レッスン4
2004.1.8 アンデルセン「24のエチュード Op.21」11番
11番は、いくら練習してもミスが減らず、(今回ダメかも・・・)と内心心配。でも、ひととおり通した後、「まあ、そんな感じですかね。」と案外あっさりいきそうな気配。「でも、練習してもちっともミスが減らなくて・・・」と言うと、「そうですね。確かに何箇所か指がすべるところと、あとダイナミクスがもっと派手につくといいですね。」ということで、練習。
じゃあ、35小節目のへんから、付点をつけて1つめと3つめの音を強調してやってみましょう。うん、やっぱり3つめが弱いですね。すべるってことは、息が入ってないってこともあるので、もっとしっかり息を入れて。はい、今度は逆に2つめと4つめを強調・・・逆付点は難しいので、アクセントをつけてみましょう。
で、ゆっくりめで最初からいってみましょう。高い音、シ・シラ#・ラ#ソ#・・・とくるわけだけど、もっと出してもいいですよ。今のだと、飛び出さないようにするあまり、音に艶がないです。6小節目からは、レ#〜ミ〜ファ#〜ファ##〜ソ#〜・・・とくるわけですよね。(あ〜、高音でまたひっかかる〜!)歯と歯の間をもっと開けて、上の歯の裏側に響かせる感じで。(おっ?これはちょっといいゾ〜!)早くひきすぎ。もっと保ってね。15小節目からはシンコペ。もっと突っ込むと感じがでるかな。33小節目からも、高いミをもっと鳴らして。37小節目から、上のミにアクセント。ちょっとヴィブラートをつけて。3回続くから、ひかないで。39小節目から、音は大きくないけどシ〜ラ#〜ラ〜ソ#〜・・・の流れを出して。最後から5小節目も、シ〜レ#〜ファ#〜の流れね。一番最後の音は、きちんと1拍伸ばして。それで、ちゃんと3拍子がわかります。
発表会は、残念でしたね。じゃあ、アンダンテ・パストラールはおいといて、初見でデュエットの練習しましょうか。初見のコツはね、楽譜のはじめからきちんと見ることです。まず、タイトル・・・19のデュエットとか、これはいいけど。作曲者・・・ドゥビエンヌ、これで時代がわかるでしょ?で、テンポを見て。よっぽど大丈夫だけど、ト音記号かどうかも見て。調・・・#の数とか、長調か単調か。何拍子か。繰り返しもチェック。はい、やってみましょう。(う〜ん、私の弱いのは、やっぱり調性だな。吹いてみたら短調でびっくりしたりとか、#をすぐ落としちゃったりとか・・・)
そろそろ集中力も切れてきたところで終わり。次からは、ダマーズの「演奏会用ソナタ」をやります。
2003.12. 4 アンデルセン「24のエチュード Op.21」10番、タファネル「アンダンテ・パストラールとスケルツェッティーノ」
まず、アンデルセン。前回より落ち着いた感じになりましたね。(そうよ〜!練習したんだもの。でも、前回は、よっぽど慌てた感じに聞こえたのね。。。。。)10小節目のアクセント、ビブラートを最初からしっかりかけて。16小節目の頭は、まだクレッシェンド。ここが山じゃないですよ。(これ、前回も言われたなあ。)41小節目からテンポが落ちるので気をつけて、ここはそのままいって、次のtranquilloで落としましょう。(そういえば、ここも前回も言われたっけ。)終わりから9〜8小節目は、ちょっと和音が違いますから、意識して、クレッシェンド・ディミネンドもしっかりつけて。
アンダンテ・パストラールをざっと通したところで、いったん止まる。最後のここ、やっときましょう。高音Gに上がるところね。穴の真ん中に息を入れるつもりで・・・(いつものことだけど、どうも高音になるとアンブシュアを作りすぎちゃって変なことになるの。)それから、音の切り方ですね。(で、穴を閉じてしまうとか、頭部管を外していくとか、いろいろやってみる。)いろいろやって練習してみてください。7小節目のDも一緒ね。下のDからやってみてください。吹き方を変えないように。(と、また練習ね。)あと、12/8とか9/8なんですけど、大きな4拍子とか3拍子がもっと分かるように吹けるといいですね。拍の頭がタイのとき、ちょっと急ぐし。35小節目から、やっぱりよく分かりませんね。ゆっくり練習してみましょう。(スラーなしでゆっくり。)あ〜、やっぱり36小節目とか6つ目の音で入り直す時に遅れます。もっと突っ込んで。テンポ上げてみましょう・・・このへん(36小節目でデクレッシェンドがかかってる4つめとか5つめの音)捨てちゃっていいです。その方が聞いててすっきりします。37小節目から、細かい音符もしっかり鳴らして。それだと上がったときのAisが弱く聞こえますね。低音と同じ出し方で。
スケルツェッティーノ・・・65小節目とかの上がりきったCicの音、しっかり鳴らしましょう。テヌートついてるし。切り替わるところの吹き方も、気をつけてみましょう。Poco meno mossoのところとか。前のCisをぱっと切って。そのタイミングだと、入るのはやすぎですね。テンポ遅くなるんだし。107小節目の最後も短く切って。ここはそのままの雰囲気でいいかな。117小節目から、ラファドシ・・・がずっと続くので、クレッシェンドをぐっとかけて、ディミネンドはそれだとはやくかけすぎかな。ritenutoはしっかりかけましょう。’でしっかり間をとって、ピアノと一緒に入る。
2003.11. 6 アンデルセン「24のエチュード Op.21」10番、タファネル「アンダンテ・パストラールとスケルツェッティーノ」
エチュード、多分もう1回になるだろうな・・・と思ったら、やっぱりもう1回だったな。前はまった6番よりは分かって吹いたつもりだけど、分かってても吹けてなかったし、苦手パターンだからしょうがない。修行せねば!
15小節目〜16小節目の、ちょっと細かいパッセージのところ、ここが何をやってるのか分かるテンポでやりましょうね。つまり、もっとゆっくり。Andanteの解釈もいろいろありますけど、この曲は明らかにゆっくりめ。散歩でもしている感じで。un poco piu mossoから、少し前向きになるぐらいで。41小節目から、遅くなりましたよね。ということはun poco piu mossoも、もう少し遅めにしてください。頭のテンポも落としたし。16分音符の動きがきれいに出るぐらいで。クレッシェンドとかの指定も細かく書いてありますから。やりたくなることと違うことが書いてあるところもありますが、しっかり守って。(どうも、私はクレッシェンドをかけるのもひくのも早すぎるみたいで。)10小節目のアクセントは、強くというよりもビブラートをかけて響かせて。
「アンダンテ・パストラール・・・」は、ざっと通して。速い部分は、そんな感じでしょうね。上がった音に、もう少し響きがほしいですが。強く吹くというより、ふわっと響かせて。それより、出だしで決まりますから、豊かな音作りの練習をしてみましょう・・・で、これが、文章にしづらいんですど、おもしろかった。唇から自然に息を出しながら頭部管を近づけていって、低いGでギリギリ音の当たる位置をさがす。要するに、頭部管を唇に押し付けないこと、変に力を入れたり、アンブシュアを作っちゃったりしないことだと思うんだけど。そのままG、F、E、D、Cと下がってみる。それから、低いGで音を出した後、そのままの状態で息のスピードだけ変えて、中音のG。アンダンテ・パストラールの頭を、ゆっくりやってみる。ビデオの巻き戻しみたいに、低い方から逆にも吹いてみる。音の出し方は、低音が基本なのだそうだ。いつでも、低音に戻れるように。はい、これ、練習してみてくださいね。
2003.10. 9 アンデルセン「24のエチュード Op.21」9番、タファネル「アンダンテ・パストラールとスケルツェッティーノ」
先生、お子さんの風邪をうつされちゃったそうで、声が変。時々咳も出て苦しそう・・・「うつるといけないから、後でうがいしてくださいね。」って。
まず、アンデルセン。うん、これはこういう曲ですね。分散和音の曲なんですけど、時々出てくる半音階のところは注意してね。あとは出にくい音のところだけ練習しましょうか。(うんうん、今日はこういう展開になると思ってたのよ。)まず、8小節目ね。スラーかけて、シレファシレファソ〜♪(あ〜、めんどくさいから♯省略ね。)うまくいかないときはね、逆のことやってみるといいんですよ。スタカートの曲なら、スラーでやるとか。(ここで、またいつもの高音の注意ね。)歌口の穴の手前の方をねらって。でも、穴の縦の幅いっぱいを使って息を入れるように。スタカートつけてみましょう。高い音になるにつれて息のスピードを上げて、舌をつく時間は長くして。音を止めるときも舌で止めて。8小節目全部やってみましょう。ソの音が頂点になるよりも、ソファレ・・・ぐらいまで保って。上がるときはいいんだけど、下がるときにちょっと音が長めですね。他には?24・25小節目?そうね。(で、また同じ練習。)あと31・32小節目やってみましょうか。一番上のドの音をしっかり鳴らして。それから下がって。
次、アンダンテ・パストラール。6小節目の低いレ、強く吹く吹き方もあるんですけど、ここはもっとほわ〜んとした音でもいいと思うんです。その方が結局よく響いて大きい音に聞こえますよ。(そうかそうか、こういうのが「音色の変化」ね。)頭部管をもっとゆるめて。(強く当てないってこと。で、しばらく練習。)そう、その方がキレイな音です。フェルマータのレもす〜っと消える練習をしましょう。頭部管を外向きに外していくやり方とか、穴を閉じちゃうやり方とかあるんですけどねえ・・・(外向きにしていくと、最後に下のレの音が入っちゃうんです。)それも、練習しといてくださいね。続けてください。(35小節目から、今日は妙に指が動かない。。。。。)じゃあ、シレソシレ〜ドレド〜とトリルのところで止まってみて。そのトリルの指は?2本とも使った方がいいですよ。はい、今度は次のトリルまで。(と練習。やっぱり私、あわてるんですわ。)あとは、スケルツェッティーノをざっと通して、次はここをぶわっとふくらます練習しましょうね、で終わり。
2003. 9. 4 アンデルセン「24のエチュード Op.21」8番、タファネル「アンダンテ・パストラールとスケルツェッティーノ」
今日のテーマは、「高音になったときに、吹き方を変えない。」ですね。いつも言われていることですけど。私の高音、おかしいんです。
まず、アンデルセン8番。最初の細かい音符、ドレドとレドレド・・・は、速さが違うんですよね。それに、2拍目の頭のレを強調した方がいいので、ドレドレドレドレドシドでしょう。で、3拍目に向かうように勢いをつけて。3小節目の頭、ブレスをすると流れが止まっちゃいますね。それまでの流れと同じようにいくように、気をつけて。付点の次の音のタンギングかな?はっきりついて。(これは、ブレスをとらないところでも、何度が注意された。)13小節目、高いファ#にきれいに上がれない〜!そこで、高音になったときに吹き方を変えないように注意です。息は吹き込むのだけど、歌口はふさぎすぎないように。私の吹き方をいろいろ見て、もうちょっと頭部管を内側に向けて、唇にギュッと押し付けないで浮かせ加減にするようにアドバイスされました。うんうん、ちょっといいカンジ。17小節目、トリルがド#レ#・・・になりますね。頭のド#レ・・・も同じなんですけど、レやレ#は音程が上ずるので、ピッチに気をつけて、ド#〜に重心がいくように。コーダ、最後から3小節目と2小節目、ラ→ラ、ファ#→ファ#とオクターヴ上がるところがありますよね。下の音をためて、勢いをつけて。一番最後のファ#〜もぐっとためて下りる。
パストラール・・・いきなり、ぐっとゆっくりめのテンポにするように指摘。もう息も絶え絶えですわ。でも、その方が8小節目からの動きが出るし、パストラーレっぽい。24小節目、f、sfになりますね。全体的に静かな曲だから、ここはぐっとクレッシェンド。35小節目はa tempoね、慌てずに。37小節目も、細かい音符が急いでますよ。43小説目から、テヌートの音をもっと響かせて、ちょっとヴィブラートをかけてもいいかも。最後のソ〜ね、また高音でひっかかる。どうも雑音が入るんです。先生も、「楽器のせいかしら?ちょっと貸してみて。」といろいろやってみた結果、ここはちょっと斜め外向き加減に吹くことに。
スケルツェッティーノ・・・ラ・シー、のシの方が長いんですよ。次の細かい音はぐっと落として、感じを変えて。59小節目、上りきったラの音で、またひっかかる。自覚はあるんだけど、ぶち切れてるんです。もっと響かせて。67小節目、69小節目は嫌なパターンですけど、アクセントはシです。119小節目から、もっとテンポおとしてもいいかな。128小節目から、アクセントを意識しましょう。そうすると急ぎませんよ。132、133小節目は頂点を意識しましょうか。そうすると、そこでちょっとブレーキがかかるし。(そうなの、私はあわてんぼう。。。。。)137小節目あたりからは裏拍を意識してブレーキかけましょう。はい、そんな感じ。
2003. 8. 7 アンデルセン「24のエチュード Op.21」7番、タファネル「アンダンテ・パストラールとスケルツェッティーノ」
あ、今日のは前回のよりいいですねえ。跳躍もきれいにできてるし。(前回のは、苦手パターンなのであった。跳躍は割と得意だし。)じゃあ、もっと6/8の感じが出るようにしてみましょう。Moderatoだから、決して速くはないんですよね。でも、速く聞こえるの。こうやって吹いてるでしょう?(って、文章化すると分かりづらいんだけど、私はスラーごとに息が上下してる感じなのであった。ラド・ファド・ミド・ドド・シド・ミド・・・って。で、結果的に1拍というか♪1個分ずつ強調されちゃってる。)そうじゃなくて、こういう感じで。(要するに重心をいちいち上げ下げしないで、ず〜っと一定の息の出し方をするんだな。)そうそう、ずいぶん違うでしょう?(いや〜、ほんとに違うのよ。お聞かせできないのが残念です。)全体に、スラーの頭の音、もうちょっとテヌート気味で。ヴィブラートを少しかけてもいいでしょう。あと、小節の後半が急ぐかな?特にブレスの前。小節の後半で、上昇型になってるところは、その動きを出してね。終わりから4小節目のファ#ソソ#とその次のミ#ファ#ソ#は対応するように。
曲は?アンダンテ・パストラール?いいんじゃないですか。頭は、ソーレーシ♭ーソーレーが旋律線だから、意識して。5小節目、1回目は8つ音符があるけど、2回目は7連符でしょう。出だしから音の長さを変えて、違いを出して。6小節目の最後のラと次のレはつなげないで。余韻は残っていいですけど。8小節目、複付点は強調して。付点との違いがわかるように。(どうも、今日のテーマは「音符の違いがわかるように吹く」です。)11小節目、トリルはゆっくりから始めていいですよ。<>をしっかりかけて。そうすると自然に小さく終われます。12小説目も複付点ね。’がついているところは、もっと改めて始めるように。18小節目最後のレは、思いっきりよく入っていいですよ。26小節目、アクセントで2拍子の感じをだして。前へいく感じで吹いてもいいですね。29小節目の頭から速くして。31小節目の頭、32分音符の速さを強調して。40小節目、伸ばす音で力をぬかないでクレッシェンド。44小節目のあたり、細かい音符がミレシラ・ソミレソ・ラシラソって、しっかり4つずつに聞こえますね。ミレシ・ラソミ・レソラ・シラソって、3つずつにして吹いてみて。うん、そのぐらいでちょうどなめらかに聞こえますよ。32分音符→16分音符→8分音符って、だんだんゆっくりになるから、変わるところの頭から音符の長さを変えて。レ→ソ〜って上がるときは、レの息の出し方のままで。息を細くしないで。
時間があったので、スケルツェッティーノも一応通してみたけど、こっちはまだまだ。poco meno mossoのところだけ、テンポよりもアクセントを重くつけて変化をつけるように言われました。まあ、3月までにはなんとかなるかな〜?