イヴ 米 1991年 100分 |
『ターミネーター』の亜流作はそれこそ星の数ほどあるが、その殆どが噴飯物なのは云わずもがな。そんな中で、本作はなかなかの「拾い物」である。 とは云いつつ、手放しで絶賛することはできない。物語に穴が多すぎるからだ。 |
で、暴走した「イヴ8」が何をするかというと、己れを「売女」呼ばわりした野郎のチンポコ喰いちぎり、やはり「売女」呼ばわりしたドライバーに「激突!」したりと、ほとんどキチガイ。しかし、これにはワケがあった。シモンズ博士には酒乱の父親から「売女」呼ばわりされた暗い過去があったのだ。そのトラウマまで「イブ8」に移植されているもんだから、己れを「売女」呼ばわりした野郎どもを殺しまくるのであった.....。 以上、強引な設定及び展開には舌を巻くが、トラウマを抱えた女性の分身が、それを晴らすべく大暴れするというプロットはなかなか面白い。このプロットを引き出すための強引な設定と云えなくもない。 |