20日、予期せずひさびさの徹夜仕事になってしまった。
4時過ぎに終了。始発を待つのがイヤで、タクシーで帰った。
ふくねこタクシーというネコのマークの有限会社。
運転手さんは柔和なおじさんで、社名のイメージどおりの人だった。
22日、こんどは少し予想していた徹夜。
26日月曜の朝イチで代理店のチェックがある仕事。
ウチの担当が翌23日の昼に出てきて社内チェックするというので、仕方なく徹夜して上げたのだ。
終わったのが5時近かったので電車で帰宅。
妙典到着寸前に目が覚めると、海の方の空は藍からオレンジへのグラデーションで、それはそれは美しい朝焼けだった。
ほどなく駅の遮音壁で隠れてしまったのが残念。
前日の夕方にコンビニめしを喰って以来メシを喰っていなかったので、駅のオリジン弁当を買って帰る。
弁当を喰ったあとめざましテレビを観つつ7時-8時の間に就寝。
起きたのは13時だった。
担当が13時に来てチェックは一時間もかからないというので、
14時くらいに着くように行こうと考えていたが、どうもそれには間に合わない。
ま、いいや。ヤツはチェックしたら帰るって言ってたから。
14時頃、出かける直前に会社に電話すると、誰も出ない。もうチェックは終わっているようだ。
電車に乗ったとき、ジーパンの右ポケットに入れたケイタイが邪魔なのでバッグに移そうとしたら、メールが入っていた。
「チェック、明日でいいですか?」
という担当からのふざけたメールだった。
もっと早く言え、クソ野郎。
オマエがきょうの昼から見るって言わなきゃ、今週2度目の徹夜なんぞせずに済んだのに。
ヤツは来られないというので、出勤は中止。
必要があれば月曜に早出して、チェックで出た赤字(直しの指示のこと。赤ペンで書くことが由来)を直すことになった。
せっかく出かけたので、定期で出られる渋谷へ。
前にも書いた¥15,000分たまったビックカメラのポイントを使ってiPodを買ったろうかと。
東口のビックカメラに行くと、1階でiPodの特別売り場が出ていた。
shuffleやnanoの小ささに改めて驚くが、どうしても買う気になれない。
だって、ホントに必要という状況にはなってないから(笑み)
もともと持っているMDウォークマンも全然使ってないし、CDを買っても借りてもいない。
もうひとつ、キントッシュが仕事道具のオレとしては、HDとしてデータを家に持って帰ることができるのも魅力。
でも、高いのを買わないとHDの容量も大きくならず、買うならコレと決めていたnanoも決定打に欠ける。
で、Soheyさんのblogを思い出してケイタイのヘッドフォンを見に行った。
11月に機種変したオレのP901is(いつぞやこれの話も書きます)は「ミュージックケータイ」である。
「SDオーディオ」といって、要はiPodよろしく、miniSDカードを使ったデジタルオーディオプレイヤーになるのだ。
それをやるにはドウズがないとダメで、オレは今の環境では使えないんだけどさ…
自分の着メロも含めて、高音質になったケイタイの音をステレオヘッドフォンで聴いてみたかったのだ。
ケイタイヘッドフォンのコーナーにはいろいろ置いてあったが、何がいいのかわからない。
audhio-technicaの製品がひとつだけあって、これを買うことに。頭にかからない、耳かけフックタイプだ。
ATH-Q30T。税込¥1,480だった。
このフロアのレジはもんんんんんのすごい行列。
しかもエスカレーター脇に伸びていて、客の動線上を思いっきり横切っている。
レジは3台でやっているものの、イマイチ回転がよくない。店のレイアウトを再考しないとだめだ。
大分待たされたが、なんとかヘッドフォンの購入が済んだ。16時か… これで帰るのもねぇ。
きょうのことを含めいろいろ仕事のストレスがたまっているので、ほっこりする映画でも観に行こうかと考える。
ひとりではアレなので、映画を観に行く相手を探すことにした。
いかチョコ女をメールで誘ってみたら、あっさり「行きましょー」と返ってきた。
誘ってはみたものの、どの映画を観に行くかまだ決めていなかった。
いかチョコが一時間後には渋谷に出られるというので、それまでに考えることに。
観たいのは「クレイアニメの花嫁のやつ」か、
「モンゴルの女の子が犬を拾ってきて父親に『捨てろ』と言われる話」のどちらかというのは決まっていた。
野郎ひとりで観に行くのはなんともかんともなのだ。
ともにタイトルを憶えていなかった(笑み)
渋谷の映画館の場所をはっきり把握していないオレは、とりあえず山手線をくぐって西口に出て、ウロウロすることしにた。
映画館はいくつか見つけたものの、ほっこり系は「ヘレン」くらいしかない(西川きよしの妻の半生記ではない。キツネの映画)。
ほかは大和だコングだと、オレには興味のない「話題の映画」が多かった。
オレではラチが開かない。
いかチョコの出やすさを考えて待ち合わせ場所を新宿に変更し、落ち合ってから新宿で探すことにした。
まだ時間があったので、渋谷のロフトをブラブラ。
雑貨を見ていると楽しくなってくるのだが、どこに行っても人だらけでとっとと出る。
スウォッチでも見に行くかと、PARCO3へ。
しかし、1階の時計屋からプラスティックのスウォッチは消えてしまっていた。つまんねぇな。
雑貨屋を見に上へ上がるも、前にテーブルを買った店が見つからない。
どんどん上に上がり、2フロア入っている無印良品(ロフトの中にもあった)の上はパルコミュージアム。
ここでやっていたのはなんと「コープス・ブライド展」だった。
「クレイアニメの花嫁のやつ」はこの「コープス・ブライド」だ。
さらに上のフロアは「シネクィント」。もしや、と思ったが、ここは別の映画をやっていた。
諦めて新宿へ移動。
いかチョコと合流し、歌舞伎町のコマ前の広場へ出て、周りの映画館の看板をなぞる…
が、コープス・ブライドも、モンゴルのも見つからない。
結局コンビニに入って「ぴあ」を見る。オレにはない知恵だった(笑み)
モンゴルの映画は「天空の草原のナンサ」というタイトルであることを知る。
オレの中ではコープス<ナンサだったので、ナンサを観に行くことに決定。
どうやらこの23日ロードショーらしい。日比谷のシャンテ・シネでやっているということで、丸ノ内線で銀座へ移動。
上映一時間ちょい前にチケを購入し、昔の会社にいたときに何度も夕食を食いに来たイタメシ屋に入る。
ゴルゴンゾーラリゾットがオツでおいしいのだが、久々に来たら値上がりしていた。
リゾットとピザとサラダを頼み、2人でテキトーにとって喰う。
何年ぶりかのゴルゴンゾーラリゾット。うーん、これだ。このちょっと臭うところがとてもオツなのだ。
いつの間にか上映時間が迫り、あわてて店を出る。
シャンテ・シネは縦の通路が左右にしかない、中規模のハコ。席は空きが多い。
ロードショーの日の最終回(19:40-)なのだが… モノがモノだけに、こんなもんなのか。
映画は冒頭の1-2分、画面が真っ暗でドタバタした音だけが流れるシーンがある。
ほのぼのした映画かと思ったが、いきなり凝ったギミックで始まった。
画面が明るくなると、羊の亡骸の顔がドアップで出てくる。
羊の狩りをしている凄惨な風景をブラックアウトしただけだった。
登場人物は夫婦と3人の小さい子どもの5人家族。そして犬の「ツォーホル」。
全員、どう見てもホンモノの遊牧民で、演技は至極自然。
主人公「ナンサ」は日本の小学一年生くらいの女の子で、家族では長女。
幼稚園弱くらいの女の子と、よちよち二足歩行の男の子が下のきょうだいだ。
後者2人は演技はほとんどしておらず、天真爛漫に振る舞っている姿がほとんど。
ストーリーは、ナンサがほら穴にいた犬を拾ってきて、父親に「犬は狼を寄せるから捨てろ」と言われ、
どうしても飼いたいナンサが大いに抵抗…、あれ? そんなでもないなぁ。
お父さんもそんなにきびしくないなぁ…
映画の半分はモンゴルの遊牧民の暮らし方のドキュメントのような感じ。
というより、このホンモノの遊牧民たちに長々を演技を強要させるのは難しかったのかもしれない。
子どもたちの姿はとても可愛らしく、少々ほっこりはした。
んが、ストーリーとしては、うーん。そこで終わっちゃうのか、という終わり方だった。
完全ほっこり、とはいかなかった。
まいっか。
いかチョコといろいろしゃべって仕事のストレスもすこしとれたし。
…ところで「ほっこり」って何?
「ナンサ」の絵はがき。うしろにオガやエルモが映っているが、気にしない。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
さて、件の仕事。
担当は24か25のどっちかに出てチェックをしたようだが、月曜の出勤時刻指示のメールがきたのは25日の23時。
「メールするの忘れてました」だとさ。
そこで定時30分前の9時半に来てほしいというので、26日はそれに間に合うタイミングでいつもより大分早く家を出た…
その瞬間、メール受信。
「代理店の都合でチェックは11時15分に変更になりました。いつも通りの出勤で大丈夫です」
と。
テメェ、オレがちょうど1時間で会社に着くの知ってるくせに、なんで8時半にそんなメール出すんだよ。
もう準備しちゃってるし、家で待ってたってしょうがねぇだろうが!
そういう場合はあえて黙っておいて、オレが会社に着いてから「さっき連絡があって、時間が延びた」って言うもんなんだよ。
人のこと振り回しやがって、まったくオツムの回らねぇ野郎だ。
そもそもそいつが代理店の野郎と友人関係になってるのがよくない。
お互いの会社同士の窓口になっているそいつらの都合だけで、モノのやりとりの時間がコロコロ変わるのだ。
そのうち、頭に熱い味噌汁ぶっかけてやる。
まったくほっこりしてねぇよ、オレはさぁ。
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