今年もいろいろありました。2003年回顧。

 今年も筆者の自動車趣味はいろいろなことがありました。印象深いところでは、まずスーパーカーグラフィック(二玄社刊 以下SCGと略)に筆者の書いた記事が載ったことである。いままで詳しいことはあまり言ってこなかったが、あの記事はSCG編集部から書いてくださいと言われて書いたものではなく、筆者が記事を書いた上で、編集長を紹介してもらいその上で見せに行ったものである。わかりやすく言えば飛び込み営業して掲載が決まったものである。掲載にさいしては手直しをして部分的には削除されたり編集部の方で文面が変えられたりしたが、基本的には筆者が書いたものそのままが掲載されている。雑誌の単価が高いのでなかなか買いましたよという話は筆者の元にはこなかったが、読んでいただければ今までのトヨタスポーツ800に関する記事とは一線を画する内容になっているものと自負している。なお、続きも考えているので来年以降期待していただきたい。
 次に印象深かったのはミニエースバンのダニオくんを手に入れた事である。44ヨタハチのホームページといいつつミニエースの修復レポートとなってしまったが、いや、いい経験をしたと思っている。
 筆者にとってヨタハチは気後れしてしまうほどの美人なのである。ダニオくんには申し訳ないが、ミニエースは筆者にとっては気はよくてあんなこともこんなことも何でもできる女の子といった感じである。ヨタハチは乳首もないし、トイレでも小用しかしないと思っているが、ミニエースは「へぇ、こんなところがいいんだ?」と気軽に言えてしまう感じである。おかげでヨタハチではプロに任せていた部分もミニエースでは自分でやることができ(やらざるをえなかったと言うべきだが)大変勉強になった。とはいえ、自分の命を預ける車である。適度に緊張感を持って付き合って来ているのは女性とのお付き合いと同じである。
 44ヨタは所有8年目。ミニエースの経験を生かしてもう少し付き合い方が変えられるかもしれない。
12/31/2003

シリコングリス入手。ブレーキホイールシリンダー組み立て終了

 左のブレーキホイールシリンダーのオーバーホールが終了した。今日、分解したホイールシリンダーの部品をブレーキフールドで洗い、ピストンなど必要な部品を組み付けてオーバーホールが完了した。今回、実は手間取ったのはブレーキ部品を組む時に必要なシリコングリスの入手である。しかし、なんで最近のカー用品屋はこういう少しでも重整備(ブレーキの整備なんて重整備とは思わないが)に必要なものになると途端に入手しずらくなるのだろう。ラバーグリスなら見つけておいたのであるが、シリコングリスひとつあれば、バックプレートのシューが接する部分にも使えるし、ゴム部品にも使えるので妥協はできなかった。結局のところ、バイク用品店でシリコングリスをようやく入手した。
12/30/2003

なかなか固まらない。燃料タンクにタンクシーラー投入。

 燃料タンクの修理もいよいよ佳境に入って来た。錆処理が終った燃料タンクにシーラーを入れた。
 ミニエースのタンクは燃料の入る口が中に少し伸びているらしく、そこから中に入れてあまったシーラーを出そうとしたが、なかなかでない。開口部も実は他の部分よりも高くなっているらしく、思うようにシーラーを出すことができなかった。一方で、あらぬ時にドロっと出てきたりなんかして、ガレージ前の舗装や作業着をシーラーだらけにしながらもなんとか中のコートを終えた。わりと汚くした割には手は少ししか汚れず助かったと思った。
 説明書きには「少なくとも24時間、できれば96時間」放置するように書いてあるのだが、約12時間後に見に行き、タンクを斜めにするとまだシーラーが流れる。気温が低いのもそうだが、湿度がないとこのタンクシーラーは固まらないらしい。明日は日向に出して少しは乾かそうと思う。
12/30/2003

固着というより接着…。ホイールシリンダーオーバーホール開始

 新品のホイールシリンダーがひとつないため、ホイールシリンダーを急遽オーバーホールすることにした。
 アジャストボルト、ナットを取り、ブーツを外すとピストンが見える。固着していなければ、これに指を入れればピストンが引き出てくるのであるが、当然の如く出てこなかった。ホイールシリンダーボディを万力にかませて、水道プライヤーで力任せにピストンをひねる。なお、ピストンは出るので、ここで傷だらけにしてもなんてことはない。ぐるっと回ると、アルミの錆がびっしりついたピストンが現れた。これでは動かない。中にも黒い錆が溜まっていた。その後、ホーニングして錆を取りシリンダーを綺麗にした。
ボディの外側を洗浄した上でピストンを組み付ければ、再び使用できる。
12/28/2003

修復可能の根拠揺らぐ!ホイールシリンダー重複発注が発覚。

 梯子を外された気分だ…。筆者がダニオくんを修復可能と言っているのはブレーキのホイールシリンダーが全部揃っているからに他ならない。その根底が揺らぐ事態が発覚した。なんと、右フロントブレーキのホイールシリンダーが重複して発注されていたのである。
 ご存知の通り、ダニオくんは現在フロントをリジットラックに乗せられてフロントブレーキの修理を行っている。フロントのホイールシリンダーを替えるにあたって、新しい部品をあてがってみようと新品のホイールシリンダーを箱から開けてみた。ダニオくんのホイールシリンダーのボディにはLとR、左右どちら用かを示すアルファベットがシリンダーのボディについているのである。しかし、新しく出した部品のうち、Rがついているものが3つ、Lがついているものが一つしかない。いや待てよ、たしか代替で左右共通で使えるやつがあったなぁ、などと思いながら部品を当ててみると、やっぱり左用が少なく、右用が多くあった。
 こうなったら今あるホイールシリンダーを再使用しなければならない。しかし、相手は20年動いていないシリンダーである。カップが固着しているのが当然。少し手のこんだオーバーホールが必要かもしれない。
12/26/2003

また新たな疑問が…。ブレーキシュー取外し

 さしあたってブレーキシューのライニングを張り替えるために、今ついているブレーキシューを外す作業をした。
 ヨタハチも通じて、ブレーキの修理らしきものを生まれて初めてやってみたが、思ったよりも簡単に思えた。作業自体はものの2時間ほどで終了したのであるが、その過程で新たな疑問がでてきた。
 先日、リアのブレーキホイールシリンダーを間違って取ってしまったと書いたが、それと同じホイールシリンダーがなんとダニオくんのリアブレーキから現れたのだ。一体どちらが本物なのか、或いは両方とも使えるのか今の時点ではなんとも言えない。
 ブレーキシューをみると、一度どうやらブレーキはリビルトされているらしい。リアブレーキはシューがあけぼのブレーキのリビルト品に変えられていた。フロントも張り替えているようである。フロントについてはホイールシリンダーも一度新しくしてあったみたいである。
 今日の夜、ブレーキライニングを張り替えるためライニング屋さんにブレーキシューを発送した。
12/24/2003

近道はない…。ブレーキシュー張替えを決意

 我がパブリカオーナーズクラブ会員とミニエースの修理に付いて今後の展望を話していた。
筆者「ミニエースのブレーキシューは厚さが残っていれば表面を綺麗にしてそのまま使おうと思っているんだ」
会員「…古いブレーキシューをそのまま使うとライニングがはがれますよ」
 そうなのである。ブレーキシューが古いとライニングとシューの間に錆が出て、ブレーキングした瞬間にライニングが丸ごと綺麗にはがれるというトラブルがある。この一言で決まった。取り合えずブレーキシューを外してライニングの張替えをしないといけない。しかし、年末。年内に帰ってくるのであろうか。
12/22/2003

長く険しい戦い。燃料タンク洗浄終了

 長かった…。今日、ようやく燃料タンクが納得できるレベルまで綺麗になった。ここに至るまで、実はタンクの洗浄を四回やっている。
 タンク内にあった燃料と錆でできた堆積物は、それ自体はドライバーでいじればボロボロと崩れてくるものである。ただし、これを化学的に除去しなければいけないところが大変だった。さあ、いよいよ錆の除去だ。
12/14/2003

完全に別もの。デフォッガースイッチの怪

 デフォッガーのスイッチをいじってみて思ったが、このスイッチの発想はなんだかおかしい。デフォッガーのスイッチの作用を説明すると、一番手前の三段目に引くと微風。二段目にすると中風、そして一段目にすると強風である。
 パブリカ系の車両のスイッチは、手前に引けば引くほど作用が大きくなる。例えばライトスイッチ。一段引くと端灯とパネルのライトが点き、二段引くとヘッドライトが点灯する。ミニエースのデフォッガーのスイッチの作用はこの流れとは完全に逆である。それだから動いてから直ぐは戸惑った。何しろ手前に引くと音が小さくなって作用が少なくなるのだ。故障かとも思ったが、ミニエースの取り扱い説明書にはそのようになっている。慣れるまでに少し時間がかかるかもしれない。
12/08/2003

禁断のアッセン交換。デフォッガー修理完了

 おそらく筆者のミニエースの修理史上最速で修理が完了しただろう。ミニエースについているデフォッガーが動かなかったのだが、それが今日動いた。
 人間、楽な方に流れてしまうのは簡単である。一度その味をしめてしまえば徹底的に楽をしたがるようになる。水が低いところに向かって流れていくようである。対して古い車の修理(あえてレストアとは言わないが)というのは実に理不尽な行為である。そこに敢えて踏み込もうとしているのだから、必要な手間なら惜しまずかけようとしていた。なので、できるだけアッセンブリーでの交換はしないでおこうとミニエースにかかる前に決めていた。
 しかし、今日は初めてアッセンブリー交換をした。デフォッガーがそれである。ミニエースについていたデフォガーは何故かスイッチを入れても回らなかった。この場合、大雑把に故障しているところを考えると二ヶ所ある。デフォッガー本体とスイッチである。デフォッガーは見えるところにあり、三本のボルトで止まっているので、このボルトを外して直接バッテリーに繋いで回るかどうか試してみた。結果は回らず。たぶんブロアモーターが何らかの理由で回らないのだろう。では、同じことを部品取りから外したデフォッガーで試してみた。回った。あっさり回った。ということは…ということで、回ったデフォッガーをミニエースに取り付けてスイッチを入れると当然のごとく回った。この間実に30分。新たに取り付けたデフォッガーはかつて筆者が解体したミニエースのトラックのものだった。デフォツガーのボディに残っていた塗料のあとがそう物語る。懸案事項がこれでまた一つ消えた。
12/06/2003

ナンバー灯点灯!リアバンパー取り付け完了

 ここのところ目に見えて作業が進んでいるのは嬉しい。今日はリアバンパーの取り付けを行った。
 バンパーの取り付けくらいどうということもないと思うだろうが、筆者にとっては感慨のある部分である。筆者が信頼できる筋にこれを取り付けるボルトを発注したまではよかったが、これをなかなか取りに行かなかった。このためミニエースのダニオくんのリアを見るたびに「早くなんとかしてぇなぁ」と思っていたのだ。
 リアバンパーにはナンバー灯が付く。どこかで話をしたかもしれないが、このナンバー灯はまだ部品の供給がある。ただし、当時のものとは細部で違いがあり、ことバンに関して言えばプロテクターが付くので若干の改造が必要になる。
 綺麗に磨いたバンパーに新しいナンバー灯を取り付ける。外した時はナンバー灯が錆で朽ち果てていたのが本当に昔の話のようである。バンパーを取り付けてライトスイッチを一段引く。テールランプとともにナンバー灯も燦然と輝いていた。
 ステーが剥き出しになっていたバンパーであったが、パンパーを取り付けることで締まりが出てきた。
12/03/2003

冷や水を浴びる…。ミニエースのホイールシリンダー全滅

 期待した方がバカなのか?前回、リアのブレーキホイールシリンダーが出たことをお伝えしたが、この勢いに乗ってフロントブレーキのホイールシリンダーも手に入るかも!と、筆者の実はチャームポイントである瞳を潤ませて、筆者の信頼できる筋に件の部品を注文した。結果は全滅。ついでに44ヨタ用に発注したホイールシリンダー一つも補給打ち切りとなっていた。
 しかし、おかしい。このホイールシリンダーの中身であるシリンダーキットはきちんと出るのに。
12/02/2003