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上映時間 1時間47分 公式サイト |
2022年10月1日
現在 |
- 2022年10月21日(金) 明石市・子午線ホール 14:00 16:30 19:00
- 2022年10月22日(土) たつの市総合文化会館アクアホール 10:00 13:30
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ビットリオ・デ・シーカ |
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ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、リュドミラ・サベリーエワ
ガリナ・アンドリーワ、アンナ・カレナ、ゲルマノ・ロンゴ、グラウコ・オノラト、グナール・ジリンスキー、カルロ・ポンティJr |
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戦争で引き裂かれた男と女の悲しい愛
お針子のジョヴァンナ(ソフィア・ローレン)と電気技師のアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は、美しいナポリの海岸で出会い、恋に落ちる。アントニオは徴兵され戦地に赴くことになっていたが、結婚すれば休暇がもらえることを知り、ふたりは結婚する。だが、2週間の休暇は瞬く間に過ぎた。離れがたい二人は、兵役を逃れるためにアントニオが精神病を患っていると芝居を打ってみせるが、見破られ、極寒の地・ソ連の前線に送られてしまう。
時は流れ、終戦を迎えたにもかかわらず、アントニオは帰って来ない。彼の母親とともにひたすら待ちつづけるジョヴァンナの元にアントニオが行方不明との知らせが届いた。前線でアントニオと一緒だったという復員兵の話を聞き、あきらめきれないジョヴァンナは、彼を捜すためにソ連に向かった。
戦死者が眠る墓地、記憶を失った兵士がいるというサッカー場…。言葉の通じない土地でひたすら彼の足跡を追う。
やがてモスクワ郊外の住宅地で、アントニオの写真を見て動揺する若い主婦に出会う。彼女こそ、雪と氷の厳寒の前線で倒れ瀕死の状態だったアントニオを助けた女性マーシャ(リュドミラ・サベリーエワ)だった。彼女の献身的な看病のおかげで、アントニオは生きて来られたのだ。
広大なヒマワリ畑の果てに待っていたのは、美しいマーシャと結婚し、子どもたちに囲まれて幸せに暮らすアントニオの姿だった。
ジョヴァンナは、言葉もなく、絶望と涙とともに列車に飛び乗った。
イタリアに戻った傷心のジョヴァンナは、気晴らしの恋愛におぼれ、無為に時を過ごしていた。そんなある日、突然アントニオが彼女の元を訪れて---。
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反戦映画としてのラブストーリー
1970年、当時イタリアのみならず、世界的なスタートして名を馳せていたソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ主演で大ヒットしたこの『ひまわり』は、イタリア映画会の巨匠ヴィットリオ・デ・シーカの晩年の傑作である。
厳寒のソ連の平原で次々とお倒れていく兵士たち。その極限状態から奇跡的に生き延びたアントニオが、懸命な看病で命を救ってくれた娘とささやかな幸せをはぐくんでも誰が責められるだろうか。
ひたすら夫の無事を信じ、帰りを待ちわびて年齢を重ねていったジョヴァンナの心痛はいったいどれほどのものであっただろうか。
戦争が、いとも簡単に破壊した幸福は元には戻らない。観る者の心を抉るような、ひとつの愛の悲劇を通じて戦争の不条理さを訴えるこの作品は、人間ドラマであり、反戦映画の傑作である。
ヘンリー・マンシーニの心に残る情緒的な音楽と、広大な丘一面に咲くひまわり畑に茫然とたたずむソフィア・ローレンの映像は、40年以上たった今でも色あせることなく、映画史に、そして人々の心に深く刻み込まれている。 |
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製作総指揮/ジョゼフ・E・レビン 製作/カルロ・ポンティ、アーサーコーン 監督/ヴィットリオ・デ・シーカ 脚本/チェザーレ・サヴァッティーニ、アントニオ・グエラ、ゲオルギ・ムディバニ 音楽/ヘンリー・マンシーニ 撮影/ジュゼッペ・ロトゥンノ
提供/メダリオンメディア 配給/アンプラグド 1970年 イタリア 原題/I GIRASOLI |
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(C)1970-COMPAGNIA CINEMATOGRAFICA CHAMPION(IT)-FILMS CONCORDIA(FR)-SURF
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