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処刑! 血のしたたり
INTRUDER

米 1988年 87分
製作 ローレンス・ベンダー
監督 スコット・スピーゲル
出演 エリザベス・コックス
   レネ・エステヴェス
   ダニー・ヒックス
   サム・ライミ
   テッド・ライミ
   ブルース・キャンベル


『死霊のはらわた』の脚本家スコット・スピーゲルの初監督作である。サム・ライミをはじめ、その弟のテッド・ライミ、ブルース・キャンベルまでもが出演していて、『死霊のはらわた』の同窓会的な色彩が強い。

 或るスーパーマーケットでレジ係を勤めるヒロインのもとに昔の男がやって来て、前のようになかよくしようと脅迫する。ところが、今の彼氏や同僚たちによってたかって小突かれて退散。
「ねえ、どうしてあの男と別れたの?」
「彼、1年前に人を殺したの…」
「そりゃ別れて当然だわ」と納得していると、同僚たちが一人また一人と血祭りに上げられていく。犯人は昔の男かと思いきや、彼はミスディレクション。真犯人は気のふれたオーナーだった。


 このように物語はフニュフニュだが、殺人描写はかなりエグい。
 まず、オタク顔のテッド・ライミは、ウォークマンを聴きながらノリノリでスイカを捌いているところを、後頭部をストンと捌かれる。
 食肉係のサム・ライミは、フックに目玉から吊るされる。
 他にも、プレス機で頭を潰される奴、電動ノコで顔を半分にされる奴等、痛い描写が続出。しかし、意外にも陰惨な印象は受けない。むしろ、笑いが込み上げてくる。
 特に、気がふれた犯人が生首で人形劇をするさまは圧巻。「人体でこれだけ遊んでみましたあ」ってな作りになっている。

 結局、ヒロインと昔の男が共闘してキチガイおやじを撃退。やれやれと思っているところに警察官=ブルース・キャンベルがやってくる。ところが、彼はうっかりさんで、勘違いで二人を逮捕。おねえちゃんの「あんまりだあ!」ってな顔にズームしてチョン。
 おあとがよろしいようで。


 

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