ジョージ・メテスキー |
『マッドボンバー』 |
一昔前、テレビで頻繁に放映されていた映画『マッドボンバー』(1972製作。監督は『戦慄!プルトニウム人間』のバート・I・ゴードン)。世の中を逆恨みする爆弾魔(チャック・コナーズ)と薄汚い強姦魔(ネヴィル・ブランド)の狂気が錯綜する異色B級活劇だった。後に本作には実在のモデルがいたことを知る。ジョージ・メテスキー。彼こそが元祖「マッドボンバー」である。 |
爆弾キチガイからの手紙 |
手掛かりがないままに10ケ月が過ぎた1941年9月某日、コン・エジソン本社からほど近い場所で同様の爆弾が発見された。やはり不発弾だが、このたびはメッセージはない。コン・エジソン社に仕掛ける前に、何らかの理由により遺棄されたものと思われた。 |
ジョージ・メテスキー |
翌1957年1月21日に逮捕されたジョージ・メテスキーは、ブラッセル博士によるプロファイルに驚くほど合致した人物だった。ポーランド移民でカトリック信者、53歳の独り者で、年老いた2人の姉と暮らしていた。ダブルのスーツを好む彼は、ボタンを残らずかける几帳面。そして、結核を患っていたのである。 (2008年8月22日/岸田裁月) |
参考文献 |
『世界犯罪百科全書』オリヴァー・サイリャックス著(原書房) |