インフェルノ 米=伊 1980年 107分 |
|
足の悪い老人が猫をセントラルパークの池に投げ込んでは殺している。すると、池に住みつくドブ鼠の大群が老人を襲って池へと引きずり込む。助けを呼ぶと、近所のホットドッグ屋の親父が聞きつけて、包丁片手に駆けつける。ああ、助かったと思いきや、親父は包丁で老人の首を切断する.....。(左写真) 物語は極めて不可解である。或る女性が『三人の母』という古書を手に入れる。これは或る建築家の日記という体裁で、彼は「三人の母=魔女」に依頼され、ローマとニューヨークとフライスブルグに館を建てた(註2)。後になって彼女たちの目的が世界滅亡であることを知る。彼女たちはこの館に忌わしい秘密を隠した。その秘密を知る鍵は.....。 註1 これはちょっと云い過ぎ。製作配給の20世紀フォックス側が「なんじゃこりゃ?」と思ったのは本当だが、不幸なことにちょうどその頃、フォックスで経営を巡るゴタゴタが起こり、そのためにお蔵入りしかけたのである。これに懲りたアルジェントは、二度とハリウッドでは仕事をしないと誓ったという。 註2 『サスペリア』はフライスブルグの魔女の話なので、本作は実は『サスペリア』の続編なのである。 註3 謎の答えは「三人の母は死神だった」ということなのかも知れないが、それは薄々判っていたので、謎というほどのものでもない。 |
関連人物 |