レッスン5

 

2004.8.19 アンデルセン「24のエチュード Op.21」17番、ライネッケ「フルート協奏曲 ニ長調」作品283

夏休みで、ますます絶好調!大体、私、暑い方がよく練習するのだ。なにしろ、我が家でエアコンがあるのは、練習室と書庫だけなので。

17番、シンコペーションでわけ分かんないですね。アクセントは、そんなに意識しなくてもいいでしょう。上昇しながらどんどん速くなるつもりでかまいませんよ。8分音符の動きに入る前でブレスをとっても、落ち着いてしまわまいように。シンコペーションがずっと続くとわけが分らなくなってくるので、そういうときはタ・ター・ター・タタと小節をまたいでいるところで拍を意識して。音も少しぬくようにすると、聞いている人にも分かりやすいでしょう。あとは、高い音の出し方ね。倍音で練習してみましょう。(と、しばらくD♭→D♭→A♭と倍音で上がる練習。どうしても、高音でちゃんと息が入らないのよね。息は下向き、というか上向きになりすぎないように。でも、下を向かないで。あごは上げているように意識して。)はい、意識するとだいぶよくなります。

じゃあ、ライネッケ、3楽章から。これはポロネーズですから、アウフタクトでちょっとためて1拍目をバン!と決めて。私の楽譜には、F#を全部右中指でやるように書き込んであるんですよね。多分ピッチの関係だと思うけど。それでやってみますか?(うん、確かにこっちの方が音程が落ち着く感じ。)23小節目から、ファ#ソ#ラシドミ〜が旋律ね。(分かってるんですけど、そっち意識してると指が回らないんです〜!)33小節目、最後のラソラを大事に。56小節目から難しい和音が入りますね。頭のシ♭とか次の小節のシ(ナチュラル)とか臨時記号に気をつけて。117小節目の三連符、これは拍は考えないでどんどん行っちゃっていいですよ。121小節目、最後は8分音符、ちょっとテヌートして三連符との違いを出して。124小節目頭のレ#も大事に。172小節目、1拍目からヴィヴラートかけて歌って。173小節目、ド〜の後でブレスしてもいいけど勢いを殺さないように。そのまま次の小節へ。178小節目から、二泊・1拍で区切るようにして、どんどんアッツェル。186小節目から、そんなに慌てないでね。音がとぶところがもうちょっときれいにきまるといいですね。231小節目からの装飾は、私の楽譜はずっとトリルになってるんですが。(いえ、ひとつでいいです。)どこか遅いところがありますね。全部同じ速さで。いっそ音の長さは考えずにつけて・・・そうそう、その方がいいです。はい、よくがんばりましたね。

 

2004.7.22 アンデルセン「24のエチュード Op.21」16番、ライネッケ「フルート協奏曲 ニ長調」作品283

夏休みに入り、ちょっと時間的な余裕ができたせいか、今回は調子が良くてあまり細かいことは言われなかった。指も転ばなくなったし・・・なんてほめられちゃったヨ、うふふ♪

アンデルセン16番・・・「さくら」なんですよね。その旋律が出るように。もうちょっとスピード感もほしいですね。それに、やっぱり「さくら」じゃないので、2回目のシ♭の方を大きく。フレーズも、もっと長くとって、4小節目までね。8小節目はファーソーラーシーの動きを出して。13小節目のは「ナポリの和音」ていう、ちょっと特殊な響きの和音なんです。だから、pなんだけど頭のド♭の音をていねいに。29小節目からは、16分音符2つずつの動きをはっきり。最後の方、低い音の響きがもっと保てるといいですね。最後から7小節目のところで練習しましょうか?低いD♭の音を出してみて。息をもっと穴の中心に集める感じで。そう。そのままレファシレ・・・って吹いてみて。今、ちょっとデクレッシェンドついてるけど、そのままの響きでずっと吹いて。

ライネッケは二楽章。出だしの音の出し方から、いきなりチェック!三連符をもっとねばって。しっかりヴィヴラートもかけてね。この曲は、合わせやすいところに三連符があるから大丈夫。じゃあ、伴奏の音を吹くからやってみてください。三連符1つに波を2つ入れるぐらいで。32小節目からのスラースタカートは・・・ちょっとタンギングなしでふっふっふ・・・と吹いてみて。うん、そんな感じでニュアンスをつけましょう。44小節目からQuasi Recitativo、しっかり歌って。伴奏がジャン!と入るのを聴いてから動き出して。小節の最後の8分音符までヴィヴラート。61小節目から、今度はテヌート。fだし、しっかり出していいでしょう。68小節目の5連符は5つとも均等に。伴奏も休みなので、自由に吹いてください。

勢いで三楽章にも突入!この曲は、1拍目をしっかり意識して入りましょう。25小節目からシードーミーレー・・・の旋律ね。ぐっとクレッシェンド。31小節目からのcalanndoは、16分音符1個ずつにする感じで。あと何箇所かヴィヴラートの注意を受けて、今日は終わり。コンクールの季節で、「嘘でもいいから、なんとかヴィヴラートをかけさせて・・・」なんて何校かで相談を受けたため、ヴィブラートが先生の旬のテーマなのだそうです。

 

2004.6.17 アンデルセン「24のエチュード Op.21」15番、ライネッケ「フルート協奏曲 ニ長調」作品283

アンデルセン15番。こういうのは、苦手じゃない。8/6なんですけど、ところどころ3/4にとる小節があるので、そこのところをはっきりさせましょう。2小節目とか4小節目とか、そうですね。5つめの音をはっきり。それから、長い方の音は、もうちょっと長く音をたもって、少しヴィヴラートもつけて。その方が、旋律がはっきり出ますね。スタカートといっても、次の音との間に隙間があいていればいいですよ。最後の4小節、音が下がってきてもそんなに沈みこまないで。和音の響きを保ってくださいね。

ライネッケ。出だしの音から、いきなりダメ出し。強弱記号はないけど、ソロなんだし、たっぷり息を吸って、そのままの響きで。62・63小節目、アクセントの音にもっと響きを持たせて。アクセントの音で止まって、響きを確認する練習・・・64・65小節目の三連符がどうしても転んじゃう。付点をつけてみたり、3つのうちのどこかにアクセントをつけてみたりして練習。で、気持ちはアクセントをつけてるんだけど音には出さないで・・・というつもりで吹くと、これがきれいに吹けるのよ。このパターンは何回も出てくるので、しっかり練習しなくちゃ!83小節目、いきなりfなので、しっかりヴィヴラート。98・99小節目のアクセントの音も響きを持たせて。152小節目からのスタカートは、中音だし、しっかり響きを持たせた長めの音で。はずまない方がいいでしょう。174小節目あたりから、どうも最低音付近の音がきれいに出てない。以前、「アンダンテ・パストラーレ・・・」でやった、音作りの練習を・・・頭部管を唇に近づけてきて、ギリギリで音が出るところを探して・・・って、アレです。どうも私は音が高くなるにつれて、変に口を作ってしまうらしくて。しばらくやったら、すんなり低音が決まるようになりました。中高音も響きがよくなるのよ。この練習、時々やってくださいね。最後のF#の出し方を、いつものように注意されて、第二楽章へ突入〜!!!こっちはざっと通しただけで、テンポの揺らし方が歌い方が中途半端なところ(16小節目からのcon affetto〜とか44小節目からのQuasi Recitativoとか)を注意されただけですが。

次回は、第二楽章だ〜!

 

2004.5.6 アンデルセン「24のエチュード Op.21」14番、ライネッケ「フルート協奏曲 ニ長調」作品283

今回のテーマは「舌つき」みたい。14番は、中音からスラーが始まっているところが多いでしょ?意識して最初から同じ息の太さで音を鳴らして。(私のは、ビミョ〜に遅いんだわ。)最後から10小節目、クレッシェンドがかかってくるところも、シ♭ード♭ーレーミ♭ー・・・をきちんとタンギングして、クレッシェンドをかけていくように。最後から3小節目・2小節目もひとつめのスラーの頭のミ♭より2つ目のファ♭の方が強くなるように。

ライネッケ、今日は版の違う先生の楽譜と比べつつ・・・4小節目の頭のHを、もっと大事に。この小節は16分音符も歌って、もっと自由に吹いていいでしょう。26小節目から、伴奏との掛け合いを意識しながらテンポを落として、三連符は、もう次のテンポで。これはBの前とかでも同じパターン。28小節目から、旋律が流れるようにブレスの位置を気をつけて。30小節目のD、32小節目のGisのアクセント、35小節目のトリルを意識して。43小節目から、「舌つき」をしっかりして動きを出す。上のEとかDね。特に43小節目の頭は、前からのつながりを生かして、息を止めないように。48小節目、最後の三連符の頭はテヌート気味にして、しっかりクレッシェンド。50小節目、Fisの次でブレスとりましょうか。52小節目、最後の装飾は、わざわざ入れなくても、ずっとトリルでいいんじゃないでしょうか。(先生の楽譜には、装飾音入ってないんです。ニコレの演奏も、ずっとトリルだったし。)58小節目の頭も、息を止めないように。(これは、今回の第2のテーマみたい。)Dからのパターン、前回は三連符の次の音を短くということだったけど、協議の結果、やっぱり長めで次のアウフタクトっぽく吹いてみることに。こっちの方が優美に聞こえて、他とのバランスがよさそう。151小節目、ここはFACisD・・・でしょう。152小節目からのスタカートは、あまりはねないで。Jからも、上の旋律の舌つきね。209小節目あたりから、高い音が続いてバタバタした感じになってますね。息をやわらかく出して、息が上向きにならないように、上の歯茎の裏に響かせる感じで。

前回に比べて音が柔らかくなってきましたよ。がんばりましょう。

 

2004.4.11 アンデルセン「24のエチュード Op.21」14番、ライネッケ「フルート協奏曲 ニ長調」作品283

14番、仕上がりもいまいちで指がかなりやばかったが、いきなり「どうも調整が必要な感じの音ですね〜!タンポはどうですか?」・・・と、私の楽器を吹いてもらったり、先生のを吹かせてもらったり。先生の楽器はH足部管でインライン・リングなんです。重いし、左薬指がふさがらない。いろいろやってみた結果、息の使いすぎとリング・キイの穴がきちんとふさがってないせいだろうということに。指をもうちょっと寝かせて、しっかり穴をふさぐこと。右ひじを上げすぎず、脇も開けすぎず、右手首から指のラインを楽にすること。右親指をもうちょっと左にずらし、薬指のふさがりをよくすること。左薬指は一見いいように見えてもふさがっていないことがあるので気をつけること。そんなことをアドヴァイスされました。以上のことを気をつけつつゆっくり・・・って、無理よ〜!まず、ダイナミクスが最初から最後まで同じですね。クレッシェンドの行き先(mfまでいくとか、fまでいくとか)を考えて計算しましょう。2小節目のクレッシェンドは、はっきり書いてないので気持ち的なものでいいでしょう。10小節目は新しく始める感じでmfね。最後から6小節目のところはfまでいくので、cresc.と書いてあるところからやると早すぎ。最後から5小節目のラーシードーの動きを意識して。最後から4小節目と3小節目のデクレッシェンドはしっかりかけて動きを出して。はい、これはもう1回やりましょう。

ライネッケ、きれいな曲でしょう?28小節目・39小節目は、その前でどのぐらいテンポを落として、いかに爽やかに始めるかですね。39の方は、あまりテンポを上げすぎると後がつらいし。まあ、このへんは練習すればなんとかなるでしょう。(そう思うけど、流れるようになるまでに、ものすごく時間がかかっちゃった。それで、第1楽章最後までいけなかったのよ〜!)75小節目、1拍目より2拍目のタンギングが弱くならないように、前向きに。79小節目、ちょっと変わった和音なんですよね。1拍目がレ#→4拍目がレで半音下がるので、その動きを意識して。83小節目からf ね。同じ音が続くので、ヴィブラートをしっかりかけて歌って。85小節目は、3拍子で動きますね。92小節目、音が上がっていくとき息をしっかり入れて、95小節目からのパターン、3拍目・6拍目の音は短くして軽さを出した方がいいでしょう。そうすると、4拍目に入るのが急ぐので、慌てないように。3連符の頭にアクセントをおくようにすると、リズムがきちんととれるかな?98小節目、ミーレ#−レーの動きね。105小節目からのパターン、1〜3拍で押して4〜6拍で引く。109小節目のシ、長めがいいでしょう。息をきちんと入れること。11小節目後半から、16分音符が3つ3つ、2つ2つ2つの組み合わせで交互になるリズム。スタカートも意識して軽さを出して。117小節目、スラーが切れるところでフレーズも切れてしまっているので、切らずに一気にいきましょう。(このへん、ニコレ版はけっこうベタベタに吹いてるのよね。でも、私だったらスタカートにすると思う。やっぱり譜読みは自分で考えてやらなくちゃね!ニコレ様とはいえ、人を頼ってちゃダメだわ。)

 

2004.3. 7 アンデルセン「24のエチュード Op.21」13番、ダマーズ「演奏会用ソナタ」

アンデルセン13番は、パストラーレ。とってもきれいな曲です。今回のテーマは、3連符と付点8分+16分の音型の違いを際立たせること。それと、ラレンタンドを効果的にすること、かな。出だし、上りきったところの3連符は1つ目の音をテヌート気味に。そうすると、3連符が際立つでしょう?2小節目からのパターンは、16分音符をもっと引っ掛けて、3連符との違いを出しましょう。この音型は何回も出てくるので、注意してください。3小節目、ターンはもうちょっとゆっくり。8分音符1つ分にドシラシと4つ入れるか、シドシラシと5等分ぐらいで。クレッシェンドがついていますから、細かい音符もしっかり息を入れてファに向かって。そうすると、上がった音もしっかり鳴りますし。12・13小節目、伸ばすレの音が長すぎます。気をつけて。1番かっこのラレンタンド、ミミミファと音を分割するような意識でしっかりかけて。33小節目のラレンタンドもシシシラと分割ね。44小節目からは、冒頭と同じ旋律の再現部だけど、クライマックスなので先へ先へ詰める感じで。52小節目から、引くのが早すぎ。山は53小節目の頭に持っていって。終わりから5小節目で一応この曲は終わっているので、残りのpとppはあまり抑揚をつけないで、どちらかというと平坦に。大きなデクレッシェンドの中で終わっていくように。最後のG♭はきれいに決まりましたね。(そうよ〜!ここははまると思って練習したもの。でも、そういうところは案外はまらずにすんでしまうものなのよね。。。。。)

ダマーズはイントロメッツォから。慌ててますね〜!ミファソの8分音符、特に2つ目のファが慌ててます。しっかり鳴らしてソに向かうようなつもりで。6小節目からの16分音符も慌てますよ。31小節目から、高い音は鳴ってるんですけど低くなると音がひっこんでしまってる感じ。音色まで変わってます。まんべんなく鳴らして。最後のシ♭は響きが残りすぎるから、前二つと同じ響きで。アリア、2回目のフレーズは音が高くなってる分だけ、ふくらませて。出だしは、吸ったのと同じ太さの息をふっと出す感じで。(←これが、今回のテーマ)シシリエンヌ、どちらかといえば抑揚は少なめで、大きなスラーを意識して。12小節目のように小さいスラーのときは、少し揺らすようにして変化をつけましょうか。5小節目の細かい音符、ちょっと変ですね。入るの遅くないですか?ジーグ、あまり3連符を意識しない方が速く聞こえますよ。ダブルタンギングでもいいかも。

はい、一通りすみましたね。次は慌てずに吹くロマンティックな曲をやりましょうか?(キャ〜!!!)

 

2004.2.12 アンデルセン「24のエチュード Op.21」12番、ダマーズ「演奏会用ソナタ」

まずはエチュード。これ、タラタ、タラタ・・・と全部同じ形なんですよね。高音の方が、ちょっと切れが悪い感じかするので、それを練習してみましょうか。音の響きはもちろんあった方がいいんですけど、残りすぎてるんですよね。舌で音を止めて。(中音で*レ#レ#、*レ#レ#、・・・*は休符ね。高音のレ#、ミ、ファ#でも、同じように練習。)この音が出てくるのは・・・このへんね。16・17小節目前後。ここを、ゆっくりやってみましょう。(Fisでひっかかる、私のいつものパターンだわ。下あごを下げて、口の中&喉を広く。息のスピードは上げるんだけど、息を広げすぎない&上向きにしない。う〜ん、頭では分かってはいるんだけど。)この部分はpで吹かなくちゃいけないうわけだけど、実際息をたくさん使わなくちゃ高音は出ませんよね。強弱は、吹き方でつけて。pはふわっと。fは、いかに硬く吹くか。まあ、そんなところかな。今日は音もよく出てるし、前回のエチュードよりいいですよ。(わ〜い、ほめられた!それに、やっと折り返しだわ。でも、ここからが長いんだよね。)

今回からダマーズ。まずテンポの設定。冒頭のプレリュードが速すぎ&さくさくと進みすぎ。今のだと、アリアの方が遅い感じがします。逆ですね。8分音符を1拍でとって。(一応、私の意識としては8分音符を1拍でとってるんですけど。そう聞こえなかった?がっかり・・・)16分音符も、あまり流さずにかっちり。11小節目あたりから、現代音楽っぽく半音階を上下で分けて使ってますよね。そこ、緊張感を出して。17小節目、冒頭の再現がありますね。その前で音が下降してくるにしたがって、ちょっとデクレッシェンドしておいて、そこははっきり入る。

リガードン・・・って「鐘」っていうような意味があったんじゃないかな。オクターブのドは、もうちょっと響かせて。sfzに向かってクレッシェンドしてもいいかも。音階で上がるところ、高音に行くにしたがって、息は下向き。それで不必要にクレッシェンドするのを抑えて。

アリアは歌ですから、跳躍する部分はしっかりエネルギーを使って。譜面が簡単な分、きちんと歌って。アリアの17小節目と21小節目は同じことをやってるので、2回目はもっとためて。

イントロメッツォ・・・装飾は、もうちょっとひっかけた方がいいかな。4つ入ってるところは8分音符1個分にしましょう。次は、ここからやりましょうね。

 

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