たっこの湯

　秋田県の田沢湖の奥にある乳頭温泉郷と言えば、ひなびた佇まいの温泉が六つ点在していて秘湯と言った感じの所です。黒湯温泉もその中の一つです。歴史を感じさせる木造の建物、そして近づくにしたがって漂ってくる硫黄の匂い、そして開放的な露天風呂、秘湯という響きがぴったりの温泉です。
黒湯温泉の脇を流れる先達川を挟んで直ぐ隣には孫六温泉も有ります。こちらも歴史を感じる木造の宿でで趣の有る温泉です。

　そして黒湯温泉から乳頭山に向かう登山道を３０分ほど登って行くと野天風呂があります。
地図には一本松温泉跡と有りますが、湯船が一つ有るだけで他には何もありませんでした。硫黄泉で少し白濁していました。湯温が高くて水を入れないと入れません、すぐ脇に沢が有りますのでバケツで水を汲んで湯加減を調節することになります。
湯船は二人で入って調度良いくらいの大きさでした。脱衣場は無く、５ｍぐらい脇を登山道が通っています。着替えにバスタオルが必要でしょう。それからバケツも持っていった方が良いでしょう、写真にはバケツが写ってますが１９９８年９月１０日の写真です。この時は、登山の途中で先を急いでいたので水を汲んで湯加減を調節している余裕がなく、入れませんでした残念です。

　黒湯温泉からたっこの湯を通って烏帽子岳（乳頭山）まで２時間で登れます。帰りは孫六温泉に下りて２時間、合計４時間のコースです。皆さんも歩いて見てはいかがでしょうか？歩いて汗をかいて温泉で汗を流して、充実した一日になることでしょう。