がんでこの世を去った千恵、33歳。5歳の娘と夫、家族との日々をつづったブログをもとにしたエッセイ「はなちゃんのみそ汁」。
「私はツイていた」と常に前向きに明るく生きる千恵と安武一家の姿は大きな話題を呼び、関連書籍やテレビドラマ化、教科書への採用など社会現象を巻き起こし、ついに映画化。
結婚、妊娠、出産と人生の転機をがんと闘い、食を大切に生きてきた千恵を演じるのは、広末涼子。
夫・信吾は、今や日本映画界になくてはならない存在となった滝藤憲一。
娘・はなは、1000人を超えるオーディションで選ばれた演技経験ゼロの新星・赤松えみな。
主題歌は生前に千恵さんが好きだった歌手・一青窈。本作のために書き下ろしたオリジナル曲『満点星』を優しく強く歌い上げる。
恋人との幸せを夢見ていた千恵はある日、乳がんを宣告された。見えない不安におびえる千恵に信吾は優しく寄り添い、プロポーズする。抗がん剤の治療のため子どもは諦めていたのが、周りの支えもあって無事出産。しかし、家族3人の幸せな日々は長く続かず、千恵は再び病魔に襲われた。残り少ない命と覚悟を決め、自分が居なくなっても娘のはなが暮らしていけるようにと、鰹節を削って作るところから始めるみそ汁などの料理や家事の大切さを教えはじめた-。