牧師室より

 コロナワクチンで深刻な副作用の疑い、米治験中断」(毎日新聞デジタル202099日)英国の製薬会社アストラゼネカとオックスフォード大が共同開発していた新型コロナウイルスのワクチンで、臨床試験(治験)に参加したボランティアに深刻な副作用が生じたという。また、ワクチン開発を行う企業9社が8日、ワクチンの拙速な承認申請はしない、とする異例の共同声明を発表した(朝日新聞デジタル99日)。トランプ大統領が、選挙前にワクチンの実用化をと発言していることから、政治的な思惑で承認プロセスを歪める懸念が生じたためだという。政治家におもねることなく、安全なワクチンをと願う。

 今やウイルスと言えばすべて悪役のようだが、兵庫医科大学では癌細胞だけに感染し、癌細胞を壊すように改変したウイルスを使う癌治療法が研究されているという(朝日新聞デジタル99日)。「人の命ファースト」で、医学が進展することを祈りたい。        (中沢譲)