◇牧師室より◇
1980年6月29日、雨の日、大きな喜びの中で「洋光台港南台伝道所」の開所式が行われました。その日から30年、「横浜港南台教会」として今日を迎えました。
形あるものが生まれるまでには必要な準備期間と多くの人の思いが凝縮されています。私たちの教会は、新興住宅地が広がっている地に教会を建てたいという横浜磯子教会の祈りから出発しました。神奈川教区の宣教プロジェクトとして、伝道所の開所式の実現までには、多くの祈り、集会、献金が積み重ねられてきました。そして、将来性や立地場所の調査、更に教区総会での激しい議論などもありました。大きな努力と忍耐の中から生まれてきました。約8年間を費やして準備した、この見えないところでの熱心な奉仕に対し心から敬意を表したいと思います。
その後の30年間、色々な方が教会形成に関わってくださいました。その中で、幾人かは既に天に召され、感謝を持って想い起こします。
パウロは「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。ですから、大切なのは、植える者でも、水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です」と書いています。神は砕かれた信仰による奉仕を祝福に変えてくださいます。神の導きに、そして祈り支えてくださった方々に心から感謝し、新しい出発を今日から始めたいと思います。