ヤゴの日々

2002. 5.23(木)
 今年は胡麻の栽培を研究しようと思っていたのに、なんの因果かヤゴを題材に研究授業をしなければならないはめに、しくしくしくしく・・・生き物系は苦手だよ。全然分かんない。仕方がないので、とりあえずトンボの本を山ほどかかえて帰ってきました。ヤゴ、トンボ、ヤゴ、トンボ、ヤゴ、トンボ・・・・ああ、いやになっちゃう!

2002. 6. 3(月)
 実は、うちの校区には「とんぼ公園」なるものがあるのです。今日は、とんぼ公園の見学。数日前の早朝、一人で下見に行ったときには何も見つからなかったの。ドキドキしながら出かけたら、ショウジョウトンボにイトトンボ、シオカラトンボ・・・いるいる!イトトンボの交尾まで見ることができて、ラッキー!!!トンボってハート型になって、交尾するんですよ。

2002. 6. 6(木)
 今日は、おさるさんたちとプールのヤゴとり。ヤゴが大漁かどうかが、今後の展開に大きく影響するのだ。しかし、事前調査では、うちのプールのヤゴは不作。そのくせ隣の中学校や西小学校は豊作らしい。今週はどうも運に見放されているようなので、ダメかも???
 ところが、私の不安ははずれ、ヤゴは大漁!うちのクラスだけでも304匹とれました、やれやれ・・・。プールは使わない間に土や木の葉などがたまり、藻などがわいて、けっこう小さな虫が増えるんです。底の泥の中にはアカムシがいるしね。ヤゴはそれを食べて生活しているってわけ。それでも、プールの裏がすぐ道路になっているうちよりは、裏がお寺で森になっている西小学校の方がずっと環境がいいらしい。ヤゴの数も種類も、ずっと多いとか。
 だけど、ヤゴが羽化する前にプールの水を抜いて掃除しなくちゃならないでしょ?プールのヤゴたちを救い出して羽化させ、1匹でも多くのトンボを飛ばせようという活動が、最近あちこちの学校で行われているのです。(写真は、プールから救出されたヤゴ君。ちょっピンボケ。)

2002. 6. 7(金)
 今朝、教室へ行ってびっくり!自分用にバケツに5匹入れておいたはずのヤゴが、3匹に減っている。そのうちにやってきたおさるさんたちも、口々に「ぼくのヤゴがおらん〜!!!」と、大騒ぎ。話には聞いていたけど、ヤゴって本当に共食いするのね。でも、一晩ぐらいは大丈夫かと思ったのに・・・
 午後は、おさるさんたちと一緒に必死になって側溝でミミズさがし。でも、案外とれなくて、仕事がすんでから、私はヤゴの餌さがしの旅に・・・イトミミズかアカムシを買いに、金魚屋さんやペットショップを訪ね回ったのでした。結局、冷凍もののアカムシを買ってきたんですが、これだとピンセットでひらひらさせなければヤゴが食いつかないから、手間がかるんだよね。ヤゴは生餌しか食べないんだそうです。
 おさるさんの飼育係からヤゴの飼育係に昇格?それとも降格???私の人生っていったいなんなの?こんなはずではなかった・・・と、時々考えてしまいます。(写真は、おさるさんたちのヤゴ。こんな感じでペットボトルを利用している子が多いです。)

2002. 6. 8(土)
 ということで、今日は解凍しておいたアカムシをやりに、休日出勤するのでした、しくしくしくしく・・・・指導案も書かなくちゃならないし、1日缶詰だ〜!
 ところが、解凍アカムシ、食べてくれないんです。ひらひらが下手なのか、生でなければ食べないグルメなのか・・・そういえば、今日、読んだマンガ(近未来SF)に、巨大ヤゴに襲われるシーンがあったっけ・・・うなされそう。

2002. 6 .9(日)
 今日もせっせとヤゴの餌やり・・・初めて食いついてくれましたよ〜!(でも、よそのクラスのヤゴ。)ついてきた娘が、自分も餌に食いつかせたい、とべそをかいてごねるので、とうとう1匹連れ帰るはめに。家でも飼うのか・・・げっそり!

2002. 6.11(火)
 家に持ち帰ったヤゴ君の餌に困り、お義母様に相談したところ、今朝、ウ*をやってくれました。美しくない話題で申し訳ないですが、我が家
は残飯を庭先のポリバケツにためておいて畑に持っていくので、今の季節、一晩で*ジがわくのです。それがね〜、食いついたんですよ、ウ*
に!一瞬、職場にウ*を持っていこうかと思いましたが、ちょっと勇気が出ませんでした。
 主任さんにその話をすると、「そういえば、以前は5・6年の教材にショウジュウバエがあったわよねえ。あれならそんなに不衛生ってこともないし・・・もう餌から養殖しないとねえ。」とのお言葉。ショウジョウバエ牧場も、あまり美しくないけど。
  授業後、国語主任者会に行く。前任校のA先生に、「ヤゴ、大変なんだよ〜!」と愚痴をこぼす。さて、会議が始まって、誰かが書写の実践とレポートを書かなくてはならないけど誰に・・・という話になる。司会のS先生が私の顔をじっと見て、「モモコさん、書写どう?」ってきくので、思わず「私は、ヤゴです。」と口走る。思わず目が点になるS先生と、吹き出すA先生・・・よく考えたら、妙な発言だ。
 帰宅したら、お義母様が小さなオタマジャクシをすくってきて、ヤゴ君にあげていました。これなら許せる!でも、すぐ大きくなっちゃうんだよね〜!

2002. 6.12(水)
 我が家に持ち帰ったヤゴ、入れ物をひっくりかえして、行方不明になってしまったそうです。かわいそうだけど、今頃昇天してるだろうなあ・・・合掌。
 授業後、今度は女性部の学習会、前任校のお姉様たちに会ったら、「モモコさん、ヤゴなんだって〜?」「ウ*の養殖するの?」と、さんざんからかわれる。どうも、変なうわさが広まってしまったらしい。

2002. 6.17(月)
 朝、教室に行って大ショック〜!!!私のヤゴが何匹も・・・1/3ぐらい死んでいる。どうして?

2002. 6.19(水)
 羽化第1号・・・になるはずだったS君のヤゴが、羽化の途中で水に落ちたらしく、死んでしまった。残念。

2002. 6.20(木)
 17日を皮切りに、私のヤゴはバタバタと死んでしまった。今日、たった1匹残っていたヤゴを全部死なせてしまった子にあげて、私のヤゴは全滅である。

2002. 6.21(金)
 羽化第2号・・・のT君のヤゴも、羽化には成功したものの、羽が縮れていて飛べなかったのか、羽が乾ききらないうちに水に落ちたのか、とにかく羽化直後に死んでしまった。両隣のクラスでは次々に羽化しているのに、なんで???
 今日は、研究授業である。地元の「とんぼ博士」K氏をゲスト・ティーチャーにお招きしての授業は、まずまずだったとは思うけど。

2002. 6.24(月)
 S君のヤゴが、やっと羽化成功!ノシメトンボという種類らしい。やれやれ・・・ 

 

 

 

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