スペインの美味しい生ハムとオリーブの実
2002(平成14)年10月にスペインを周遊した。
スペインでは色々な美味しい珍しい料理を楽しんだが,スペインの美味い食材で私が知らなかったのが生ハムだった。
生ハムは,イタリアのパルマ産の生ハムが有名だが,スペインの生ハムもそれに勝るほど美味しい。
特に樫の木などのドングリをたっぷり食べさせた黒豚の生ハムが本当に美味しい。
バルセロナに在住している私の高校時代の同期生の大内晴夫画伯から,バルセロナの海岸近くのレストランで御馳走してもらった生ハムは,しっかりした味で絶品だった。
この時は生ハムを,トマトピューレなどを塗ってトーストしたパンにのせて賞味した。
濃縮された肉の旨みが口一杯に広がった。
スペインのどの地方の居酒屋に行っても,カウンターの壁や奥に生ハムである豚の腿肉がそのままの姿でぶら下がっている。
生ハムは,この豚の腿肉を専用の置き台において両方に取っ手のついた専用の包丁で薄く削いで食するのである。
この写真は移動中に立ち寄ったドライブインの食堂の天井から沢山の生ハムである豚の腿肉がぶら下がっている光景で圧巻だった。
私はこの内の1本でいいから買って日本に持って帰りたかったが重いので諦めた。
また日本に持ち込むには検疫が必要となるようである。
生ハムをメロンに巻いて食べる方法もある。
断崖にかかる石橋で有名なロンダで泊まったヌエボ(新)橋の所に建っている国営ホテルのパラドール・デ・ロンダの夕食に出たオードブルは,生ハムを球状にしたメロンの果肉に包んで食するものでその味は感激的だった。
生ハム以外にはオリーブの実の漬物がいままで日本国内では食べたことがない味で非常に美味だった。
オリーブの実も色々な種類があるとのことで,大内晴夫画伯から御馳走になったレストランでワインのつまみに出されたオリーブの実の漬物は濃厚な味わいで摘む手が止められなかったほど美味かった。