フロム・ビヨンド 米 1986年 86分 |
『ZOMBIO/死霊のしたたり』のヒットを受けてエンパイアが放ったラブクラフトもの第2弾。しかし、これがヌルヌルのグチャグチャのデロデロで、「どこがラヴクラフトやねん!?」と誰もが突っ込む大怪作に仕上がった。原作はたった6ページの短編で、この映画のイントロダクションがそれに当たる。以降はユズナ&ゴードンの悪趣味が炸裂、ノリノリで好き勝手にやっている。 松果腺を発達させて「あちら」の世界を見る装置を発明したプリトリアス博士。「あちら」の世界から来た怪物に頭を喰われて、自らも「あちら」の世界に行ってしまう。ところが、根が変態のSMマニアだったもんだから「あちら」の世界に順応して、ヌルヌルグチョグチョの怪物となって世界征服を企む。それを阻止するクロフォードとカテリーナ女史も、次第に松果腺が発達し始め、どんどんと変態になって行くのであった.....。 |
圧巻なのはカテリーナ女史の変貌ぶりだ。松果腺とはエッチを司る中枢らしく、これが肥大したもんだからどんどんとエッチになって、ボンデージ・ルックで患者に馬乗りになる始末。 この哀れな変態二人組を演じるのは『死霊のしたたり』に引き続いて出演のジェフリー・コムズとバーバラ・クランプトン。本当にうまい役者で、ヌルヌルグチョグチョの物語に品格を与えている。 |
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