チャールズ・シュワルツ |
カリフォルニア州バークレー在住の自称発明家、チャールズ・シュワルツは金に困っていた。そこで自らに18万5千ドルの生命保険をかけて死ぬことにした。もちろん、死ぬのは彼ではない。「実験助手募集」の広告に応募してきたG・W・バーブに代わりに死んでもらうのだ。シュワルツはとりあえずバーブを撲殺すると、指紋を酸で焼き、両眼を抉り出した。瞳の色が違うからだ。そして、やっとこで右上部の臼歯を抜く。これでおいらと同じだ。身長が7cmも高いのが気になるが、まあ、焼けば縮むだろう。バレやしまい。さあて、これで準備は終わった。実験室に火を放つとシュワルツは随徳寺。1925年7月25日のことである。 (2008年7月17日/岸田裁月) |
参考文献 |
『世界犯罪百科全書』オリヴァー・サイリャックス著(原書房) |