はやっ。


2001.5.26 Sat.
パ・リーグ公式戦
Fs-M 8回戦[東京ドーム] 観衆:26,000人
2-5
TN
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
M
4
0
0
1
0
0
0
0
0
5
F
2
0
0
0
0
0
0
0
0
2

Wミンチー6勝6敗 S小林雅11S L佐々木1勝5敗 HRボーリック9(3) メイ11 2



-STARTING MEMBER-
Fs
 
M
1
井 出
小 坂
2
小笠原
サブロー
3
片 岡
福 浦
4
オバンドー
ボーリック
5
上 田
メ イ
6
田中幸
初 芝
7
金 子
8
野 口
酒 井
9
奈良原
清水将
P
佐々木
ミンチー

13時から上野公園のグラウンドでiFsの試合に出て、一度帰宅してからドーム入り。
入ってみると、片岡を讃えるコールが聞こえてきた。

着いたのは早くなかったが、まだ1回の裏が終わったところだった。
スコアボードを見ると2-4! なんだそりゃ?

iモードで経過を確認する。ボーリックの3ランとメイの2者連続弾でロッテが4点先制。
その裏、片岡のタイムリーと上田のゴロの間の1点で計2点だ。

佐々木は課題のコントロールがやっぱりよくない。
3回は一死から2四球。ホームランを打っているボーリックメイを歩かせたが、初芝を併殺に斬った。

4回、甘く入ったカーブをにすくい上げられて、これがレフトスタンドへ飛び込む。2-5

5回は福浦にセンター前ヒットを浴びたあと、こんどはボーリックメイを抑えたが、初芝を迎えたところで降板。
2番手は今シーズン初登板となる伊藤。ファームでは抑えとして4Sを上げながら防御率が6点台だった。
それを象徴するかのように、初芝ヒット、四球で満塁とされる。
つづく酒井はセカンドゴロに討ち取って、なんとかこの回無失点で切り抜けた。

この後、6回は伊藤吉崎で二死二・三塁のピンチをつくってバッターはボーリック
吉崎-野口のバッテリーはボーリックを追い込んでから高めのストレートを投げた。
これをボーリックはタイミングが遅れてバットを出しかけた。変化球待ちなのがわかる。
続けて投げたのが110km/h台のカーブ!
ボーリックは待ってましたと手を出して、打球はグングン私のいる外野スタンドに向かってくる。
ギリギリ、フェンス際で上田のグラブに収まったが… あそこまで飛ばされることも計算に入ってたんだろうか…。

7回、14番がマウンドに上がって来た。ノリか…と思ったが、アレ? ノリは42に変わったんだ。
ついに14番のルーキー・井場のプロ初登板の日がやってきたのだ。驚いた!
もちろん一軍に上がっていることはわかっていた。私は吉崎が出てきたときに「井場出せ〜」とつぶやいていたから。

何に驚いたかというと、吉崎ってことは左。つまり、わたしは左投手の出番の場面に「井場」と言った通り、
井場はサウスポー」だとばっかり思っていたのだ(爆み)。

そんな井場がマウンドに上がった途端、右で投げ始めたんだから! そりゃぁ、ビックリするってもんよ(バカ)。
酒井ノリと「14は左」のイメージが焼き付いていたので、勝手にそう思ってたのだ。

さて、井場のピッチングはというと、結果は2イニングを無安打無失点だった。
7回は四球とエラーのランナーを背負ったが、酒井を併殺。8回は三者凡退だ。フェアゾーンの打球はすべてゴロ。
結果だけを見ると安泰にも見えるが、そこまでのプロセスがどうも…。

7回は野口、8回は野口に代打が出たので田口とバッテリーを組んだ。
カウントの浅いところで110km/h台のカーブらしき球を投げるが、あとはすべてストレート。だいたい138〜142km/hだ。
追い込んでから投げる球がストレートしかないのだ。各打者、スタンドへ消えるファウルで何球も粘る。
キャッチャーが変わってもリードがおんなじってことは、信頼できる球がストレートしかないってことである。

これでは井場本人の目指している「佐々木主浩のようなストッパー」にはほど遠い。
ランナーを貯めた場面でのいきなりの登板だってあるストッパーが、三振を獲れる球がないんじゃぁ…。
いくらゴロを打たせても、飛んだところが悪けりゃ抜けちゃうし。
なにしろファウルで粘られるので、球数が多く、テンポもよくない。
フォークなりスライダーなり、三振を獲る球を覚える必要があると思うのは、絶対、シロウトの私だけではないはずだ。

9回は元マスター(笑み)・生駒の登場。一軍に上がったらヒゲ剃りゃぁがったんよ(爆み)。
こちらもヒット・四球で走者2人を出すも無失点だった。
 

さて、まったく触れていないFs打線(爆み)。
ミンチーのベローンとしたカーブにガンガン手をだすが、ガンガン討ち取られる。
こちらは多彩な変化球でかわして、三振より凡打を誘って行くタイプの投手だ。
「満塁にしても、点を獲られなきゃいい」自身もチームもそういうスタンスである。
ま、抑えには向いてないってことだ。

グラウンド整備のYMCAのあと、オーロラビジョンで過去のFsの名場面を振り返る企画がある。
この日ここに出てきたのがキップ・グロスの「81球1安打完封」の試合だ。
皮肉なもんだ。ミンチーグロスはまったく同じ投球スタイル。

 キップ・グロス(なんとなく載せた)

日本人に多い無駄な間はとらず、どんどん投げ込んでくる。
この「ホラ投げたよ、ハイ打ちなさい」的なペースに完全にダマされるのだ。
試合展開がはやいはやい。
 

結局、1回に2点を獲ったっきり、2回以降は3安打。
8回途中から藤田、9回は小林雅と必勝リレーでFs打線もまったく歯がたたなかった。
策なし感が否めないなぁ。

Fs投手は全員5月昇格組だった。
彼らに共通するのは球の速さ・重さがあるとことろと、球種の少なさだ。
そして、井場はまぁまぁよかったが、佐々木吉崎生駒はコントロールがない。

この投手陣でリレーを組んでも、抑揚がないのがつらいところ。
ノリ・芝草は登板過多だし、ミラバルは不振だし…。
ファンは今の投手陣には期待がおけないのが真実である。

そのぶん、将来の期待は大きいわけだ。そう思うことにしよう。
 
 

さて、私にとっては非常に不満な出来事があった。

この日は航空会社の宣伝試合だかなんだかで、アナウンスも英語が併用されて行われていた。
外国人の招待客もたくさん。
7回裏、ふだんなら「ファイターズ賛歌」がスピーカーから流れる場面、この流れで
アメリカ人(たぶん)が「私を野球場へ連れてって」を唄いに出てきた。

ア・カペラで唄う。ワンコーラスで終わると思いきや、転調して(笑み)もうワンコーラス唄い始めた。
すると、私のいた外野席を仕切る応援リーダーが「ファイターズ賛歌」演奏開始の音頭…。
まだ唄ってるのに、ホームの応援席であるライトスタンドからラッパの演奏が始まってしまった!
面食らった「歌手」は戸惑いリズムを崩す。
しかし、普段からあの曲を唄っているロッテ応援団の後押しもあり、ツーコーラス唄い終えた。

なんだよ。応援団はまったくわかってない。何よりもFsの選手たちが情けない思いでいっぱいだったろう。
以前、その7回裏のスピーカーからの曲を無視して勝手にラッパで「ファイターズ賛歌」を演奏していた時期があった。
私はそのときも不快感を覚えていたのだが、それはなんとかやらなくなった。この日、その不快感がまた甦った。
 

皮肉にも、この日のオフィシャルHPには中原広報のこんな旨のコメントが書いてあった。
「こんなにチーム状態が悪いのに、ライトスタンドにあんなにたくさんのファンが来てくれた」と。
球団のショウアップ努力を無視した応援団の行為。情けない限りである…。

【●●●今季観戦通算 2勝8敗 勝率.200●●●】



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