フランケンフッカー 米 1990年 85分 |
あの『バスケットケース』のフランク・ヘネンロッターの商業監督第4作。『バスケットケース』や『ブレインダメージ』で見せた物語の斬新さは失われたが、その映像の奇妙は失われていない。 電動芝刈り機の誤作動のためにバラバラとなった恋人を蘇らせようと研究に励む発明青年。足りない部品を売春婦=フッカーで補い、恋人をフランケンシュタインとして再生する。ところが、売春婦の部品を使ったものだから、彼女も売春婦=フランケンフッカーになってしまい、ビリビリビリと放電しながら、客を爆発させるのであった.....。 |
この映画の見どころは容赦ない人体破壊描写であろう。さながらスポンティニアス・コンバッションの如く、6人の売春婦が次から次へと様々な形態で爆発し、バラバラになる様は圧巻で、まるでシュルレアリスム絵画を見ているようだ。ラストには様々な形態の畸形人造人間が大挙出演し、いったいどうしたらこんな奇妙な映像を思いつくのやら、監督の正気を疑った。 監督のヘネンロッターはニューヨーク在住の異端児。同じく「奇想の映画監督」として知られるラリー・コーエン(『悪魔の赤ちゃん』等)もニューヨーク在住で、ニューヨークという場所はキチガイの吹きだまりであることを知る。 |
関連人物 |