予言・予言・また予言


2001.4.7 Sat.
パ・リーグ公式戦
Fs-L 2回戦[東京ドーム] 観衆:23,000人
7-3
TN
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
L
2
0
0
0
0
1
0
0
0
3
F
0
0
1
5
1
0
0
0
X
7

W下柳2勝 L帆足1勝2敗 HRカブレラ5(2)・6 森本1 ウィルソン2



-STARTING MEMBER-
Fs
 
L
1
金 子
清 水
2
奈良原
佐藤友
3
小笠原
松 井
4
田中幸
カブレラ
5
ウィルソン
マクレーン
6
野 口
村 上
7
田中賢
伊 東
8
中村豊
玉 野
9
森 本
高木大
P
下 柳
帆 足

忘れもしない、3月10日のオープン戦。
下柳は4回の1イニングをノーコンの極みで9失点。いわば昨年前半のシモだった。
即刻二軍再調整を言い渡された。
 

ところが、調整後、3月31日のダイエー戦に先発として一軍に上がってきた。
すると、1-0という見事な完封劇を演じた。
制球バツグンで、2安打2四球、ほぼ完璧な内容だ。いわば昨年後半のシモだった。

さて、ことしの「一軍」のマウンドはきょうが三度目。
いったいどっちの下柳が出るんだろうか?
 

会社のフロア引っ越しのため、土曜なのに強制出勤。17時半にやっと上がる。
ドームに入り、おーけん(ハム仲間)がいる外野席に向かうと、歓声が沸いた。
1回表・松井を置いて、カブレラがいきなり2ランを放ったのだ。
先発・下柳がいきなりつかまった。

ミニメガホンとアイスコーヒーを買ってスタンドに入ると、1回裏になっていた。
先発マウンドはルーキー・帆足
開幕から二番・セカンドのポジションをキープしている佐藤友亮とともに新人ながら戦力になっている。

開幕直後、先発ローテで回す予定だった西崎が、Fs時代からのお約束(爆み)の内転筋痛で突如降板、
緊急リリーフでいきなりルーキー初勝利一番乗りという、変わったデビューを果たした投手だ。

横浜川村を左腕にしたような独特のテイクバックから、
キレのあるスライダー(たぶん)を中心に投げ込んでくる。
もしかしたら、スクリューもかな? 低めに沈んでくるイヤラシイ球だ。
ストレートは140km/hに届かない。
足を上げてから球を離すまでの時間が長い、つまり、極力腕を前に出して投げる感じ。
わかる人にはわかるが、この試合、フォームも含め、両先発投手の共通点が多いのだ。

ともに球速が速くないので、ストレートの失投は痛打される。
3回裏・九番・センターでスタメンの森本稀哲(ひちょり)が会心の一発。左中間中段に放り込んだ。
昨年の大阪ドームでのプロ入り1号を思い起こさせる見事なホームランだった。
帆足のコントロールはかなりバラついてきている。1-2

西武打線は2回以降シモを攻めあぐむ。2・3・4回とパーフェクト。
そして、4回裏がビッグイニングとなる。

一死から6番・野口が内野安打。7番・田中賢介が一二塁間をゴロで抜いて無死一・二塁。
8番・中村豊は流してライト線へ二塁打! これで2-2の同点。
さらに9番・ひちょりは粘って最後はクソボールで四球。
満塁で、トップに帰って金子だ。

ファンの間で昨年の打撃不振を妬まれていた金子だが、
相次ぐ選手の故障と自身の好調でついにトップバッターになった。
この金子がしっかり三遊間をゴロで抜き、2点タイムリー!!

こういう連打ってのは、投手もつらいだろう。
中村豊はライナーだったが、あとはみんなゴロゴロの当たりなのだ。
結局、金子に打たれたところで帆足はノックアウト。

一死一・三塁で、バッターは二番・打率1割を切る奈良原
誰が考えても、スクイズにいきそうな場面。
そこへ二番手としてコールされたのは、だった。

速球が武器の森なら、かわりっぱな初球のストレートを奈良原がチョンと
スクイズする姿がなおさら現実味を帯びてくる。
そこでこの試合第一の予言。
「初球のストレートをスクイズ!」
そして、が投げた初球はなんとストレート!
奈良原も当たり前のようにセーフティースクイズ(けっきょくアウトになったが)に行き、
三塁から見事ひちょり生還!!
スクイズどころか初球までも当ててしまった。

さらにつづく小笠原もレフトへヒットで6-2だ!
金子とともに、開幕戦からの連続安打を継続している。
ユキオはショートゴロでこの回終了。

5回裏・第二の予言である。
開幕二連戦のガルシアローズのごとく、ウィルソンが先頭打者で登場。
投手・の速球・コントロール・性格を考えた場合…
「ウィルソン、かなりの確率でこの打席ホームラン!」
が私の中から自然に出てきた。

で、ホントに打った! 右中間の応援スタンドにドッカーン! 今季まだ2本目だ!
追加点のうれしさと、またもや「イニング先頭外国人ホームラン予言」が的中した驚きでトリ肌がたつ。
VTRを観ると、さぞ打ってくださいというようなドのつくまん中の球を投げている。
7-2シモの安定感を考えると試合はほぼ決した感。

その裏の6回表。打順は松井からだ。
シモは2回以降無失点できているが、そろそろ点差も開いて一発を浴びる頃である。
そこで出た、第三の予言。
「シモが気を抜くころなのでカブレラがきょう2本目。でも打ち負けて右方向かも…」
直後カブレラ砲ドカーン! なんとバックスクリーン横、ライトスタンドに入った!!!!!!

恐ろしいほどよく当たる私の予言(爆み)。
一緒に観ていたおーけんとのりさんも「んなこと言うなよ〜」といいたげに半笑いで驚いている。

私がカブレラのパワーを見知ったのは、東京ドームで行われた巨人とのオープン戦の中継である。
投手は斎藤雅だったろうか? 来日初の一発をバックスクリーンに叩き込んだ。
フトコロが深く、カユイところにもバットが届く。
そしてもんのすごいパワーとスイングの速さで、少々打ちまけても右中間方向へ柵越えしてしまうのだ。
これは、左右の違いこそあれ、私がカブレラと共に活躍を予言しているクルーズも同じである。
一発は打っているが、打率が芳しくないのもソックリ(笑み)。

そのオープン戦の一発さながらの当たりだった。

きょうのシモは連打を浴びない。
初球ストライクを獲り、二球目はだいたいボール。
ポンポンとたてつづけにストライクを獲らないところがミソっぽい。
ストレートとスライダーの組み合わせが絶妙で、ノーコンの彼の姿はほとんど出なかった。

そして、目立ったのが小笠原へのファウルフライでのアウト。重ねること4回。
すべて右打者からである。
思うに、スライダーのキレがよく、内角にズバっと切れ込んでくるので、
さし込まれて一塁方向へのフライになってしまったのだろう。

7・8回も難なく抑え、シモはここで降板。
9回はミラバルにマウンドを譲った。

ミラバルはヒットと死球で走者を背負ったが、西武の代打攻勢をなんとかかわし、
最後は小関を変化球で三振に斬って獲りゲームセット。
相変わらずのフラフラ投球。去年とちっとも変わってない守護神に一抹の不安だ。
ともあれ、私の今季公式戦観戦初勝利!
よかったよかった。
 

ところで、9回表・上田がライトの守備固めについた。
ここ数年よくみる「守備固めで出てきたクセにライトスタンドの声に帽子をとって応える」姿をまた見てしまった。
昼に鎌ヶ谷で二軍戦を観てきたおーけんの話では、そっちでも試合に出てたとのこと。
なんだか。もったいなや…。
ケガ人が多い今が一番のチャンスなのに。実際は左右関係なく使えると思うんだけどなぁ。

は外野手登録の佐藤友をキャンプから二塁手に仕立て上げ、
この試合の途中からは捕手の和田をセンターで使った。

最近はこんな「多ポジション」の選手が半分を占めるくらいになってきたかなぁ。
ユキオですら、昔とったきねづかでレフトをやってるし、ひちょりだってもともとは内野手登録。

上田も内野ができたらもっと出番が増えてるのだろうか…。いや…。?????
今使わなかったら、いつ使う気なの? 監督…。
同じ左の賢介が出てるのに上田が出ないってのはいささか…。

【●●●今季観戦通算 1勝2敗 勝率.333●●●】



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