◇牧師室より◇
イースターおめでとうございます。
聖書は、主イエスは死者の中から復活したと証言しています。人間の世界で、死者の復活などはあり得ないことですから、復活に関して様々な主張と議論があります。
まず古典的には、主イエスの肉体が復活したという信仰がありました。この信仰が教会の命を形成してきたことは事実です。しかし今の時代、この信仰に立つ人は少ないし、聖書も、勧めているとは思えません。
二つ目は、死んだ主イエスを想起した時、主イエスの愛と真実がまざまざとよみがえってきた。そして、その愛と真実が弟子たちの間に生きている状況を経験し、それを「復活」という言葉で表したという考えです。理性的に受け入れ易いし、希望を与える理解です。
聖書の中で、復活を最初に証言しているのはパウロです。パウロは、「自然の命の体」ではなく、「霊の体」の復活と言っています。「霊の体」は理性的には捉えられません。復活は人間の世界を超えた神の関与を信じることによって認められる出来事です。それは、死を超えた永遠の神がおられ、その神が主イエスの復活に啓示された。私たちは、主イエスの復活を信じる信仰において、神の永遠の命に与ることができる。この確かさを受け入れることが復活信仰であると、私は信じています。