ひみつ兵器対決


2001.4.9 Mon.
パ・リーグ公式戦
Fs-M 3回戦[東京ドーム] 観衆:12,000人
3-2
TN
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
M
0
0
0
0
1
0
1
0
0
2
F
2
0
0
0
0
0
1
0
X
3

W金村2勝 Sミラバル3S L加藤1勝1敗



-STARTING MEMBER-
Fs
 
M
1
金 子
小 坂
2
奈良原
諸 積
3
小笠原
福 浦
4
田中幸
ボーリック
5
島 田
初 芝
6
ウィルソン
メ イ
7
野 口
山 本
8
田中賢
立 川
9
森 本
清水将
P
金 村
加 藤

Fsは7日の帆足につづき、またもルーキー左腕をぶつけられた。
加藤康介。日大から入ってきた投手だ。
すでに一度対戦済。マリンでの二回戦、2-2で引き分けた試合だ。
8回途中まで対戦して2点しか獲れなかったのだ。

いっぽうの金村ガンと同じくして、初登板失敗、二戦目好投という順を踏んできた。
ガンは三度目は負けた。金村の三度目は果たして…。

いつもながら、平日ということで、会社は18時定時。
ここ二週くらい仕事が少ないので、この日も18時半には会社を出られた。
 

土日を外野で観たので、内野席で観ることにする。
ドーム内に入ると、すでに2点先取して二回表に進んでいた。
iモードで調べると、オガのツーベースとウィルソンの内野安打での2点のようだ。

私が入ってからは試合が膠着。両チームとも走者が出るものの決め手がなく、返せない。

加藤は初球をカーブから入ることが多い。無走者のとき、3人に2人はそうだったイメージ。
清水将のリードなんだろうが…。どうなんだろう? ああいう攻め。
ストレートは大して速くないが、スライダーやスクリューのような球がいいらしい。
それから、クロス気味のステップの投球フォームは、テイクバックの左腕がなかなか見えてこない。
さらに帆足に似た、球を長く持つタイプなので、バッターからすればとつぜん球が出てくる感じ。
だから、打席では球速表示以上に球が速く感じるかもしれない。

金村加藤より走者が多い。なんだか打たれるんだけど、なんだか抑えちゃうのだ(笑み)。
二回は二死三塁から立川を見逃しの三振。
三回も二死三塁から福浦をセカンドゴロ。
四回は二死満塁から清水将をファーストフライに斬ってとる。
こうして振り返ると、ロッテの決めてのなさもきわだったモンだ。

膠着状態が途切れたのは五回表だった。
一死二塁から、ロッテではいちばんチャンスに強いであろう福浦がついにタイムリーヒット。
でもボテボテのゴロで二遊間をなんとか抜いた感じ。2-1

昨年分の観戦記にも何度か書いたかもしれないが、福浦にはイチローに似たオーラを感じる。
今年は尻がデカくなったような気がする。イチローも尻はデカい。
これは二人と共通する打撃フォームの坪井もそうだ。
開幕戦のナイター中継を観て、「あんなにケツ出てたっけ?」って驚いた。

福浦坪井も、ケガさえなければあと数年は確実に三割を残すだろう。ホントにそう思う。
 

さて、福浦のタイムリーの後、さらに二死ニ・三塁のピンチに陥る。
ここでバッターはデレック・メイ
レフトのロッテファンは「ディー・メイっ」って叫ぶ。たぶん(笑み)。
これまでもそこそこの成績で、どんな打撃をするのか見当もつかなかったが、
けっきょく二回の立川に続いて見逃しの三振。金村はまた乗り切った。

Fsは五・六回も加藤をとらえ切れず、2-1のまま。
そろそろ金村の球数がギリギリになってきたのでは?感のある七回を迎える。

小坂諸積をゴロゴロと討ち取るが、やはりケツのデカい男は違った(笑み)。
二死から福浦がこんどはキレイにセンター前。
打率1割台ながら、よくFs戦で一発を打つボーリックに回る。
毎年、春先は調子の悪いボーリック。1年目は二軍スタートだった。

ここで恒例の予言がまたも的中!?
初球を打ち上げて凡退!
みごと、ボーリックは初球をショートへ高く打ち上げて「また当たった!」と喜んだのも束の間!
なんと、代打がらみの交代でこの回からショートに入っていた古城ユキオがお見合い!
凡退までは的中しなかった…。前日の二度の悪夢が甦った。
あまりにも高く上がったことが災いした。ふたりが捕りそこねた打球は大きくバウンド。
福浦は二死だったので当然スタートを切っていて、一塁から一気にホームインしてしまった。
2-2

100球が交代のメドとされている金村…。なんともイヤなタイミングで同点にされてしまった。
コーチがすかさず間を取りに出る。ここはまだ変えられない。
とうぜん続投だが、つづく初芝にはフォアボール。ムードは一気にロッテ逆転へ向かっていく…。
二死一塁二塁。バッターは先ほど見逃し三振の6番・メイだ。

7番はひとまわり前に山本に代打・橋本が出された関係で、守備からサブローが入っている。
二死だし、左のメイとの勝負は避けて、サブローと…と思ったら、
野口は変化球が落ちた時を見据えて、右の打席の土ならしをしている。勝負だ。
よっぽど打たれない自信があったのか、ふつうに投げる。
そして、ふつうにメイが打った打球は、セカンド・金子のグラブにダイレクトで収まった。
ちょっと浮いたライナー。正面ではなかったので、飛びついた恰好だったが、
金子なら当たり前のプレーだった。

なんとか同点で七回を終えた。たぶん、ここで降板であろう金村
見方に足を引っ張られて勝ちが消えてしまうのはどうにもこうにもやるせない…。

七回の裏はトップ・今ナイスキャッチをしたばかりの金子からだ。
しかし、ショートゴロで、2番・奈良原に回る。
一球目のあと(たぶん)、奈良原はサードの初芝の位置を見た。三塁ベースより前にいる。
セーフティバントでもやるのかと思ったが、その気(け)もなく、二球目を打った。
ホームベースまわりのアンツーカーで一度高く跳ねた打球は、
前進気味だった初芝の頭を越えてレフト前ヒットになった!

狙ったのか? それだとしたらスゴイ。

とにもかくにも、ランナーが出た。
球を長く持つ、と書いたが、どうも加藤はクィックができないらしい。
見ていると、セットでもわりと優雅に投げる(笑み)。
あれを見ると俊足の奈良原には走ってほしいんだが、続くオガはファウルばかり打つ。
結局、奈良原に盗塁の気配がないまま、オガはセンターフライに倒れた。

バッターは4番・ユキオ。地味ながら3割近く打っている。今年はケガもなく元気だ。
初球(だったはず)、思いっきり引っ張ってレフト側の最上段にブチ込む!
レフト側の内野スタンドだが。そう、ファウル(笑み)。
とにかくもんのスゴイ当たりだったが、ファウルはファウルだ。
これが効いたか? 加藤はランナーのことを忘れたような投球をして、
あっさり奈良原に盗塁を決められた。

これで一塁が空いたので、4番のユキオは敬遠。敬遠の初球もベースに近いところを通る。
加藤の動揺が見てとれる。
しかし、敬遠は当然だった。つぎの打者はユキオとともに守備で失敗した古城
失敗したものの、もともと守備代走要員。しかも左打ちだから、加藤の絶対有利だ。

んが、Fsにはひみつ兵器がある。
私が「今季、右の代打として一軍で活躍」とシーズン前に予言した高橋信二だ。
(この「予言」については観戦記では発表していませんでした。あしからず・笑み)
昨年の10月8日のシーズン最終戦。豊田から代打でタイムリーツーベースを放っている。
一軍出場はこれと、今季の1打席のみだ。
イースタンの昨年の打率は3割を超えている。
ホームランは6本だったが、パワフルな打撃は成長をつづけている。中距離打者だ。
私は開幕一軍を予想していたが、それは叶わず、西浦の故障リタイアの入れ替えで声がかかったのだ。
捕手だが、打撃を買われてファーストや外野も守ることができるようになっている。

中村豊はすでに代打で出ているので、ここは間違いなくシンジの出番である。
「バッター・高橋信二」のコールに、ライトスタンドはちょっと沸いたくらい。
ファームの情報が入らない一軍専門のファンには、高橋信二といわれてもしっくりこないのだろう。

でも、私は期待度満々で、アナウンスがある前から「シンジ〜! 打ったれ〜!」と声を上げた。
素振りをするその姿は独特だ。ゴルファーのようなアッパースイングなのだ。
打席に入って、構えもまた独特。以前いた藤王のように、構えたバットの先がマウンド方向を向く。
いかにも遠くへ飛ばしそうな構えなのだ。

ロッテ加藤を代えず、続投。が、結果はFsに吉と出た。
シンジの打った球は、セカンド・サブローの頭を越え、みごとライト前へ!
二死なので奈良原が二塁から長駆ホームイン! 金村に勝利投手の権利が発生した!
ウィルソンはセカンドゴロで、3-2となり七回終了。

八回は連投となる斉藤貢が登板。
「決め球がない」と前日の観戦記に書いたとおり、先頭のサブローから苦労する。
しかし、運のいいことに2-3からの外角のストレートを見逃し! 三振を奪う。
立川をライトフライで、二死。ここで打順は清水将だが、出てこない。
しばらく間があって、出てきたのは里崎。一軍へ上がってきたばかりの第三の捕手だ。
六回に山本の代打として第二の捕手・左打ちの橋本を使っているので、最後の捕手である。

セオリーからすれば、同点に追いつく可能性もじゅうぶんにある一点差のゲーム。
第三の捕手は、ベンチにいるだけで価値がある、と言われるくらいで、
故障の可能性の多い捕手は、かならずリザーブをキープしておく必要がある。

だから、もしこの試合中里崎がケガをしたら、代わりのマスクは専門外の選手ということになる。

それまでもして出してきたということは、Fsで言うところのシンジのような「ひみつ兵器」なのだろう。
しかし、結果はあっさりショートゴロ(笑み)。
「ひみつ兵器対決」はFsに軍配が上がった。

九回はミラバルが三者凡退。最後の打者、ケツ男・福浦もゴロっと沈んだ。
 

またもや勝利。昨年は20勝6敗1分けという圧倒的な貯金だったこのカード。
ことしもまた、ロッテはお得意様として貢献してくれるのだろう。
テレビでしてた話では、ロッテはここ3年だかで、東京ドームで6勝しかしてないらしい。
外野のロッテファンは、毎年その数が増えているようにみえるんだが(笑み)。
だって、Fsの倍はいたぞ。外野の客(爆み)。いったいどっちがホームなんだろねぇ。

試合後、ヒーローインタビューはもちろんシンジだった。
インタビューの内容は平凡だったが、そのあと彼の明るい性格が現れた。
お約束の外野スタンドへのファイティー人形投げ込みを終えてベンチ前へ帰ってくると、
どこからともなく内野スタンド内でわき上がった「シ・ン・ジ」コールに両手を挙げ応える。
そして、そのままクロマティよろしくその両手でバンザイを自分から始めた!
内野に残った数少ない客に向かって。もちろん私もその輪に加わり、バンザイ三唱(笑み)。
なんか、すんごく楽しそうな顔をしていた。素直に嬉しいよなぁ、ああいうのって。
期待の選手が活躍した喜びを含めて。
 

さて、注目は明日の先発だ。絶好調の黒木と、初登板初先発となるサンダースの対決だ。
鎌ヶ谷でのイースタン開幕戦に先発して5回5失点だったサンダース
オーミーの不振で結局一軍に上がれたが…。
私的には「10勝8敗」とまで予言しちゃったので、勝ってもらわない訳にはいかないのだぁ!

【●●●今季観戦通算 2勝3敗 勝率.400●●●】



2001年トップへ 観戦記メニューへ Top