サドンデス
Nipponham Fighters
V.S
Seibu Lions
2002.4.6 Sat.
パ・リーグ公式戦
Fs-L 1回戦[東京ドーム] 観衆:30,000人
3-4
TN
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
L
1
0
1
2
0
0
0
0
0
4
Fs
0
1
0
0
0
0
0
2
0
3

W松坂2勝 S豊田1S L岩本1敗 HR松井1 オバンドー2 井出1(2)



-STARTING MEMBER-
Fs
 
L
1
井 出
松 井
2
金 子
小 関
3
小笠原
鈴 木
4
オバンドー
カブレラ
5
クローマー
和 田
6
田中幸
マクレーン
7
木 元
大 友
8
野 口
伊 東
9
實 松
高木浩
P
岩 本
松 坂

土曜は大概草野球・iFsの試合がある。この日はあさ8時から多摩川・六郷土手であった。
眠くて眠くてカラダがキレない…。ヘロヘロ球の相手投手の球も待ちきれず。
私の今季のスランプも大分長引いてきてウンザリしてきた。
センターの守備は相手打者の構え・体型などからマイ・センスでポジショニングを変えてやっているが、
こっちは相変わらず冴えがいい。この日はヒットしか飛んでこなかったが。
 

この試合はナマでプロ野球を観たことがない相方を連れ、初めてアップルシートで観戦することにした。
男女ペアでホットドッグがついて5100円のバルコニー席だが、入ってみるとポール際。この位置でこの値段はちょっと…。
ただ、ヤジを飛ばすオッサンなどがいないので、落ち着いて観られる所ではある。

開幕戦からまる一週間経ったこの日は、ガン松坂という両軍の開幕投手が中6日で投げ合うことになった。
プロ野球に詳しくない相方にとっては松坂は知っているものの、ガンはしらない。
その程度の知識具合なので、松坂が投げるというだけでも初めての人間には入っていきやすい試合だった。
 

さて、ここ数年の両投手の成績は明暗がクッキリしている。
開幕投手には文句なしの人選といえる松坂に対し、ガンは特に抜きん出た人間がいないのでしかたなく…という感がある。
おととし2000年の開幕戦はこのふたりが西武ドームで投げ合った。
お互い勝ち負けはつかなかったが、ガンはこの試合でリードを保って降板したあと、抑えのミラバル(日本初登板)が失敗して勝ち損ねた。
その試合でつまづいてから2年、ガンは負け星が先行する、とてもエースとは呼べない成績の投手となってしまった。
それでも今季、4度目の開幕投手に選ばれ、意気に感じてほしいものだったが…開幕のダイエー戦は6回途中で降板。
この今季本拠地初登板で挽回してほしいとこ松井の1号アーチだ。0-1

文章がおかしい? いや、そうじゃない。
私の舌の根も乾かぬうち(っても現場で語ってたわけじゃないけどね)の当たりはプレイボールホームランだった。
ファンが「きょうこそは」と希望をいだいて見守ったガンの初球は、見事にライトスタンドに弾き返されたのだ。
1球にして「きょうもかな…」に変わってしまった。
相方にもFsのいいところを見てもらいたかったが、初球からねぇ…。

その後、カブレラを歩かせたものの、なんとか1回は1点で抑える。

1回裏・松坂の球はやはりシロウト目に見てもガンより速いのがわかる。
初回から150km/hを超える松坂、普段ノーコンなはずだが、スライダーのコントロールもいい。
あっさり三者凡退。
今季からの新ストライクゾーンはノリの言葉を借りれば「松坂ゾーン」。
豪速球の高めストレートは、手を出したところで球威に負けてヒットは出づらいのだ。球が上にホップする松坂の豪速球にピッタリ。
さらにキレのいい変化球があれば鬼に金棒となる。ロッテ黒木知宏(ケガでリタイア中)にも同じことが言えよう。

2回裏・先頭のオバンドーがお得意のライト方向への一発。
早いとこ追いつきかたったので、この一発は貴重。1-1とする。
クローマーがさらにツーベースで続くが、ユキオサードフライ、木元野口が連続三振。
制球力があるときの松坂は出会い頭に期待するしかないんだろうか…。

つづく3回表・一死から松井を歩かせる。松井は昨年盗塁企図すべて成功。盗塁死がないというオドロキの数字なのだ。
相方に松井の脚の凄さを教えつつ、松井のリード時の左足の位置を観察した。
ベースまわりのアンツーカー内、人工芝との境目ギリギリに左足が置かれている。
もう少しだけリードが大きいときは、よく盗塁にかかる。しかし、その前にガンが警戒して牽制球。松井も手から戻る。
これで走られはしなかったが、そっちを気にしすぎたか、小関を連続四球で歩かせてしまう。
迎えるは背水のベテラン・鈴木健。今季は右投手専用の指名打者での出場が多い。
しかし、普段打たなくてもチャンスに打つのがこの男の特長。センター前ヒットがタイムリーになって1-2

3回裏・實松三振、井出三振、金子にゃ四球でオガ三振。なんだかリズムがいいこと(笑み)

4回表・マクレーンがレフトへツーベース。大友の送りバントをガンが迷わずサードへ送球するも間に合わず!
この辺は新人工芝の影響もあるのかなぁ。慣れるまでは計算が難しい。
こんどは俊足・大友のリードを観察。松井より足の裏半分、ベースに近い。盗塁のニオイは感じない。
この場面、監督交代でひさびさの完全レギュラーになった感がある大ベテラン・伊東がセンターへ犠牲フライで1-3とされる。
さらにはこちらもひさびさにケガなく開幕を迎えてセカンドを死守している高木浩之がライトへタイムリーで1-4
このピンチに松井に対して四球を出したところで浅野コーチ登場。間をとりに来たかと思いきや、交代。
ビハインド専門投手・加藤にマウンドを譲る。小関鈴木健を斬ってこの回終了。

なんだか何をやってもうまくいかない感じのガン。流れを変えるためにも、この早い降板は正解かもしれない。
しかし、ふがいないなぁ…。
 

この後試合は膠着。加藤は7回表の一人目・カブレラまで投げてちょうど3イニングで交代。
そこから8回表いっぱいまでは建山が抑える。
松坂は4〜7回を6回のオガのデッドボールひとつだけであとは全くランナーを出さず切り抜けた。

アップルシートでは遠すぎて観づらいので、私たちはいつのまにかネット裏にいた(爆み)
さすがに近くで見ると松坂の球はスゴイなぁ。
8回裏・野口から11個目の三振を奪ったあと、途中出場の奈良原を歩かせる。
そして井出はライトへ2ランホームラン! なんとか意地で届かせたような当たり! 3-4と1点差だ。
にわかにドームが沸き上がる。
マウンドには内野手が集まり、松坂が指を見ている。どうやらマメがつぶれたらしい。
二番手・がコールされた。にはわりとFsは相性がいいイメージがある。
こちらも高めのストレートが多いノーコンの豪速球投手。新ストライクゾーンの恩恵を受けやすい投手だ。

バッターは金子。4日のヒーローインタビューでは「週末もぜに応援に来てください」なんてことを言っていた。
さぁ、見てるからもう一度殊勲打を打ってくれ! と思ったが、セカンドゴロ。オガにいたっては三振。むむぅ。あと1点が…。

9回表は佐々木芝草で1点差を保って切り抜けた。いい流れだぞ。

9回裏・クローザーの豊田が出るかと思われたが、投手はのまま。
天性のノーコンっぷりを見せつけてオバンドーを歩かせる。代走はひちょり
クローマーを迎えたところで投手交代。左の橋本かと思われたが、コールされたのは豊田
も8回できっちり終わった方が気分がよかっただろうに。ムッツリした顔でマウンドを降りていった。

豊田も球は速い。なんだか似たような投手のリレーだ。
クローマーは速球に押されて三塁側へファウル… これをフットワークの重そうなマクレーンが三塁側ネットに絡みながらも好捕してしまう。
ん〜 マクレーンがあの動きかぁ。これは素直に認めるしかないところ。ファインプレーだ。
ひちょりは俊足を生かして盗塁を試みてもいいところだ。豊田はバッターに集中していてあまり見ていない。
ひちょりのリードをみていると… ! なんだありゃ。一塁にしかランナーがいない状態としては異常に大きいリード。
左足も人工芝の上に出ているぞ。
相方も松井大友のリードと見比べてその極端さに驚いている。
「あそこまでリードしてれば大概走るもんだけど…」そう私も説明していた。

6番はユキオ。一発が出ればサヨナラの場面で放った打球はライトポール際へ高々と上がった!
一塁側スタンドが総立ちになったその当たり、高く上がりすぎ、そして切れていく打球はスタンドには入らない… ファウルか…
あ! ポール際の暗いファウルゾーンで小関が飛びついて捕ってしまった!
これまたファインプレー。何もこんなところでふたつ続けなくてもよぉ。しかしユキオの当たりにしちゃぁ伸びなかったなぁ。
豊田の気迫の投球に負けている。

ひちょりはピクリともしないまま二死になってしまった。
バッターは木元。私が今季のキーマンとしてあげた選手。ここで天性の勝負強さを あ゛っ !
今まで見向きもしなかった豊田が一塁へ牽制! 相変わらず両足が人工芝にあったひちょりは刺されてしまった!

試合は突然終わった。牽制があまりにもこなかった油断だった。
豊田の判断よりも伊東の指示でいきなり一塁へ放った感じ。

ん〜 木元の結果を知りたかったがぁ… 悔やんでも悔やみきれない負け方だ。
明日はレオキラーの下柳。気を取り直して頑張ってくれ!
 

今季ナマ観戦5試合目にして初敗戦かぁ。オレの神通力も途絶えるのが早かったなぁ。ブツブツ。

【●●●今季観戦通算 2勝1敗 勝率.667●●●】



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