<ストーリー>
次々と届く、亡き妻からの手紙。
想いは積み重なり、やがて希望となる-。
第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で過ごそうと、北海道に移り住むことにした夫婦、篤史と良子は、 かつて外国人が住んでいた家で暮らし始める。
良子は篤史に家を囲む石塀作りを頼んだが、以前から患って いた心臓の病を悪化させて、この世を去ってしまう。
悲しみにくれる篤史のもとに、ある日、良子から手紙が届いた。驚く篤史。
そして、次々と見つかる手紙に導か れるように、篤史は周囲の人々の人生に関わっていく。
また、長年疎遠になっていた娘、聡子と再会し・・・。
<解説>
夫婦愛、親子愛、そして血のつながりを超えた縁-。
北海道の四季とともに描く珠玉の愛の物語。
2004年に出版され、翻訳本としては異例のロングセラーを続けているエドワード・ムーニー・Jr.著の「石を積むひと」。夫婦や親子の関係、そして周りにいる人々との交流を静かに愛おしく書いた本書が
舞台をアメリカから日本に移し、新しい物語として映画化されました。
主人公の篤史を演じるのは日本を代表する俳優、佐藤浩市。篤史の妻・良子役には7年ぶりの待望の映画出演となる樋口可南子。二人の一人娘・聡子役に北川景子のほか、野村周平、杉咲花、吉田羊、
そして柄本明と、ベテランから躍進目覚ましい若手まで、豪華なキャスティングが実現しました。監督は『釣りバカ日誌』 シリーズ、『武士の献立』でメガホンをとった、人間ドラマの巧みな演出で定評のある朝原雄三。
撮影は「日本で最も美しい村」連合第1号に認定された北海道美瑛町にオープンセットを建てて1年にわたり敢行、色鮮やかな 丘陵や日本百名山のひとつでもある十勝岳など、大自然の四季の移ろいとともに、そこに住む人々のドラマを映し出します。また、チャールズ・チャップリン作曲の永遠の名曲「スマイル」が劇中歌として、作品の世界を彩ります。
大切な人を失くした時に、人はどのように立ち直り、一歩前へ進んでいくのか。
妻からの手紙に導かれるように、登場人物それぞれが新たな人生を歩み始める。
丁寧に重ねていく日々に、やがて見えてくる希望--清々しい余韻とあたたかな涙を届ける感動作が誕生しました。
小さくて割れた石とか、変わった形をした石とか、
そういう石にも、塀を支えるのに役に立つ場所が必ずある-。
人だって、きっと同じだと思う。