2015月10月07日

YYさん (男性 佐賀県鳥栖市在住 元久留米市立中学校教諭)

先日から依頼のあった。
「小川トク伝」の感想を書いてみました。

 最初に読み終わって思ったことは、古賀さんの文才です。大変読みやすかったことです。
私も文学部ですが、考古学が専門です。だから文章を書くことは苦手です。
 しかし、報告書などの写真や図面のレイアウトには、久留米市民の人々に少しでも分かりやすい様に工夫をしてきました。

古賀さんの場合は、文章の間を広くしてその間に写真が入っているので、文章を読みながらわからない時には、写真を見直していました。
やはり、「読む人の目線」を考えていると思いました。

それでは、感想を箇条書きにしてみました。

. 久留米の昔の地名だけでなく世界や日本の歴史の中の『久留米の位置』が書かれている。 P38の産業革命との関係。 

. 私も「井上伝」の授業は何百回とやりました。もちろんカラクリ儀右衛門もですが、しかし、私も含めて久留米の人は、古賀さんも荒木ですからお分かりでしょうが、よその人というイメージがありました。

今回読んで、どれだけ久留米に貢献したか分かりました。

. 小川トクという女性の存在や梅林寺の墓についても、現代の久留米の人の中では「関東地方から来た人」という事で終わっているような気がします。『久留米縞』についてもあまり知られていません。久留米絣も危ないのですが。

. 生まれが螢川町の私でも「鉄砲小路」や柳川街道を通っていた苧扱川町は知っていましたが、「水道町」の工場は初めて聞きました。どの辺にあったのですか。 

. 私も久留米市役所の文化財課に5年間いて、久留米市史の弥生時代を執筆して、中学校の社会科の教師になりました。

その時同室に『久留米絣同業組合』の事務局があり、広川町の森山虎雄さんや松枝玉記さん達とも交流があり、放送部の生徒たちと取材にも行きました。どうして広川町なのか久留米にないのかこの本でようやくわかりました。

 長い文章になりましたが、感想を送ります。

古賀 勝


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