2005.12.9
開かずの踏切

述べねばならない、述べんばならね、のーべんばー。


○ ○ ○

11月19日、iFsの試合。

試合グラウンドの鶴見・潮田公園は草野球用としては心地よいグラウンド。
両翼80mちょいの1面球場だ。


3日の錦糸公園で預かったレガースがトランクに入れっぱなしなので、車で向かう。
グラウンドが朝11時からなのだが、前日に実家に車をとりに行けず、8時すぎに家を出る。
母に駅まで車を回してもらい、実家に母を下ろしてから首都高へ。

千鳥町から首都高に入ったのは8時半すぎくらいだったか。
土日の朝にここから首都高に乗ることはこれまでもよくあるが、都心環状線絡みの路線に入らなければわりとスイスイだ。

羽田を過ぎ、大師で神奈川線料金¥600を払う。
羽田までが東京線で¥700だから、これで¥1,300。バカにならん。
ちなみに地元・千鳥町から浦安までは千葉県だが、1ランプ間だけなので千葉区間という扱いはなく、東京線に含まれている。

神奈川区間に入ると、東京へ向かう対向車線にパトカーが数台続いて走ってきた。
渋滞はしていないが、それのせいで全体のペースが遅くなっていた。周りの一般車はお気の毒。
んが、パトカーはその後も数台ずつ固まったかなりの台数がすれ違う。
例の青白のバスも出てきて、4日前に霞ヶ関あたりでみた風景と被る。

じつはこの日、ロシアからプーチんが来日する日だった。こないだブッさんが来たと思ったら、こんどはプーさんだ。
きっとこのおまわる人たちは羽田空港や都心に向かってたんだろう。
そんな隊列とすれ違っているうち、横浜行きはガランガランで早くも汐入に着いてしまった。


汐入からは3分ほどで潮田公園着。その時刻、まだ9時15分だった。
たしかガッツんがこれくらいの時刻に鶴見駅に着くつもりだと掲示板に書いてあった。
が、ガッツんの電話番号を知らないので、とりあえずようすけちゃんに「今どこ?」メールをする。
ようすけちゃんはガッツんとその友だちの助っ人(どことなくF健似)と一緒で、ほどなく鶴見駅に着くということだった。

ひまつぶしで駅まで彼らを拾いに出て、ふたたび公園に。
でもまだじゅうぶん過ぎる時間が残っている。
グラウンドの脇の広いスペースでアップとキャッチボール。
肩が暖まった頃にベタベタな「注意ジジイ」が現れてキャッチボールは中止。

また退屈になる。
素振りやトークで時間をつなぐ。
30分前になってようやくポツリポツリとメンツが集まり始め、首都高で見事に渋滞にハマったQさん以外は10時に間に合った。


相手さんは結成まもないようで、ユニフォームはあるものの、違うのを着てたたりジャージの人もいて、
アップを見た分には、ウチに近いレベルのニオイを感じた。
右投げのピッチャーさんはキレのいいカーブがあるものの、ストレートは球威不足で打ち頃な感じ。
明らかにウチより平均年齢が高く、戦前から「守りのミスを少なめにできれば、ひさびさに勝てるかも」という気がしてならなかった。

先攻の初回、相手の制球難で勝手にチャンスができ、助っ人さんのタイムリーなどで4点先取。
先発のちふ君もいい感じで、勝てるムードが高まる。
第一打席(左)では四球でバットを振らせてもらえなかったオレは、第二打席でボー球のストレートを狙うことにする。
ちょうどロッテがポストシーズンの総仕上げとしてアジアシリーズで大暴れした後だった。
頭の中では「フランコのアッパーフルスイングで球をすくい上げる」をイメージした。

その第二打席(左)、思い描いた通りボー球をすくう… 打球はライトへ。飛んだ感触アリも打ち上げちゃった感満々。
ジャージのライトは機関車バック… これは捕れなそうだ。
そのライトの後ろに打球は落ちた。ライトから向かい風が吹いていたが、それでもフェンス際で落ちた。
風がなかったら柵越えもあったかも、な高いフライだった。

形はどうであれ二塁打。まぁまぁ気持ちのいいもんですわ。

第三打席(左)はカーブを打ちそこねてプッシュバントのようなゴロがピッチャーの脇を抜ける。
オロオロしたセカンドが処理しきれず、内野安打。
記録的にはツイてるなぁ。3打席すべて出塁。
前回の錦糸公園はローテ入りしたが、今回はハイに至らずも好テンション…「好テ入り」だ。

第四打席は変化球が来て待てないのが気持ち悪いから、体の融通が利く右打席で打つ。
ピキーンと引っ張った当たりはサードを強襲! 球が跳ね上がったのを見て一塁を駆け抜ける。
「3安打かぁ。どれもキレイじゃないが、まぁいい…」
と思いかけたところで、背中から雇われアンパイアの「アウト」のコールが。

これまたアジアシリーズで見たものと同じ形だった。
サードに飛んだ打球はサードの人を直撃して跳ね上がったあと、他の野手(誰が捕ったか見えてない)がダイレクトでキャッチしたのだ。
アジアシリーズでは、無死一・二塁(だったよな…)でピッチャー黒木に当たった打球を野手がダイレクトキャッチし、
塁への転送2つでトリプルプレーが発生した。

これでテンションドン引き(笑み)

オレのテンションがうつったか、最終回に1点差に迫られたものの、どうにか久々の勝利を手にした。


試合後のクラブハウスに向かう前に、助っ人さん(なんとなくF健似)を鶴見駅に送ることに。
と言っても、彼が乗ったのはQさんのカー。第一京浜の交差点でQさんはウチらに「右折して先行っていい」サインを出したのだが、
いろいろ不都合があるとアレなので、ついていく。
ナビに頼ったのか、QカーはなぜかJRの線路をくぐった先の、オレが朝ようすけちゃんたちを拾ったのとは反対側の口に進んだ。

助っ人さんを下ろしてからが災難だった。
第一京浜に戻るためにQナビが選んだJRの線路をまたぐ場所は、それは見事な開かずの踏切だった。
この踏切は横須賀線・湘南新宿ライン、京浜東北線、東海道線、東海道貨物線のそれぞれ複線が通っていて、
表示が「」でカンカンカンと始まると、それが来る直前に「」が点いて、「」が消えたと思ったらまたすぐ「」が点いて…
のループが果てしなく続いた。
10分くらい待ったんじゃないかな?

ちょっと前にタモリ倶楽部でやっていた「埼京線ダービー」を思い出し、同じように次に通る電車を当てっこして時間を潰す。
しかし、鉄道好きなオレが「もういいかげんにしろ」と言うくらい待ったなぁ。

クラブハウスは第一京浜のすかいらーく。前回の潮田のときに訪れたバーミヤン(すかいらーくと同じ敷地内)が混んでいたためだ。
iFsですかいらーくに寄ったのは初めてと思われ。


帰り道、ラジオの交通情報で「プーチン大統領の来日につづき、あすは東京国際女子マラソンも行われ、都心の道路は大幅な規制が敷かれます」と。
あのQ(これ、ややこしいね)が感動の復活劇を演じた大会だ。
知らないでこの翌日都心の一般道に出た人は、ご愁傷さまだ。

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