◇牧師室より◇

新年おめでとうございます。

 今年は「羊年」です。主イエスは見失った羊を捜し求める神の愛を語っています。迷える羊は弱い小羊だと思っていました。ところが、羊飼いによると、群れから迷い出る羊は大きく強く、そして自己中心の羊だそうです。なるほどと納得しました。ただ、人間は、大きく強く自己中心な人は自分が迷っていることに気付かず、他者に横暴になります。これを正すことが「羊年」の意味ではないかと思われてなりません。

 隆雄は、昨年会堂建設のための教会債を完済し、感謝しています。今年から、新しい宣教に出発したいと願っています。

 悦子は、多忙な一年を送りました。今年も体力の維持に努め、つつがなく過ごしたいと思っています。

 今年もよろしくお願いいたします。

あなたのこの年の歩みの上に主イエスの祝福を祈ります。

  2003年 元旦

 今年の私たち夫婦の年賀状です。

 主イエスが迷える羊を探し出し抱きかかえている聖画にはどれも小羊が描かれています。ところが、実際に迷い出る羊は大きく強く自分勝手な羊だそうです。私たちの想像はしばしば違うことがあります。まして、聖書の言葉を権威づけや自己正当化のためにゆめゆめ用いてはなりません。聖書を引用して語るブッシュ大統領に対し、ユダヤ系米国人の言語学者・ノーム・チョムスキー氏は次のように語っています。「ジョージ・ブッシュの大好きな哲学者(キリスト)の本を読めばいいだけなのに。聖書の中には、偽善者について有名な定義があります。偽善者とは、他人に対して自分が適用する基準を、自分自身に対しては適用しない人間のことです。この基準によれば、対テロ戦争といわれるものに関するあらゆる論評や議論は例外なく純粋な偽善です。」

 米国は自己中心の大羊で、この暴走を食い止めることが世界市民の責任だと思います。