エミリーは生まれた時からカゴの中。
ママと会うのはご飯の時だけ。
えさ入れにポイッ!
カゴは大きな穴の中にあったので
外の世界がどうなっているのか、
天気さえも解らない。
小さなねずみが言った。
「僕より可哀想・・・」
ある日、ご飯を持ってきたママが
急にバッタリ倒れた。
そして、そのまま死んだ。
友達のねずみがママのポケットから
鍵を持って来てくれた。
ガチャッ!!
「やった〜! 私もう自由よ!」
エミリーは倒れたママを足で蹴飛ばし
穴の外へ出た。
そこは内戦が何十年も続く貧しい国だった。
つい先日、ようやく内戦が終わり
皆んな歓喜に満ちていた。
でもよく見ると、人々は長い内戦の為
食料も無く痩せこけていた。
女性は悪い兵士に連れて行かれ
ひどい目に合っていた。
「私、何も知らなかった・・・」
「ママ、ごめんね。ありがとう・・・。」
エミリーの目から涙がボロボロと流れ落ちた。
身長:約33センチ
球体関節(自立不可)・サーニット・プロスカルプト
アクリル絵の具
グラスアイ・耐熱ウィッグ(取外し可)
ドレスやうさ耳は手染め生地を使用