である。

 採集はマツムシと同様、短い草の中を歩いていると、飛び出るので手あみにとる。

 肉食性で水をよく飲む。



ヤブキリ

    キリギリスと間違うほどよく似ているが、キリギリスより体の色が薄い。

攻撃性も噛み付く力も、キリギリス以上で、噛まれるといたい、共食いも激しい、

山間によくいるが、河川にもいる、街路樹の大木にもいる、セイタカアワダチソウの

群落の中にもいる、鳴声もセミのように、「ジャー」 と聞こえることもあるが、

「ジャワ・ジャワ・ジャワ」 と 聞こえたりで、そうとう巾があるようで。

 採集は、オスは8月の夜声をたよりに捜すが、メスは翌朝その周りを捜すのが

一般的だが、なかなか捕れない、しかし9月にもなると、夜間山道に出ているのを

時々見かける、捕ってみて、ヤブキリだったり、キリギリスだったりする。

 エサはリンゴ等と犬のエサを与えるが、生きた虫(小型のコオロギ)もぜひ要る、

しかも十分に、1容器に1匹飼いか、ペアまでとし、スペースをゆったりとり、草木も

多く植込む、

 肉食性で水を良く飲む。

 底の砂土に産卵するが、 捕りにくく、飼いにくい虫ではある。



カヤキリ

   声はクサキリに似るが、ひときわ大きい、体形もショウリョウバッタ位大きい、

ススキやヨシの生い茂った中にいるが、鳴くときは、上に出ているので見つけやすい、

メスは明くる朝露のある内に、オスが鳴いていた辺りを捜す、

ススキ等の高さの中間どころに居ることがおおい、



クサキリ

   顔面がトノサマバッタのようにずんぐりしている、

 採集は夏から秋に、背の低い草原を歩き、バッタやキリギリスと共に飛び出す

のを捕る、数も多く、捕りやすい虫である。

 エサはリンゴ等を好むが犬のエサもかじる飼い安い虫である、

産卵は湿った砂土。



クビキリギス

 顔面が鉛筆のように尖っている、 緑色型が多いが、ピンクか゜かったものも

ときに見みられ、その程度は色々である。

 採集はキリギリスやクサキリ同様追い出す、9月初めには、幼虫型が捕れるが、

10月にもなると、成虫が捕れる、捕りやすい虫である。

 エサはクサキリ同様、名前のわりにおとなしい草食で、共食いもない、

飼いやすい虫である。湿った砂土に産卵する。



ヒメギス

 キリギリスとよく似た、やや小型の虫で真っ黒。

エサは犬のえさやリンゴ等の他に生きた小型のコオロギがぜひ要る、

生餌さが確保できれば、買い易い虫である、肉食性で水は良く飲む、

 産卵は土中と思うが、未確認である。

平坦地よりも山間部に多く、マツムシのようにやや短い草原を歩くと、飛び出す。

山間地ではよく見かけ、捕り易い虫である。



ウマオイ

 小型ながら肉食である。ヒメギス同様生きた小型のコオロギがぜひ要る。

共食いもよくあり、草や木を多くいれ、なるべく薄飼いにするが、餌の虫は十分に

入れること。

肉食性で水は良く飲む、産卵は土の中である。

 採集はやや山深い所の山すその木をたたくとコウモリ傘に落ちる。

夜10時も過ぎれば、よく鳴き、よく歩き回り、メスもよく見かける。スイッチョン・

スイッチョンと鳴くが、形態は同じでも早鳴きとおそ鳴きがあり、3倍くらい違う。



ツユムシ

 鳴くむしとして、知られてはいるが、どうも声をあまり聞いたことがない、

小さいこえで、ツ・ツ・ツ・ツと鳴いたようだがはっきりしない。

 えさはリンゴ等を好む、野生では芙蓉の花をかじっており、カブト・クワガタの

ゼリーもかじる。 この他に広葉樹の枝を水にさしておくと、葉を丸くかじっている。

この葉に・・葉の中に産卵する。発泡スチロール (さしみの皿は厚すぎる・

なっとうの皿が適当) を入れておくとその縁によく産卵する。

 この仲間はいろいろな種類が混在してわかりにくい、「ツユムシ」 類とした方が

楽だし、正確だ。



クツワムシ

 ガチャ・ガチャ・ガチャ・ガチャ・クツワムシと歌にはあるが相当な音量で、

かならず家族から苦情が出て、止めざるを得なくなる、しかし山中で聞くと

さわやかに感じる。

 この音に4種類の対策がある。それぞれ1長1短あるようで、

 1つは、夜毛布にくるんで押し入れに入れる、しかし、どうしても音は漏れるし、

虫も大変だろう。朝晩の入れ替えもなかなか大変ではある、私も初めごろ試した。

 2つ目は、安井さんの方法で、オスのはねを少し切る、ガチャガチャが

カシャカシャ になる、もう少し切れば、シャリシャリとなる、しかし、そこまでして

飼うべきか?どうか。

 3つ目は、学校の理科室など夜人のいない所で飼ってもらう、お寺のはなれで

飼ってもらったこともあり、博物館の生態展示には間に合うが、

これは飼育じゃなくて、委託である。自分で観察できない。

 4つ目は、夜明るくし昼には暗くする、たしかに数日もすれば夜に鳴かなくなる、

昼は鳴いても学校やら仕事に出かけて、不満もいわない、外もけっこう騒がしい

から問題ない。やや大きめのダンボール箱を用意し、

夜は電灯を点けた下にダンボール箱を置き、上に飼育ケースを載せる。

昼は飼育ケースの上にダンボール箱を被せ、中を暗くする。

点けっぱなしの電気代が・・・・・・その分肩身が狭い。   

       採集は相当深い山で、鳴き声の聞かれる所で、夕方から鳴きはじめるが、夜の

10時も過ぎれば、山すその道まで出て来るし、メスも出てくる。

 エサはキリギリス同様、しかしリンゴ等が主食。 犬のエサも必要。

 脱皮の邪魔をし、少しかじったりする、 困ったくせがあり、

草木や発泡スチロールなどの遮蔽物を多くして、なるべく薄飼いとして、

お互いを見えにくくする工夫がいる、もちろん、かじられた方はうまく育たない。

 産卵は土中。

 音もやかましいが、もう1つとんでもない「くせ」がある。金網で飼っていると、

周り中に「しる」を飛ばして大変なことになる。ビンや水槽で飼っていると数日で

中が見えなくなる。不潔な感じで人気は良くない。

 生まれたときはみな同じ、うす緑色をしているが大きく成長すると緑型と褐色型

に別れる。それぞれが保護色で草木の中にいると、なかなかわかりにくい。



クダマキモドキ

   クツワムシがいる所で、夜遅く、(10〜11時)木の枝にいる、木の好みがある

ようで、どこにでもはいなくて、1匹いれば後で行くとまた捕れる。

1本の木に4〜5匹いたこともある。

「管巻き」 と言っても、鳴き声は小さいようで、まだ確認できない。

エサはリンゴ等を好み、カブト・クワガタのゼリーもかじる。

 産卵は、木の青い茎に産み、「キリ」で開けた様な穴が連続する、

「パキラ」が便利で、室内でも元気だし、水やりが少々とんでも平気だし、

「ホームセンター」に行けば、適当な太さの子株をよく見かける、

しかも安い、 「クサヒバリ」の産卵にも使えそうである。

「カンタン」は木の種類にこだわるので、テストしないと・・・・

 木が少々太くても、クダマキも大型である、どかどか産卵すると枯れる、

数本入れるか、早めに取り出す、

 虫が死んだら、木は明るい窓際等に移す、その方が元気になる。



      
中の飾りに付いて・蛇足か?

    *  クツワムシ・キリギリス等の大型は、良く目立つので飾りは多くても良い、

   また、 ウマオイ・ヤブキリ等の肉食の種や、クツワムシは相手が見えない

   ようにするため、 多目に入れる。

  *  中・小型種の虫は隠れて見えなくなるので、飾りは少ないほうが良い、

   それも小さいほうが良い、    

  *  植物なら、稲科はダメ、屋内では枯れ易い、らん科(くすだま)やしだ類が

   丈夫で長持ちする、

   かねのなる木等多肉植物は小型で、耐寒性のあるものが良い、

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