ブレイン・ダメージ 米 1987年 88分 |
『バスケットケース』で世界中を驚愕させたフランク・ヘネンロッターの商業監督第2作。更に無茶苦茶な設定と物語で世界中を驚愕させた。 主人公のブライアンは或る日、エルマーというペニス状の奇怪な生物に寄生される。中世から生き続ける知性体で、言葉もしゃべるし、歌も歌う。彼の好物は人間の脳ミソ。しかし、彼自身は捕獲しない。寄生主に捕獲させて、その代償として寄生主の脳髄に幻覚剤を注入する。ブライアンもエルマーが注入する「ヤク」の中毒となり、恋人をも差し出すジャンキーとなり果てるのであった.....。 本作のテーマもまた『バスケットケース』と同じく「因果な絆」である。ブライアンとエルマーはあまりにも不道徳なギブ・アンド・テイクの関係にある。エルマーは快楽を与え、ブライアンは餌食となる人間を与える。 監督のヘネンロッターはニューヨーク在住のアウトロー。アマチュア時代の16ミリ作品『SLASH OF THE KNIFE』はあの『ピンク・フラミンゴ』との併映が予定されていたが「あまりにも過激すぎる」との理由でオクラ入りとなったという逸話が残っている。 |
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