◇牧師室から◇
「小井沼宣教師夫妻と共に歩む会」の会長の木田献一先生が説教をしてくださった。フィリピンのミンダナオで活動している穂積夏子姉、米国の日本人教会で奉仕されたご自分の祖父、また日本に来てキリスト教教育に当たられた米国、カナダの宣教師など、「一粒の麦」として献身的な働きをしている宣教師たちを深く尊敬していると話された。小井沼宣教師ご夫妻に対する励ましと、私たちに「共に歩む」ことの大切さを訴えられた。
夕方から「ブラジル宣教報告会」をした。國光師は
7年半のサンパウロ福音教会での体験を話された。幼稚園を休園せざるを得なくなった事情、一人の教会役員と衝突した苦悩などを率直に話された。どこの教会でも起こることであるが、牧師は不当な批難を受けても、反論できず、ただ耐えなければならない時がある。当時のご夫妻の苦しみを知る私は改めて胸が痛んだ。二世への伝道を志し、神学生の応援を求めたが、成果をあげることができなかった。言語の違いだけではなく、文化的な違いが二世への伝道を困難にする状況を生んでいる。私はブラジルを訪問して、その実態を理解することができた。現在は教会地下を「パライゾ伝道所」に貸しているが、この伝道所は大きく成長している。このことがサンパウロ福音教会にとって良かったかどうか疑問に思っていると話された。少なくなっている日系一世の牧会が使命であると締めくくられた。眞樹子師はデイ・サロン「シャローム」の老人介護の働きについて報告された。ブラジルで言葉を越える苦労された高齢者の方々の話を聞き、だんだん心がほぐされて嬉しい顔に変わっていく様を話された。ボランティアにも恵まれ、相互協力の業が豊かに実っていることを楽しく話された。