特性1
写真1の断面写真より、い草はスポンジのような構造をしているのがわかるでしょうか?
この小さな穴が夏には水分を吸い取り、冬には湿気を放出する働きをしています。
体感温度は湿度により変わるため、湿度の多い日本の風土を過ごしやすくする床材なのです。
写真1
たたみは天然のエアコン!!
夏は涼しく、冬はあたたか。
特性2
い草のスポンジ構造は他にも効果を示すといわれています。
この無数の小さな穴が空気の層を生むため吸音効果が期待できます。
スポンジ構造のため弾力効果があります。フローリングの部屋に比べたら
転倒しても怪我が少ないのが特徴です。
お年寄りや乳幼児の転倒を大けがより軽減できる床材と言えるでしょう。
特性3
い草は空気を浄化します。窒素酸化物やホルムアルデヒド(シックハウスの原因になります)などの様々な有害物質を吸着する性質があります。それから、足の気になるにおいの原因であるアンモニア臭も吸着するといわれています。
特性4
い草には抗菌作用があるといわれています。特性3で書きました足のにおいにはアンモニア臭のほかに
足に付着した微生物の増殖により発生する腐敗臭も原因のひとつです。抗菌効果によりこの菌の増殖を
抑える優れた効果があります。
また、水虫の原因である白癬菌を抑制する効果もあるという実験結果もあります。
特性5
い草の香りは部屋の中で森林浴をしているのと同じ鎮静効果があります。
また、畳の黄緑、茶黄色は安心感を与える色とされリラックス効果も期待できます。
畳は吸放湿性に優れています。
人間が一晩でかいた汗を約3/1は畳が吸収してくれます。
資料協力:農学博士 森田 洋 著
イグサのすべて より