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新・14日の土曜日
SATURDAY THE 14TH

米 1981年 76分
製作 ジュリー・コーマン
監督 ハワード・R・コーエン
脚本 ハワード・R・コーエン
出演 リチャード・ベンジャミン
   ポーラ・プレンティス
   ジェフリー・タンバー
   セヴァン・ダーデン
   カリ・マイケルセン


 そのバカなタイトルが故に割と有名な作品であるが、内容の方はというと、知名度に匹敵するものじゃござんせんな。なにせ、製作がロジャー・コーマンのかみさんだもの。この時点で「安さ」は保証されてしまっているわけである。手元の資料によれば、出演する怪物たちのほとんどが『ギャラクシーナ』からの借り物だとか。ああ、やっぱりかなりの安物だったんだと、妙に納得した次第。

 或る一家が叔父から相続した屋敷に住み込む。この屋敷には、どういうわけか「悪魔の書」なる古文書が保管されており、その封印をいたずらボーズが解いてしまう。ト書きにはこうある。
「13日の金曜日は凶。14日の土曜日は大凶」
 ここで観客はとりあえず失笑。以後はお寒いギャグが満載.....というわけでもなく、ポツリポツリとある程度。吸血鬼が禿頭だったり、風呂桶にジョーズの背びれが出て来たり、その背びれが実は半魚人のトサカだったり、ヘルシング教授が害虫駆除を生業としていたり、その教授が悪魔の呪文を間違えて「667」と書いてしまったりと、いやあ、寒い寒い。笑えないギャグがポツリポツリと出てきては「ここが笑いどころですよ」と間を取る演出。
 クライマックスは更にシドい。吸血鬼とヘルシング教授の対決がにらめっこ。面白くもなんともない。

 ところが、世の中はあなどれない。今日、ネットで調べたら、なんと『Saturday the 14th Strikes Back』 なる続編が製作されていたのだ。ということは、それなりにヒットしたということなのだ。やはり、私みたいに騙されて観ちゃった人が多かったということなのだろうか?。


 

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