どっちが本物か?
Nipponham Fighters
V.S
Osaka Kintetsu Buffaloes
2002.3.21 Thu.
オープン戦
Fs-Bu [東京ドーム] 観衆:11,000人
13-4
TN
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
Bu
0
0
0
0
2
0
2
0
0
4
Fs
4
4
0
0
1
2
2
0
X
13

W隼人1勝1S L前川1勝2敗 HR吉岡2(2) 木元1 中村2(2)



-STARTING MEMBER-
Fs
 
Bu
1
井 出
大 村
2
奈良原
水 口
3
小笠原
ローズ
4
オバンドー
中 村
5
クローマー
礒 部
6
野 口
吉 岡
7
木 元
ウィルソン
8
金 子
阿 部
9
實 松
的 山
P
隼 人
前 川

今年も入ったファンクラブ。前日に続いて会員サービスの無料チケットで観戦。

この日は草野球・iFsの試合を午前中に多摩川べりでやってからの来場だ。
草の私はかなりのスランプに悩んでいた。
しかし、この日の試合ではワンバウンドでレフトの植え込みを越える強い当たりのエンタイトルツーベースが出た。
数週間前に気づいた「ちょっとアッパー気味に打ってみよう」が功を奏した。

この試合の数日後、南原清隆の出ているプロ野球を分析する番組で奇しくもその話題をやっていた。
落合博満氏は現役時代の練習のトスバッティングで、バックネットを越える、高く上がる打球を打つ練習をやっていたという。
もちろん試合前によく見る「バックネット前でバックネットに向かって打つトス」で、である。
元来、日本の野球では確実なヒットを打つためにダウンスイングの指導をされるが、
やはり「ヒットの延長がホームラン」なんて美しいことを言っていてはダメで、長打を打ちたいならすこしアッパーくらいが理想なのだ。
放送の数日前に気づいた私はやっぱりセンスがあるのか?(笑み)

いや、センスがあったら草野球どころでスランプには陥っていないよなぁ…
 

その草のメンツ(Soheyさん、FKENF君)と一緒に外野席に入る。
ホントは内野に入れるけど、二人が外野のタダ券だったため。

入ったのは試合開始寸前くらいだったか。
スタンドに入ると今年もいるわいるわ、常連観客たちが。ヤジの質が低いサブめの面々(爆み)
 

近鉄の先発は昨年前半の前半だけよかった前川。それでもチーム最多勝の12勝だった。
いかにあのチームの投手陣が悪かったかがわかる。
それでいて左殺しの柴田佳主也をクビにして、より年寄りの左腕・吉田豊彦を獲ったりしている。
当初豊彦阪神をクビになったときに、Fsも獲りに行ったが、それよりオイシイ柴田がフリーになったのでそっちに喰らいついた。

そんな投手陣を引っ張るべく奮起が期待されているはずの前川だが、な〜んにも変わっちゃいなかった。
1回裏・井出がいきなり左中間へツーベース。奈良原三振後、オガがレフトへタイムリーで先制。
オバンドー三振の後、クローマー死球。ライトでスタメンの野口はタイムリー内野安打で2-0
いつも通り制球に苦しんでストライクを獲りに行ったところを狙われている。

7番はこの日も木元だった。前日のタイミングとりのずさんさを見ていて、
私はなぜこの男がまたも左相手にスタメンなのかわからなかった。
いい加減ほかの選手を使うと思っていたが… しかし、この日はいきなり結果を出した。
くりんとすくい上げた打球はライト線を襲った。これが2点タイムリーツーベースとなって4-0と早くも勝ちムード!
セカンドを木元に狙われている8番・金子はショートフライでチェンジ。

Fsの先発は中村隼人改めただの隼人。背中の「HAYATO」がイマイチしっくりこない。
なんだか球場に連れてこられた野球選手の息子みたいだ。
名前を変えるのもいいけど、とりあえず風の力を借りずにドーム球場でも抑えられる力がついて欲しいところ。
隼人は1・2回を三人ずつで切り抜けた。ノリ吉岡から三振奪取。1回裏の長い攻撃の影響はないようだ。

2回裏・試合が早くも決まる。
實松がレフト線ツーベース、井出がショート内野安打。奈良原がまたもやレフト線へタイムリーツーベースで6-0
オガに死球を与えたところで、なんと前川KO。2回は一死も獲れなかった。
一緒に的山藤井と交代。笑う男・北川がケガで戦線離脱している今、藤井がレギュラーを獲る勢いらしい。

二番手・オープン戦好調の宮本からはクローマーがライト線へ2点タイムリースリーベース! 8-0となった。
結局前川の自責点も8となった。

3回表・先頭は昨年までの仲間・ウィルソン。ライトスタンドから拍手で迎えられる。
個人的には打っている姿でいてほしいところだが、どうもケガが治ったようには思えない。
近鉄もホントに計算しているんだろうか…。この打席は三振に倒れた。

3・4回はサクサク進んで行った。
外野席はあんまり本番モードになっていないなぁ。声が出てないし、ラッパは新曲をきちんと吹けないし…。
そんな中、私たちの後ろにいたヘンな男が妙に目立っていた。
選手応援歌の歌詞を唄って応援しているんだが、半分言葉になっていない…。
ここはリハビリテーションゾーンなのか? …こんなこと書いちゃいけないかも(笑み)
最初はガマンしていたが、あまりにも耳障りでシラケてきた。こんなところにはもういられない。

内野スタンドを見ると、係員が立っておらず、フツーに入っていけるようだ。
ってことで、3人揃って内野に大移動決行。
まず、ベンチ組がダッシュを繰り返しているライト外野のファウルグラウンドにへばりつく。
新人工芝、フィールド・ターフを見るためだ。
選手のスパイクが結構芝の中に入っている。以前の人工芝とは全然毛足の長さが違う。
このところケガでスタメンを外れているユキオも元気にダッシュをしていた。

5回表・好内容だった隼人だが、礒部にヒットを浴びたあと吉岡に完璧な2ランをバックスクリーン脇に叩き込まれた。8-2
隼人は昨年の台湾のワールドカップでも一発を浴びていた。大概、抑えていると思うと一発を浴びるのだ。
隼人は続くウィルソンから二打席連続三振を奪い、阿部をキャッチャーフライに斬ってお仕事終了。
 

5回裏・冒頭に書いた吉田豊彦が3番手として登板。
先頭は木元だ。ちょっとクセのある豊彦の投球フォームは木元に合うかどうか心配だったが、その必要はまったくなかった。
低めの球をすくい上げたら打球は左中間へ大きな当たり。伸びる伸びる… あ! 入った!
オープン戦1号…プロ入り対外一軍試合一号(むりやり)が出た。9-2
やっぱりちょっとアッパー気味だ。これも冒頭に書いたっけ。
それにも増して、木元のパワーには驚かされる。
低めをすくい上げて流し打ちのホームランが打てるんだから、確実性が増せばオガばりの活躍が期待できる。
問題はとにかくタイミングだけ。タイミングがあえば、とりあえず外野へ持っていける雰囲気のあるバッターだ。

豊彦は6回にふたたび木元にタイムリーヒット、金子にタイムリーツーベースを浴びて2回3失点。開幕一軍は黄信号だ。
木元はこれで3安打目。4打点だ。三塁打が出ればサイクルヒットとなる。

Fsは6回1イニングを武藤、7回は佐々木に任せた。
本来は先発する力もある、ロッテから移籍の武藤は、きっちり三者凡退。
しかし佐々木がいけなかった。じん帯断裂のノリがいない分を柴田とともにまかなわないといけないのだが…
先頭の左のローズを歩かせてしまうと、ノリちがいの中村ノリにあっさり2ランされた。
さらには礒部を三振に斬ったものの、川口は自らの、ウィルソン金子の、それぞれエラーで生かしてしまう。
サウスポーが左を殺せないのは困ったもんで、ついに降板。注目の次の投手はなんとつくしこと櫻井だった(笑み)

かなり意外な起用だった。私はトイレをガマンしていたのでこの交代を利用してトイレに行った。
すると、初球を阿部が引っかけてゲッツー。私が戻らないうちにチェンジになってしまった(笑み)
8回もつくしは続投。MAX141km/hと、なかなかキレのいいストレートを投げている。
高須にヒットを浴びたものの、この回を無失点に抑えて結果を出した。

ひとつ戻って7回裏。近鉄・2年目の山本を打ち込む。實松の連打で口火。
オープン戦絶好調のジャイ君のタイムリーのあと、ユキオオバンドーの代打で登場。
拍手で迎えられたベテランはタイムリーツーベースでキッチリ期待に応えた! これで13-4
う〜ん。チームのバッティングが気持ち悪いほど充実しているなぁ(笑み)

8回裏・木元愛敬に討ち取られサイクルヒットならず。…この日は左投手から3打数3安打4打点、右投手には2打数凡退だった。

9回表・近鉄の応援団が新チャンステーマを演奏している。
別にチャンスでもなんでもないんだけど、新曲なので練習しているんだろう。
でもチャンステーマつくりすぎじゃねぇの? 4曲目だぞ。
そんな中、井場がなんとか締めてゲームセット。最後の打者はなぜか代打で登場の古久保だった(笑み)
出番あんのかね? 古久保はぁ。
 

オープン戦ながら、観戦2戦2勝♪ いい調子だ。
そして、木元に明るい将来が見えているような気がした試合だった。
いったい前日の木元とこの日の木元、どっちが本物なんだろうか? もちろん、常にこの日の木元でいてほしいところだが…



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