裸の十字架を持つ男/エクソシストフォーエバー 米 1990年 81分 |
『裸の銃を持つ男』がヒットしてからというものの、コメディアンに転向したかつての傍役俳優レスリー・ニールセンはいったいどれだけ「裸」になったのだろうか?。列挙してみよう。 『裸の宇宙銃を持つ男』 最後の作品はゴルフが趣味のニールセンによる「ゴルフ講座」ビデオに過ぎないのだが、ここでも裸になっている。否。「裸にされている」というべきか。『裸の銃』以降の彼の作品は、ほぼ半分が無理矢理裸にされているのである。 こうした安易な邦題作品が面白くないのは云うまでもないが、どれが「最低」かと問われれば、私はためらいなく本作を推す。リンダ・ブレアが共演ということからお判りだろうが『エクソシスト』のパロディである。しかし、ディレクターズ・カットが再上映された昨今なればいざ知らず、90年の製作とは、いやはやなんともパロディとしては遅きに失する。しかも、他に剽窃されているのが『スターウォーズ』に『ランボー』、マイケル・ジャクソンにエルトン・ジョン、グルーチョ・マルクスってんだから呆気にとられる。みな鮮度の落ちたネタばかりで、食傷気味どころか食中毒を起こす。 |