ジェフ・ミラー
１９９９年１月８日、ジョージア州キャロルトンでの出来事である。午前９時頃、セントラル高校の女子トイレでアンドレア・ギャレット（１５）とジェフ・ミラー（１７）の遺体が守衛により発見された。共にこめかみを銃で撃たれていた。
凶器の銃はジェフの右手に握られていたことから、彼がアンドレアを殺害した後、自殺したものと思われた。しかし、何でまたそんなことをしなければならなかったのか？
やがて、凶器の銃はアンドレアの自宅から持ち出されたものであることが判明した。また、ジェフとアンドレアは恋人同士で、アンドレアは両親からジェフとの交際を反対されていることに悩んでいた。つまり、これは心中だったのではないだろうか？
実際のところは判らないが、凶器をアンドレアが提供していたことを考慮すれば、そう考えるのが自然である。
しかし、それにしても些か早計と云わざるを得ない。交際を反対されているのなら、駆落ちすればいいじゃねえか。死んじまってどうするよ。生きて生きて生き抜くべきではなかったか？
自殺なんかするな。生きろよ、若い衆。
（２０１３年１月２７日／岸田裁月）