悪魔の沼 EATEN ALIVE
米 1976年 90分 製作 アルヴィン・L・ファスト マーディ・ラスタム 監督 トビー・フーパー 脚本 トビー・フーパー 出演 ネヴィル・ブランド メル・フェラー ウィリアム・フィンレイ マリリン・バーンズ ロバート・イングランド スチュアート・ホイットマン
『悪魔にいけにえ』で世界中を恐怖のどん底に叩き落としたトビー・フーパーが、夢よ再びと世に放った「『悪魔のいけにえ』の自己模倣」。
『悪魔のいけにえ』の凄さは、その徹底したリアリズムにあった。16ミリの粗い画像とオール・ロケーション、無名キャストがもたらす効果は絶大で、虚構と現実の敷居が大きく揺らいだ。現実の虐殺事件に立ち会っているような不快さに我々は震撼した。 その試みを原色の照明を配したスタジオで、有名キャストで行おうとしたのが本作である。演出方法やカット割り、音響効果は『悪魔のいけにえ』とそっくりであるが、リアリティのかけらもない。 どうしてこんな映画を撮ろうと思ったのか?。 フーパーには『悪魔のいけにえ』の成功の意味が判らなかったのだろうか?。
トビー・フーパー(TOBE HOOPER)
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