艱難時代の期間の根拠

一般のキリスト教会でよく言われている説明によると、
キリストの再臨の前に7年間の艱難時代があるという。
その7年間は前半の3年半と後半の3年半に分けることができる。
その期間の根拠はダニエル書と黙示録に書かれている。

7年間の艱難時代の根拠
  ダニエル9:27に「一週」と書かれている。これは7日ではなく、7年である。
  7年間の最初に反キリストと呼ばれる独裁者が現れ、国々と契約を結び支配する。
  「週の半ば」つまり、3年半たったとき、彼はイスラエルを攻撃し始める。

前半の3年半の根拠
  前半については期間の記載はない。後半については、3年半との記載があるので、
  7年から3年半を引くことによって、前半の期間が3年半だと分かる。
  この時期に7つのラッパの裁き(黙示録8-9)がある。

後半の3年半の根拠
  ダニエル7:25に「ひと時と、ふた時と、半時」の記述がある。「時」は年を表す。
  つまり、3年半。
  ダニエル12:11-12に1290日(43月,3年7月)や1335日(44.5月,3年8.5か月)の記述がある。
  黙示録11:2-3,12;6,13:5に1260日(42月,3年6月)の記述がある。
  この時期に7つの鉢の裁き(黙示録15-16)がある。
  各国がイスラエルに攻め込むというハルマゲドン戦争が行われる。
  二人の神の証人がイスラエルに使わされる。
  獣(反キリスト、独裁者)が世界を支配する。
  聖徒たちは反キリストに迫害され、殉教する者も出てくる。

ダニエル
07:25 彼は、いと高き者に敵して言葉を出し、かつ、いと高き者の聖徒を悩ます。彼はま
   た時と律法とを変えようと望む。聖徒はひと時と、ふた時と、半時の間、彼の手に
   わたされる。
09:24 あなたの民と、あなたの聖なる町については、七十週が定められています。これは
   とがを終らせ、罪に終りを告げ、不義をあがない、永遠の義をもたらし、幻と預言
   者を封じ、いと聖なる者に油を注ぐためです。
09:25 それゆえ、エルサレムを建て直せという命令が出てから、メシヤなるひとりの君が
   来るまで、七週と六十二週あることを知り、かつ悟りなさい。その間に、しかも不
   安な時代に、エルサレムは広場と街路とをもって、建て直されるでしょう。
09:26 その六十二週の後にメシヤは断たれるでしょう。ただし自分のためにではありませ
   ん。またきたるべき君の民は、町と聖所とを滅ぼすでしょう。その終りは洪水のよ
   うに臨むでしょう。そしてその終りまで戦争が続き、荒廃は定められています。
09:27 彼は一週の間多くの者と、堅く契約を結ぶでしょう。そして彼はその週の半ばに、
   犠牲と供え物とを廃するでしょう。また荒す者が憎むべき者の翼に乗って来るでし
   ょう。こうしてついにその定まった終りが、その荒す者の上に注がれるのです」。
12:11 常供の燔祭が取り除かれ、荒す憎むべきものが立てられる時から、千二百九十日が
   定められている。
12:12 待っていて千三百三十五日に至る者はさいわいです。

黙示録
11:02 彼らは、四十二か月の間この聖なる都を踏みにじるであろう。
11:03 そしてわたしは、わたしのふたりの証人に、荒布を着て、千二百六十日のあいだ預
   言することを許そう」。
12:05 女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。
   この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き上げられた。
12:06 女は荒野へ逃げて行った。そこには、彼女が千二百六十日のあいだ養われるように、
   神の用意された場所があった。
13:05 この獣には、また、大言を吐き汚しごとを語る口が与えられ、四十二か月のあいだ
   活動する権威が与えられた。

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