FsOBデー


2001.5.12 Sat.
イースタン・リーグ
Fs-L 6回戦[鎌ヶ谷ファイターズスタジアム]
3-7
TN
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
L
1
0
0
0
0
2
3
1
0
7
F
0
0
0
1
0
0
2
0
0
3

W星野2勝 L清水1敗 HR小牧2号(3) 野田1号



-STARTING MEMBER-
Fs
 
L
1
森 本
水 田
2
石 本
宮 地
3
田中賢
高山久
4
島 田
ポール
5
高橋信
垣 内
6
原田政
小 牧
7
阿久根
青木和
8
實 松
野 田
9
飯 山
原 井
P
清 水
星 野

この日は昼に鎌ヶ谷でファームの試合、夜は東京ドームで一軍の試合が行われる。
ってことで、おーけん、RINさん、のりさん、ゆーきさんと一緒に「ダブルヘッダー観戦」を敢行した。

私ひとりなら車で鎌ヶ谷へ行くところだが、足並を合わせて初めて東武野田線で鎌ヶ谷へ。
鎌ヶ谷駅からは100円のファイターズタウン行き臨時バスが出ている。

鎌ヶ谷駅は近隣道路の渋滞解消のため高架化の真っ最中で、高架に切り替わったが、施設はまだ仮設の状態。
平日の夕方、この近辺はいっつも渋滞するのだ。大きい道路がないため。
そこへ踏切が絡んでいたわけで、この工事の恩恵は大きいらしい。
駅前にはまだ新しそうなロータリーがホームの真脇の位置にあるが、
通路もまだ整備されていないので、グニャグニャした仮設通路で回り込んで出る。

バスは11時30分、12時、12時30分の3便がある。ちなみに復路は試合進行に合わせて3便運行。
私は部屋のオンボロ風呂の修理を朝イチで頼んでいたので、遅れて4人とは別の電車で鎌ヶ谷へ着いた。
もう1本遅い電車だったら、12時のバスまで待つか、歩いて向かう羽目になったが、
ちょうど11時30分に鎌ヶ谷駅到着。バス停で4人と合流できた。

この駅からのルートは初めてなのでまったく知らなかった。
バスはふつうの路線バスの車両だが、道は対向車とのすれ違いが困難な急カーブの連続。
信号もないのに止まって、進んでをくりかえす。
地学的にいうと、この辺は大昔の入り組んだ海岸線で、下総台地の南の端である。
いわば「リアス式海岸」を横切っているわけで、坂ののぼりおりは避けられない。
ってことで、急坂を避けるためにカーブも多いのだ。
この近所を走っている、私が高校通学に使っていた武蔵野線は地形を無視して突っ切るので、
切り通しがあったかと思うと高架になって、こんどはトンネルで…
という変化に富んだ風景になっている。

「11時30分のバスに乗れなかったら歩いて…」と思ってたが、地図もないのにこのルートはムリだ。
間に合ってよかった。
 

さて、旅行記はこの辺にして(爆み)、ファイターズタウン着。
12時から伊藤小田のサイン会がある。試合のある土曜は選手2人のサイン会が必ずあるのだ。
せっかくだから(笑み)、サインをもらおう。
色紙を1枚100円で売っているが、バッグの中で折れるのがイヤなので
ファンクラブキャップのひさしの裏にしてもらった。
ついでに(爆み)握手もしてもらったが、伊藤はガッチリと握ってくれたが、小田はフニャッとだった。
手が妙に湿っていたなぁ、小田(爆み)。

西武のファームはお約束の内転筋痛で開幕直後リタイアした西崎や、さいきん落ちた不振の潮崎石井がいる。
サイン会の直後、たまたま開いていたチケット売り場の脇のドアの中をふと見たらその一人・潮崎がいた。
ベンチ裏の通路についているドアだったようだ。いるってことは、登板もあるかもなぁ…。

その後やっとスタンドが開けられて中に入る。
西武のノックが行われている。セカンドにはひとケタ背番号がふたり。6の原井と4の高木浩之だ。
開幕からまったく姿を見ていなかった高木はどうやら試合に出られる状態になったようだ。
うかうかしてる間にルーキーの佐藤友やトレードで来たばかりの平尾など、ポジションがかぶる選手が増えてきた。
他にも垣内大塚といったベテランの姿が見られた。
垣内は開幕時は上で出ていたはずだが、なんで落とされてるのか…。ケガしてたのか?
一発が期待できるのはツインバズーカ松井鈴木健くらいなので、垣内も貴重な大砲のはずなのに。
平尾は一軍に登録されていないが、こっちにもいないようだ。
 

練習が入れ替わり、Fsの選手が出てきた。
賢介實松、ふたりの一軍メンバーがかけもち出場のために混じっている。
Fs投手陣も清水立石といった上にいるべきメンツがいるので、先発も…と思っていたら、
先発バッテリー発表のアナウンス。やはり清水が先発だった。實松が捕手。
西武星野野田のバッテリー。
4月に観にきたときは田原がスタメンマスクだったが、野田って聞いたことないなぁ。
あとで調べたらルーキーだった。
 

試合開始。本来一軍戦力の清水の投球に注目が集まる。
一軍よりバッティングのレベルは落ちるわけだが、弱点である制球の悪さが出たときはごまかしがきかない。
…なんて思ってたら、一番・水田をさっそく歩かせる。
このあと、三番・高山久の当たりがショートとセンターの間に飛ぶ。
これを賢介が触れたものの捕れず、エラー。水田が帰って0-1

2回表・二死一・二塁で水田を迎えるが、セカンドランナーの野田清水が牽制で刺してなんとか切り抜ける。
3回表は一死から高山久をピッチャーゴロでゲッツー。
4回表はいきなりウナギイヌことポールにライト線へ鋭い当たりの二塁打を浴びるが、
最後は青木和のバットを2本もファウルでヘシ折る。
3本目(これは他人の借り物)を期待したが、青木はもったいなさを感じたか見逃しの三振(笑み)。
清水の制球難は相変わらずだが、ピンチはなんとか乗り切っていく。

いっぽうの星野。こちらもファームにいるのは勿体ない左腕投手だ。
99年は序盤ローテーションに加わり、一日に星野星野星野と3人も予告先発になった日もあった(笑み)。
2000年は一軍の出番がほとんどなく、今年出直しを図っているところだ。
1回裏は賢介四球、2回裏は阿久根ヒット、3回裏は飯山ヒットと毎回ランナーを背負うものの、
こちらも清水と同じくことごとく切り抜けていく。制球はこっちのほうがいい。

4回裏・前の打席で落ちる球を思いっきり空振りしていたシンジが、それでも低い球をすくい上げて二塁打。
これを阿久根がレフト前タイムリーで帰して、やっと1-1の同点とする。

5回表だ。Fsベンチの真上・三塁側のスタンドで観ていたのだが、西武のブルペンはよく見える位置にある。
そのブルペンで、懐かしさのあるフォームの投手が投げ始めた。なんだか西崎っぽい。
ふりあげた左足のつま先が前へ流れるところが、昔と違う…。別人かな? 背番号は21に見えなくもないが…。
気になるのでスタンドを移動して一塁側ブルペンの脇まで見に行く。やっぱり21番だ。
かなり本番モードで投げ込んでいるので、きょうの登板がありそうだぞ。

5回は清水星野ともに三者凡退で切り抜けて、迎えた6回表、試合が動いた。

先頭・高山久がヒットで出塁。つづくポールはファースト前へゴロ。
これをシンジが捕って一塁へ送球するが、ベースカバーの清水が送球を気にしすぎて一塁ベースが見えていない!
なんと球を捕ったはいいが、清水の左足が踏んだのはただの土の部分(爆み)! ベースはもっと左にあったのだ。
これで無死一・二塁のピンチをつくってしまうが、五番・垣内をゴロに討ち取りゲッツー。
またもや脱したようにみえたピンチだったが、六番・昨年までのチームメイト・小牧にドカーン!
4月に観に来たときと同じような、右方向へのホームランだ。これで1-3となる。
あとで調べたところ、小牧のホームランはこの鎌ヶ谷の2本だけのようだ。鎌ヶ谷の居心地がいいのかなぁ?

6回裏・好投の星野を引っ込めて、やはり西崎がマウンドへ上がった。
ストレート・スライダー・カーブ…球のキレは星野を上回っている。Fs打線なすすべなく三者凡退。

7回表。清水はまだ投げ続けるが、これが失敗策だった。
野田にバックスクリーン脇へ1号ソロを浴びる。イースタンでのプロ入り1号だ。
さらにランナーをためて高山久にタイムリーヒット、ポールにタイムリーツーベースを浴びて3失点。
1-6と大差に。5回までの展開がウソのようだ。
けっきょくコーチが間を取りにくことがないまま清水は降板となった。二番手は櫻井(つくし似)。
この頃、一塁側ブルペンでは潮崎が投げていた。

その裏。7回裏・前の回とは別人のように西崎原田政阿久根を連続四球で出す。
この突然変容するパターンは、きょうの夜先発するココロのエースにも脈々と受け継がれている(爆み)。
實松センターフライ・飯山は三振に倒れるが、一番・ひちょりは見事タイムリースリーベース!
3-6とする。

8回表・前の回を抑えた櫻井は続投だが、ドームの一軍戦へ向かう準備のため
實松からルーキー・駒居にキャッチャー交代。

先頭の小牧は一発を打っているのに代打を出された。代打は大塚光二
年々一軍の出場試合数が減ってきている大塚。解説者金村義明氏は文化放送で
大塚クンみたいなムードメーカーはベンチにいるだけで価値がある。大塚クンを上へ上げてほしい」
そう語っていた。そういえば現役時代の金村もそうだったなぁ(笑み)。

櫻井はこの大塚に四球。一死後途中から守備で入っている九番・左の高木浩之を迎えて、三番手吉崎登場。
櫻井吉崎は鎌ヶ谷に行くたんびに見ている。
吉崎はコントロールが安定すればなかなかいい投手だが、高木浩を歩かせてしまう。
重いストレートが武器に思える吉崎。しかし、一番・水田に対する駒居のリードはカーブの連続。
一辺倒にカーブを続けて4球目。やっぱりカーブで、目が慣れた水田はライト線へツーベースを放つ。
追撃の意欲を失う追加点を奪われた。3-7

8回裏・やっぱりこんどは潮崎が登場。
伝家の宝刀・シンカーも時折混ぜて、またもやFs打線はなすすべなく三者凡退。
こりゃ勝てる気がしない。

9回表・8回の先頭打者で打ち終えた賢介もドームへ向かうため交代。
マウンドに上がったのはなんと生駒
自らの交通事故でムチウチになり、清水と共に今年の契約を遅らされた経緯がある。
これまで登板がなく、これが故障後初めてとなる。
口ヒゲを生やしているが、安マジシャンにしか見えない(爆み)。顔がタンパクだから似合わないのだ。
一緒に観ていたメンバーでの間では「マスター」と命名された。
街の安喫茶店をやってそうだから(爆み)。なんか「安」をつけたくなるのだ。

先頭の高山久にいきなりヒットを浴びるが、後続のポール高山健大塚をすべて三振。
ストレートの速さはこの日登板した両チームの投手中いちばん速かった。
はやく一軍で投げてもらいたい内容だった。

9回裏・西崎と歩みを共にして、2イニング目の潮崎は先頭の原田政を歩かせる。
が、続く好調・阿久根はこの場面で併殺打。
その後荒井がライト前ヒットで出たものの後がつづかず試合終了。
 

小牧西崎Fsファンへの近況報告みたいな試合になってしまった。
Fsの収穫は生駒の初登板の好内容。
心配なのは清水。このままズルズル行ってほしくないんだが…。コントロールがやっぱり課題だ。

…まぁ、負けたけどそれなりに役者の揃った面白い試合ではあった。
まだこれから東京ドームで一軍のナイターがある。
こっちではガンにしっかりやってもらっていい試合を見せてもらおう。

【●●●今季ファーム観戦通算 3敗 勝率.000●●●】



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