命名

フィリップ・アクアリウム・ハンミッヒ(通称:アクア)

 

長らく無名状態だったピッコロのフィリップ君(仮称)に、本日正式に名前がつきました。本当は、アンコールだけど一応『星条旗』を吹いてるので、「フィリップ」でもよかったんです。フィリップ・ハンミッヒの「フィリップ」は、ジョン・フィリップ・スーザの「フィリップ」でもあるわけです。でも、それではその他大勢の「フィリップ」君たちと区別がつかなくなってしまう・・・・何かいい名前(曲)にめぐり合えないものか、と思いつつ、2年以上が経ってしまいました。私は、その楽器を使うようになって初めてもらった大きいソロから命名することにしています。つまり、2年余りコレといったソロがピッコロにまわってこなかったということです。

今年、第25回定期演奏会およびコンクールの曲を決めるにあたり、いくつかの命名候補曲があがりました。筆頭は、スミスの『ポセイドンの風』。ピッコロとバスクラのよいソロがあるんですよ。このソロを吹いて、「ポセイドン」と命名する・・・・いいではありませんか!しかし、この曲はあえなくボツ。

次に候補にあがったのが、コンクール課題曲の『平和への行列』。この曲にも、実にかっこいいピッコロ・ソロがあるんです。作曲者・戸田顕氏の名前をいただいて、フィリップ・アキラ・ハンミッヒ・・・・ただし、「アキラ」は娘の字をもらって「暁」だな。で、通称「アッシュ」。(どうして「アキラ(暁)」で「アッシュ」なのか?わかった人は、私と同じ病気にかかってます。)うんうん、いいではないの!フィリップ・アキラ(暁)・ハンミッヒこと、アッシュね!!!自由曲にいいのがこなかったら、もうこれに決定しようと思っていました。

ところが、昨日決定した自由曲が、ヨハン・デ・メイ作曲の『アクアリウム(水族館)』。第3楽章に、サックスとピッコロのちょっとしたソロがあるんです。ソロとしては、『平和への行列』の方がずっとやりがいがあるんですが、「水族館」という言葉に運命的なものを感じました。だって、オープンしたばかりのHPが「みと吹族管(すいぞくかん)」、私の誕生石はアクアマリン、つけたかった名前は「ポセイドン」だし、この子はずいぶん「水」に縁が深そうです。

ということで、本日、正式に命名いたします。フィリップ・アクアリウム・ハンミッヒ、通称アクアです。以後、よろしくお見知りおきください。

ここで、私の愛器たちの紹介を・・・・

1代目「エルザ」は、ワーグナーの『ローエングリン』のヒロイン。『エルザの大聖堂への行列』は、美しいフルートのソロで始まります。笛吹き友だちは結婚式にこの曲を使っている人が多いということが最近わかって、笑ってしまいました。

2代目「シエラザード」は、『千夜一夜物語』の語り手。リムスキー・コルサコフ作曲の『交響組曲・シエラザード』・・・・吹奏楽版では、あのバイオリンのソロがフルートにまわってくるんです。(ピッコロ、C管フルート、アルト・フルートのつなぎもあったりします。)本来のフルート・ソロも多いですし、笛吹きにとってはたいへんおいしい曲です。

3代目「ル・シッド」はマスネのバレエ曲。『マドリレーナ(マドリードの踊り)』の冒頭は、1分半ぐらい延々とイングリッシュ・ホルンとフルートのソロです。

トラヴェルソの「セバスチャン」は、恐れ多くもJ.S.バッハ大先生のミドル・ネームをいただきました。まだ、「ちょうちょ」ぐらいしか吹けないんですが、トラヴェルソでバッハのソナタを吹くのが夢なんです。

 

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